日経平均反発期待!?下げの主役 ファーストリテイリングに下値抵抗線が!?
日経平均概観
図表1:先週の日経平均株価の動向
当社HPより、SBI証券投資調査部が作成。データは2014年1月20日現在。
日経平均株価の前週末(終値)は前々週末比177円60銭安でした。先週は、13日(月)が成人の日の祝日で4日立会いでした。先々週末の米雇用統計のネガティブサプライズから、米景気の先行き不透明懸念が台頭し、米国株が売られ、ドル円も一時102円台の円高になったことから、14日(火)は朝から安く始まり、その後も大きく売られ490円安と大幅下落しました。翌15日(水)には昨年12月の小売売上高が想定以上に良かったことから、景気後退への懸念が薄れたことから、大きく反発し、前日の約8割の下げを取り戻しました。16日も高く始まり、一時先々週末の終値を上回りましたが、達成感から反落。17日(金)も、小反落して始まりましたが、引けにかけて買い戻され小幅安で引けました。
離れ小島は直ぐに否定 日経平均日足チャート
図表2:日経平均日足チャート
14日(火)に、日経平均株価が大幅安となったことから、離れ小島(アイランドリバーサル)が発生しました。テクニカル分析では、高値圏での離れ小島は、売りサインとなる可能性があることから、先週のサキモノ・オプションの『ココがPOINT!』は、「日経平均株価、大幅下落! 上下の窓、どちらを埋めに行くかを見極めよう!! 」でした。
結局は、翌日の大幅高で「上の窓」を埋める展開となりました。
これで、テクニカル分析では、「売りサイン」は否定されたことになります。しかしながら、上値の重い展開が続いています。
コレは、日経平均株価の最も寄与度の高いファーストリテイリング(9983)が、年初から
日付 |
前営業日終値比 |
---|---|
1月6日 |
-2,500円 |
1月7日 |
-400円 |
1月8日 |
+850円 |
1月9日 |
-1,550円 |
1月10日 |
+1,300円 |
1月14日 |
-2,085円 |
1月15日 |
+740円 |
1月16日 |
-935円 |
1月17日 |
-190円 |
1月20日 |
-625円 |
と、昨年末終値比 5,395円も下落しました。現在の日経平均の序数は25.48なので、コレで割ると、211.7円分がファーストリテイリング1銘柄だけで下げていることになります。
日経平均は昨年末比649円下げていますが、実にファーストリテイリングだけで下げの3割以上を説明できるということになります。
日経平均の年末の9連騰を演出したのも、ファーストリテイリングの急騰でしたが、現在はその上げ幅をすべて戻しています。現在の株価水準は、過去の売買高が多いので、ファーストリテイリングのボラティリティが鈍くなり、37,500円水準が下値抵抗線となりそうです。
この下値支持線で下げが止まるならば、今後は、他の指数に出遅れていた、日経平均の反発が期待出来そうです。
図表3:ファーストリテイリングの日足チャート
今週の注目のイベント
- ・ 20日(月)キング牧師生誕記念日(米国市場休場)
- ・ 21日(火)日銀金融政策決定会合(〜22日まで)
- ・ 23日(木)東京都知事選挙告示(2月9日投開票)
気象庁、3ヶ月予想(2-4月) - ・ 24日(金)第186回通常国会召集(安倍首相施政方針演説、〜6月22日まで)
小泉純一郎元首相講演(全国経営者セミナー) - ・ 25日(土)安倍首相インド訪問