気がかりなドル円、日経平均への影響は?
円高推移も22,500円台でのしっかりとした推移 |
225先物は週間ベースで130円上昇。為替市場で、ドル・円が110円台に突入する場面がみられたものの、年末商戦への期待感や日銀によるETF買入などを背景にしっかりとした推移となった。祝日なども影響して積極的な売買は手控えられ週末は3万枚台前半の薄商いに。オプション市場同様、様子見姿勢の強まる展開となった。なお、マザーズ先物は反発基調が強まっており6月以来の1,200ptを意識した格好となっている。
225先物の手口では3週連続でJPモルガンが売り筆頭となった一方、野村、メリルリンチが買い方上位に並んだ。TOPIX先物に関しては、クレディ・スイス、ソジェンが売りに回った一方、ドイツ証券、バークレイズが買い方上位に並んだ。なお、24日の225先物ではSBI証券が売り筆頭となるなど同社のまとまった手口がここ1ヶ月ほど目立っている。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは低下、オプション市場は商い減少 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は17.77p。オプション市場では、プット、コールともに出来高は5-6万枚ほどと商いが減少している。一部市場関係者は「12月SQに向けたポジション構築はさほど観測されていない」と指摘。「12月8日は商いが多いメジャーSQだが、ボリュームの少ない静かなSQになる可能性がある」とコメントしている。
NT倍率(先物)は12.7倍手前で推移している。手口では225先物でJPモルガンが売りを進めているが、NT倍率(先物)は足元横ばい推移と方向感が読みにくい。現物市場では、大型株物色が一巡したものの、売り崩されるような地合いとはなっていない。企業業績を材料視したしっかりとした日本株買いのトレンドは変わっていないとの観測。
気がかりなドル円、日経平均への影響は? |
225先物は5日移動平均線レベルでのもみ合いとなっており方向感は乏しい。企業業績を背景としたしっかりとした買いが入っている印象だが、外部環境を警戒したいところか。上海総合指数が8月以降の安値をつけている。足元、上海総合指数など中国株や中国経済指標に対する感応度は低いが、23日のような下落(2.29%安)が続くようであれば日本株への影響も出るだろう。
日経平均は11/9に一時23,000円を超えたところで長い上髭を付けて、トップアウト。ドル円も同時期に115円に届かずトップアウトしている。ドル円は今年115円に3回トライしているが、3回とも失敗。2015年6月の高値128円と2016年12月の118円を結んだ抵抗線が上値を抑えている格好になっている。
特に今回は世界的な株高にもかかわらず115円に届かなかったため、3ヶ月程度の中期的な調整になる可能性がある。目先、111円が重要サポートラインになっているが、それを抜けた場合には前回安値の108円前後、日経平均は21,000円前後が下値目処になるため、覚えておきたい。
今回の円高について、一部マーケット関係者からIMM(国際通貨先物市場)で円売りのポジションが2013年12月以来の高水準になっていることが指摘されている。前回は短期的な調整後、トレンドが出ずらい状況が半年継続しているが今回はどうなるか。今週の225先物の予想レンジは22,000円から23,000円とする。
経済スケジュール(11月27日〜12月1日)
- 提供:フィスコ社
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