不況時こそ「貴金属投資」がおすすめの理由とは?金・銀・プラチナの特徴や活用方法を解説
目次
金などの貴金属を取引するメリットのひとつに、トレンドが出やすいことが挙げられます。
トレンドが発生しやすくなっている理由は以下の3点です。
@金は価格変動要因が多く「値動き」が活発
A値動きが活発なため投資家やヘッジファンドなど市場参加者が多い
B結果として取引が活発になり方向感のある値動き(トレンド)を形成しやすい
特に金は、金融市場の影響を受けやすく、株式や債券(金利)、為替動向を見ていると、相場の方向性を見極めるうえでのヒントが数多くあります。
例 不況に入り「株式・債券市場」が不調 → 金価格が上がりやすい(有事の金)
好景気で「株式・債券市場」が好調 → 金価格が下がりやすい
金融市場は世界の投資家・投機家が参加しており、一つの材料で相場が大きく変動することがあります。そのような動きになると、つられる形で金価格も変動することが少なくありません。ここに、金を取引するうえでの重要なヒントがあります。
世界の投資家の主戦場は金融市場(株式・債券・投資信託など)です。
金市場は金融市場から影響を受けるため、常にではありませんが、少し遅れて変動する傾向があります。金市場に参加している投資家・投機家の多くは金融市場でも取引していますが、材料が出た時にはまず金融市場で取引を行い、そのあとに金市場など周辺の銘柄に目を向け、取引を行う傾向があります。この場合、金価格の変動は金融市場の変動にやや遅れることになります。
つまり、金融市場が明確な動きを見せた後でも、金市場で取引をするのに十分に間に合うことになります。
したがって、金を取引する場合には、まずは金融市場を動かす材料を確認し、実際に金融市場が変動したことを確認してから、金市場での取引を行うようにするとよいでしょう。これは、金を取引するうえでの重要なヒントといえます。
金と共に主要な貴金属銘柄として取引されているのが銀やプラチナです。銀やプラチナも重要なコモディティ銘柄に位置付けられています。ただし、取引量や生産量が金と比較すると少ないこともあり、市場参加者の数は金に比べると劣るといえます。
一方で、値動きに関しては、金価格の変動につられて、同じく変動することも少なくありません。
これは、市場参加者が銀やプラチナも金と同じ貴金属であることを認識し、同じように変動すると考えているからでしょう。
もっとも、値動きの大きさに関しては、銀やプラチナは金よりも大きい傾向があります。そのため、銀やプラチナは金よりも投機性がやや強いとも言え、この特性を好む投機家も少なくありません。ボラティリティ(価格変動率)の大きさを利益に結び付けようと考える投機家は数多くいます。
また、金価格の変動を確認したあとに、銀やプラチナの値動きを確認し、動いても遅くないことがあります。銀とプラチナのこのような特徴も知っておくとよいでしょう。
取引する際には、「限日取引(げんにちとりひき)」となります。
一定の期日までに取引を終了させなければいけない通常の先物取引とは異なり、投資家は売り、買いのポジションを反対売買して決済しない限り、持ち続けることができます。
※毎営業日ごとに自動的にロールオーバー(繰り越し)されます
デリバティブ取引(先物取引やオプション取引など)が主な対象取引です。
名称 |
限日取引 |
---|---|
決済期日 |
毎営業日 ※決済しない限りロールオーバー(繰り越し) |
対象商品 |
貴金属先物(金限日取引、銀限日取引、白金限日取引) |
商品先物取引に関するご注意事項
商品先物取引のリスクについて
商品先物の価格は、対象商品の価格の変動等により上下しますので、これにより損失が発生することがあります。また、商品先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る取引を行うことができることから、時として多額の損失が発生する可能性を有しています。したがって、商品先物取引の開始にあたっては、下記の内容を十分に把握する必要があります。
- 市場価格が予想とは反対の方向に変化したときには、短期間のうちに証拠金の大部分又はそのすべてを失うこともあります。また、その損失は証拠金の額だけに限定されません。
- 損失を被った状態で建玉の一部又は全部が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。
- 商品取引所は、取引に異常が生じた場合又はそのおそれがある場合や、JSCCの決済リスク管理の観点から必要と認められる場合には、証拠金額の引上げ等の規制措置を講じることがあります。
- 市場の状況によっては、意図したとおりの取引ができないこともあります。例えば、市場価格が制限値幅に達したような場合、転売又は買戻しによる決済を希望しても、それができない場合があります。
- 市場の状況によっては、商品取引所が制限値幅を拡大することがあります。その場合、1日の損失が予想を上回ることもあります。
商品先物取引の手数料について
商品先物取引のインターネットでの取引にあたっては、下記のとおり所定の手数料がかかります。
金(限日現金決済先物取引):片道1枚につき16.5円(税込)
銀(限日現金決済先物取引):片道1枚につき82.5円(税込)
白金(限日現金決済先物取引):片道1枚につき16.5円(税込)
商品先物取引は、クーリング・オフの対象にはなりません
商品先物取引については、注文の成立後、その注文を解約すること(いわゆるクーリング・オフ)はできません。
金融商品取引法等に関する表示
商号等 株式会社SBI証券 金融商品取引業者、商品先物取引業者
登録番号 関東財務局長(金商)第44号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会