ESGに取り組む注目の"世の中を良くする企業"を深堀り! 第一回 「ダイキン工業株式会社」
2021/8/3
空調分野で世界にその名を知られるダイキン工業。環境性能に強みを持つ商品を武器に環境問題にも積極的に取り組んでおり、環境省主催の「第2回 ESGファイナンス・アワード・ジャパン」では、環境サステナブル企業部門の「銀賞」を受賞しました。空気を通して持続可能な社会を目指すダイキンは、果たしてどのようなESG活動を行っているのでしょうか? 今回はその中身についてご紹介します。
世界に100以上の生産拠点を持つ空調・冷凍機事業のグローバル企業
1924年に大阪で創業したダイキン工業。飛行機のエンジンを冷却するラジエターチューブの製造を祖業としています。現在は「空調」「化学」「フィルタ」を3つの柱として事業を展開しており、その生産拠点は世界に100以上。160カ国以上で事業展開をするグローバル企業です。
中核を担うのは、空調・冷凍機事業。この分野の売り上げが全体の約9割を占めており、冷媒から機器開発・製造・販売・アフターサービスまでを自社で行う総合空調メーカーとして、今や世界中でその名を知られる存在となっています。
省エネエアコンの普及などを通して環境負荷の最小化に取り組む
世界で都市化が進んでいるいま、エアコンの普及も加速度的に広がっています。これに伴い電力消費やフロンガス*1排出量も急激に増加。エアコンがもたらす環境負荷は年々高まっており、深刻な社会問題となっています。
この問題を改善すべく、ダイキンではインバータ*2を搭載した省エネエアコンや、低温暖化冷媒を用いたエアコン、ヒートポンプ式暖房・給湯器といった、環境調和製品の普及に積極的に取り組んできました。
また、生産活動においても、温室効果ガス排出削減や水・資源の有効活用、化学物質の管理・削減などを実施。世界をけん引する企業の1つとして、環境負荷を最小限に抑える努力を続けています。
2025年までにCO2排出量の3割削減を目指す
これらの取り組みにより、温室効果ガス排出抑制にも貢献しているダイキン工業。
2021年6月7日に発表した詳細な工程表によると、2025年度までに顧客の手に渡った空調の使用時まで含めて二酸化炭素の実質排出量を未対策比で3割以上削減、2030年には5割以上削減、2050年にはゼロ以下としています。同時に、2025年度に20年度比で4割増収を目指す成長戦略も両立させるとしています。
このほか、世界7カ所で1,100万haの森林を保全する「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」や、小学生向けの環境教育プログラムなども実施。地球と人にやさしい企業として、ESG活動のリーダーシップを取り続けています。
持続的な企業成長と環境保全の両立をバランスよく目指すダイキン。これからもその活動から目が離せません。
- *1 フロンガス:空調や冷蔵庫などに使用される冷媒ガスのこと。オゾン層の破壊や地球温暖化をもたらすことから規制が進んでいる。
- *2 インバータ:エアコンの室外機に搭載されている圧縮機のモーターをコントロールする装置のこと。消費電力を低減することができる。
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