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サキモノの『ココがPOINT!』

2017/12/04

海外投資家が2週連続売り越しも、下値不安はない?

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23,000円台に一時乗せるも上値重い

225先物は週間ベースで200円上昇。為替市場では、ドル・円が111円台から112円台でのもみ合いと目立った方向性は確認できなかったが、現物市場では買われた銘柄に利食いが入る一方、出遅れ銘柄に関心が向かうなど循環物色が進む展開となった。週末にかけては期近と期先のロールオーバーが商いの中心となり上値は重くなったものの、23,000円台に一時乗せるなどしっかりとした動きがみられた。なお、マザーズ指数は上げ一服となり1,160p台前後でのもみ合いとなった。

11月24日時点の裁定残高は、ネットベースで2兆5,157.42億円の買い越し(前週は2兆3,182.28億円の買い越し)と増加した。一方、株数ベースでも1億1,622.27万株の買い越しと11月17日時点(同1億1,023.08万株の買い越し)比で増加している。

日経225と裁定残(11/24時点)
225先物、TOPIX先物ともにロール増加

225先物、TOPIX先物はともに週末にかけて期近と期先のロールオーバーが増加。今週末のメジャーSQに向けて週半ば辺りまではロール中心の地合いとなる見通し。一部市場関係者は「メジャーSQの場合、玉が大きいことからロールオーバーの進展などが話題になるが、今回は上げ一服の地合いとなっていることから市場は冷静」と指摘している。

日経225先物手口(期近)  週間累計上位15社(売り買い差し引き)
  • ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
TOPIX先物手口(期近)  週間累計上位15社(売り買い差し引き)
  • ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
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日経VI低下、オプション市場は動意薄

日経ボラティリティ・インデックス(VI)は17.22p。オプション市場では、プット、コールともに目立った売買は観測されなかったことで、日経VIも静かな推移となった。一部市場関係者は「先高感が感じられないとの指摘はあるが、期先の1月限を見ると権利行使価格が上の23,000円台コールの値動きはしっかりとしている」とコメント。上を意識した投資家はまだ存在するもよう。

ボラティリティ
NT倍率(先物)は12.7倍前後で推移

NT倍率(先物)は、12.7倍前後で推移している。先物では目立った売買フローは観測されていないが、現物市場では、これまで買われていた通信、機械などに売りが入った一方、鉄鋼、銀行など出遅れ感のある銘柄に資金が向かう展開となった。今週はメジャーSQ週のため、NT倍率(先物)は上下に動く可能性がある。

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海外投資家が2週連続売り越しも、下値不安はない?

日本株の上値は重くなっているが、現物市場では出遅れ銘柄に資金が向かうなど地合いは良好。一方、今週はメジャーSQを週末に控えていることから方向性は読みにくくなる。SQ通過後は、海外機関投資家を筆頭にクリスマス休暇入りすることから出来高は細るとの観測。師走相場は個人投資家中心となる公算が大きいことから、225先物の高値更新は難しいか。

取引所から公表されている投資部門別の売買動向では、11/20-11/24の期間に海外投資家が現物で2,819億売り越し、2週連続の売り越しになっている。海外投資家は一度、売り・買いどちらかに傾くと連続することが多いため、注意が必要。

一方で、日銀によるETF買入額は11月末時点で5兆3,108億円になっている。年間6兆円のETF買い入れには12月中に6,892億円の実施が必要。直近では1回あたり717億円の買い入れを実施しているため、計算上は9回程度の買い付けが想定される。2017年も残り20営業日となっており、2営業日に1度の割合で実施される計算。そのため、下落時には日銀のETF買入が意識され、下値不安は小さくなり、大きな下落とはならない公算が高い。今週のレンジは22,400円から23,000円とする。

経済スケジュール(12月4日〜12月10日)

  • 提供:フィスコ社
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