2018/9/26
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」9月25日号より抜粋
原油価格が上昇、期待インフレの押し上げへ
■ 貿易摩擦でも株高、消費者信頼感に注目
米中貿易摩擦が続くなかでも、市場は堅調さを維持し、21日にはNYダウ、S&P500は最高値を更新しています。貿易協議を行う姿勢を示していた中国ですが、22日(土)に協議の取り止めを発表、24日に発動された対中制裁関税の第3弾(2,000億ドル)も株価の重石となり、上値は抑えられる展開となっています。貿易摩擦への不透明感はあるものの、実体経済への影響がまだ限定的である点が株価を支えているとみています。第3弾となる制裁関税は消費財も対象となるため、25日の米消費者信頼感指数で堅調さを維持できるか、注目されます。
■ 原油高により米10年債利回りも3%台へ
米10年債利回りも3.09%と年初来の高値(3.11%、5月17日)に迫っています。米国株高に加え、原油価格が上昇(WTI原油が70ドル超、ブレント原油が80ドル超、上図)していること等が背景です。米国から制裁を受けるイランやベネズエラの産油国で供給懸念が高まっています。トランプ米大統領は、原油高を抑制するためにOPEC(石油輸出国機構)に増産を要請していますが、9月23日の会合で増産は見送られました。11月4日にはイラン制裁の発動、11月後半にはOPEC総会が控えており、再び原油市況に注目が集まるとみています。
■ 今週はFOMCの政策金利見通しに注目
今週は、各国の通商交渉、英国のEU離脱関連、米連邦公開市場委員会(FOMC)などに注目です。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
9/24(月) |
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9/25(火) |
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9/26(水) |
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9/27(木) |
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9/28(金) |
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9/30(日) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(英)英国、(仏)フランス、(伊)イタリア、(加)カナダ、(豪)オーストラリア、(中)中国、(伯)ブラジル、(印)インド、(墨)メキシコ、を指します。
NAはデータなし。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年9月14日対比。
ただし日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年9月21日時点。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年9月24日時点。
ただし日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年9月21日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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