現地時間1/17(水)の米国市場では、NYダウが前日比322.79ドル高と反発し、過去最高値を更新しました。上場企業の決算発表が徐々に始まる中で、税制改革の恩恵が鮮明になり始めたことが大きな要因と考えられます。株式時価総額で米国最大の企業であるアップルが本国への資金還流の際に支払われる納税額が380億ドルに及ぶ一方、今後5年、米国で300億ドルを投資し、2万人の雇用を創出すると発表したことも追い風になりました。
NYダウの高値更新という流れを引き継ぎ、1/18(木)の東京株式市場では買い先行となり、日経平均株価は2万4千円の大台に乗せてきました。約26年ぶりの高値水準を回復したことになります。
日本株はこの水準を維持できるのでしょうか。今後もさらに上昇するのでしょうか。1/17(水)現在、日経平均株価の予想EPS(一株利益)は1,523円で仮にこれが2018年末までに7%増えると仮定すると1,630円と計算されます。ちなみに、1/17(水)の日経平均株価の予想PERは15.7倍です。両者を掛けると1,630円×15.7倍=25,591円と計算されます。日経平均株価の2万4千円近辺の水準は「通過点」になる可能性もありそうです。
もっとも、米国株の上昇スピードはやや速すぎるとの印象を受けます。NYダウのRSIは90.6%に達し、「過熱圏」とされる70%を大幅に上回ってきました。短期的には、NYダウをはじめ、世界の主要株価指数の値動きが大きくなる可能性があり、その点は注意が必要とみられます。
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