ESGに取り組む注目の"世の中を良くする企業"を深堀り!第四回「キーエンス」
2021/11/10
ファクトリーオートメーション(生産工程の自動化をはかるシステム、以下FA)の総合メーカーとして、世界にその名を知られるキーエンス。2021年6月には時価総額がトヨタ自動車に続く2位となったことでも注目を集めました。日本を代表する企業の1つとして、地球温暖化対策や地球環境保全、人材育成にも力を入れるキーエンス。その取り組みをご紹介します。
革新的なものづくりの技術で営業利益率51.4%を誇るFA総合メーカー
1974年の設立以降、FA用センサーをはじめ、測定器や画像処理機器などの付加価値の高い商品を生み出し続けているキーエンス。その活躍の場は自動車・半導体・電子・電気機器・通信・機械・化学・薬品・食品など、幅広い業界に及んでいます。
海外進出も積極的に行っており、現在は北米・南米、ヨーロッパ、アジア・オセアニアなど世界46ヵ国に230の拠点(2021年9月現在)を持つ同社。その高いものづくりの技術で、30万社のものづくりに貢献する企業へと成長を遂げました。
2021年3月期の売上高は5,381億円、営業利益は2,768億円。営業利益率51.4%と、高い収益性を誇る同社。2021年3月20日時点で従業員の平均年収は1,700万円を超えており、国内企業屈指の高い給与水準を誇る企業としても注目を集めています。
温暖化対策と地球環境保全に配慮したものづくりの姿勢
ESG評価が高い企業で構成される「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」*にも組み入れられるなど(2021年6月現在)、そのESG活動が評価されているキーエンス。ものづくりの会社として、環境問題にも注力しています。
製造、使用、廃棄、すべてのサイクルにおいてCO2の排出が最小になるよう商品の設計を行っているほか、化石燃料やその他の貴重な資源を有効に活用。リサイクル性を重視した商品づくりを行うことにより、省エネ・省資源化を図っています。
このほか、人体や環境に悪影響を与える化学物質を含まない商品づくりや、環境を汚染しない生産工程の構築にも力を入れており、環境に悪影響を及ぼす廃棄物をゼロにする「ゼロ・エミッション」にも取り組んでいます。
- *MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数は、親指数(MSCIジャパンIMIトップ700 指数:時価総額上位700銘柄)構成銘柄の中から、親指数における各GICS®[1]業種分類の時価総額50%を目標に、ESG評価に優れた企業を選別して構築される指数です。
人材の育成に寄与するべくキーエンス財団で学生を支援
2018年には「社会に貢献する人材の育成に寄与すること」を目的とした「公益財団法人キーエンス財団」を設立。将来のある有能な学生に対して、返済する必要のない奨学金を給付し、経済的支援も行っています。
この奨学金は、月額8万円(4年間の総給付額384万円)を支援する「新1年生対象の給付型奨学金」と30万円を一括給付する「新2〜4年生対象の応援給付金(がんばれ!日本の大学生)」の2種類を設けており、2022年には4月入学者・進学者併せて1,500名の学生を支援するとしています。
高い技術力と利益率を武器に、環境への貢献や人材育成に取り組んでいるキーエンス。今後もESGに配慮した「日本のものづくり」の世界へのアピールに期待したいです。
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