【実践編】年代別のポートフォリオだから分かりやすい!やさしいポートフォリオの組み方
2019/5/24
資産形成の手段として、投信信託をお選びいただいた方の中には「ファンドがたくさんあって何を選べいいのか分からない」・「分散投資の必要性は理解できたけど、どういったファンドを組み合わせて保有したら良いのだろう」といったお悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そのような方に、投資信託の中立的な評価機関であるウエルスアドバイザー株式会社のファンド分析部に年代別の「ポートフォリオの組み方」について、解説していただきました。
投資信託を購入する際に大事なポイントの1つ「ポートフォリオの組み方」について、是非この機会に身につけ、実践してみてはいかがでしょうか。
ポートフォリオを組む前にちょっとおさらい
はじめに知っておきたいのが「どういった資産に投資を行うのか」という点です。
主な投資対象として挙げられるのが、「株式」・「債券」・「REIT(不動産)」です。それに加えて、「コモディティ(商品)」なども投資対象として商品化されています。
投資先の地域によって、国内や海外に分けられ、さらに海外の中でも先進国や新興国に分類されます。先進国は堅調な経済成長による比較的安定したリターンが期待でき、新興国は各国の経済・通貨等が変動しやすい傾向がある一方、先進国に比べて経済成長性が高く、相対的に高いリターンが期待できると考えられます。
下の図表で、あわせて確認してみましょう。
POINT バランス型の投資信託とは!?
国内外の株や債券、REIT(不動産)など複数の資産に分散投資する投資信託をさします。
投資信託の値動きの幅を「リスク」、収益を「リターン」といいます。「リスク」と聞くと、危険なイメージを抱くかもしれませんが、価格が下落する割合を指すのではなく、値動きの幅を指すことを理解しておきましょう。
なお、一般的に値動きの幅「リスク」が大きいほど、期待される収益「リターン」も大きくなる傾向があります。大きなリターンを期待すると、その分、リスクも大きくなるということです。
投資信託の中でも、投資する資産によって、リスクとリターンは大きく異なります。
投資対象では債券<REIT<株の順に、投資先の地域では国内<海外の順にリスク・リターンともに大きくなる傾向があります。
下の図表を見てみると、国内株式や海外株式は国内債券や海外債券に比べ、リスクが大きいことがわかります。また、同じ債券でも海外債券は国内債券に比べ、リスクが大きいことがわかります。
各資産のリスク・リターン(10年・年率)
- ※各資産はファンドのリターンを単純平均した以下のウエルスアドバイザーインデックスに基づく。過去120カ月を対象に、リターンは月次リターンの平均を年率化、リスクは月次リターンの標準偏差を年率化。
国内株式=「国内大型ブレンド」、国内債券=「国内債券・中長期債」、海外株式=「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」、海外債券=「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」、国内REIT=「国内REIT」、海外REIT=「国際REIT・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」 - ※2019年2月末時点
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
- ※出所:ウエルスアドバイザー株式会社ファンド分析部
POINT なぜ債券のリスクは低い傾向にあるの!?
債券も他の資産と同様に価格は常に変動します。ただし、債券の場合は利払日がくれば利子を、満期がくれば元本を受け取ることができることから値動きが安定し、一般的に低リスクといわれています。その一方で、企業の業績や市場・経済状況、業界の動向などに左右される株式は値動きが大きくなり、債券よりもリスクが高い傾向にあります。
大切な資産を運用するには、リスクは抑えて、高いリターンをめざしたいものです。
そこで有効な投資手法の1つとされるのが、1つの投資先に限定せず、値動きの異なる複数の投資先に分散して投資する「分散投資」です。
例えば、すべての資産を1つの投資先に集中してしまうと、運用がうまくいかなかった場合にマイナスの影響が資産全体に及びます。一方、分散投資は値動きの異なる複数の投資先に分散させることにより、リスクを分散することができるため、安定的なリターンを期待することができます。
POINT 分散投資の種類を知ろう!
分散投資にも種類があります。ここでは主な分散投資の種類をご紹介します。
- 投資対象の分散
株と債券は一般的に異なる値動きをする傾向にあり、株と債券の両方に分散して投資することでお互いのマイナスをカバーし合うことが期待できます。 - 地域の分散
国内や海外など、さまざまな国や地域に分散して投資する方法です。 - 時間の分散
積立などで定期的に一定額を投資することで、突発的な価格変動のリスクを分散させる効果が期待できます。
ポートフォリオを組んでみよう!
一般的に、ポートフォリオはそれぞれのライフステージによって変化させていくことが必要です。
例えば、投資期間や資産に余裕がある世代はリスク資産である株式を積極的に組み入れて高いリターンを狙うことも可能な一方、老後生活に備える世代では債券を中心とした安定的なポートフォリオを組むことが理想とされています。
そこで、お客さまのライフステージに適した20・30・40・50・60代別のポートフォリオの組み方について、ウエルスアドバイザー株式会社のファンド分析部に解説していただきました。
年代毎でどのような資産に投資するべきか、分かりやすいコメントにも注目されてみてはいかがでしょうか。
20代 将来に向けてコツコツ投資!資産運用にチャレンジ!
20代は時間を味方に付けた長期投資が可能なため、株式を中心に積極的に資産を増やすことを目指したポートフォリオで運用しましょう。株式の中でも、中長期的に日本より高い経済成長が見込まれる先進国の株式の比率を多くするとよいでしょう。
30代 何かと出費が多い世代・・将来の資産形成を真剣に考えたい
歳を重ねるごとにリスクを抑えたポートフォリオとするのが一般的ですので、30代は20代に比べると債券の比率がやや高めですが、まだ長期投資を行う時間の余裕がありますので、株式を中心に積極的に資産を増やすポートフォリオがおススメです。
40代 ゆとりある老後生活を送るにはバランスよく投資!
40代辺りから将来の退職を視野に入れ、大きな資産の目減りを防ぐために債券の比率を高めとした運用が必要となります。ただし、60歳で退職するとしても40歳では20年ありますので、株式・REITへも分散投資を行い、安定的に資産を増やせるように運用しましょう。
50代 人生100年時代、まだまだ長い人生!安定的な資産運用を
50代は、60代での退職が近づき、債券を中心としたより安定的な運用が求められます。守りだけでなく攻めの資産として株式への投資も一定程度必要ですが、為替リスクを考慮して、先進国株式を国内株式の比率以下に抑えています。
60代 大切な資産、限られた収入で上手に資産運用!
60代は、現役世代と異なり安定的な収入が見込みにくい方が多いため、国内債券を中心とした運用で大きな損失を回避するようにしましょう。ただし、低金利の環境下では、国内債券だけでは十分なリターンが見込みづらいことから、割合は抑えながらも株式やREITに投資して資産を増やしましょう。
- ※上記はあくまでポートフォリオの一例としてお示ししたものであり、特定の商品を推奨するものではありません。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
- ※出所:ウエルスアドバイザー作成資料より抜粋。
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「これに投資をしてみたい!」と思う投資信託が見つかったら、実際に投資信託を「買付」してみましょう。
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ご注意事項
- 「毎月分配型」「隔月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月または隔月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
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