【モーニングスターファンドニュース】 <初評価4つ星>「DIAMジャナス米国中小型株式ファンド」、米国成長企業にボトムアップで選別投資
2017/10/19
提供:モーニングスター
アセットマネジメントOneが設定・運用する「DIAMジャナス米国中小型株式ファンド」が、8月末基準でモーニングスターレーティングの対象となり、初評価で4つ星になった。3年(年率)トータルリターンは11.12%とカテゴリー(国際株式・北米(F))平均3.85%を大きく上回っている。同ファンドについて、アセットマネジメントOneの外部委託運用グループ ファンドマネジャー滝口圭介氏(写真)に聞いた。
――ファンドの特徴は?
米国のジャナス・キャピタル・マネジメントがボトムアップアプローチで選び抜いた中・小型企業に投資するファンドだ。ジャナス社には37名のアナリストがいて6つのチームに分かれている。「消費」「エネルギー・公益」「金融」「ヘルスケア」「資本財・素材」「テクノロジー」のグループで、それぞれに中・小型株担当がいる。
ジャナス社の特徴として、アナリストとポートフォリオマネジャーは、それぞれに独立してキャリアを積んでいる。アナリストは若手の間は、業界ごとに毎日のように発表される細かな統計数値について1件ごとに確認の連絡を取り、記録を積み上げるという地道な作業を丁寧に実施している。一般には無視されてしまうようなマイナーデータであろうと、キチンとフォローするという地道な作業を繰り返すところに、同社の調査力の源泉がある。
当ファンドのマザーファンドは、6名の中・小型株アナリストと2人のポートフォリオマネジャーが主要メンバーとなって運用チームを作っているが、アナリストの積み上げた情報力と分析力は、中・小型株運用でこそ発揮されやすい。
ファンドの運用成績は、株価の上昇局面では中・小型株の特性を発揮して市場平均を上回るパフォーマンスを出す一方、下落局面では下落率が抑えられている。キャッシュフロー創出力の高い企業を中心に組み入れている結果が、下げに強いというファンドの性格につながっている。
――現在の運用ポートフォリオの特徴は?
ポートフォリオマネジャーは、手堅い運用を信条とし、3つの区分にカテゴライズした銘柄群によってポートフォリオを構成している。
まず、コアとなるのは「安定した成長力を持つ企業群」で、ここに50-60%を投資している。特定な業種に偏ることなく、キャッシュフローを手堅く稼いでいる企業を中心に組み入れている。次に、「景気の循環に耐性のある企業群」で、ここに20-30%。そして、「革新的なアイデアで高い成長率が期待できる企業群」に10-15%程度を投資している。一般的な中・小型株運用のイメージだと、3番目の高成長企業を中心にポートフォリオを組んでいるように思うが、当ファンドはそこが異なっている。
実際のポートフォリオの業種分散は、代表的な中・小型株式指数である「ラッセル2500グロース指数」などと比較してテクノロジーがややオーバーウエイトになっている程度。何かの投資テーマ等に賭けているようなところはない。
――現在の投資環境は?
米国株価のバリュエーションは、PERが今期19倍、来期は17倍となっており、歴史的にはやや高い水準にある。かつてない超低金利という状況を加味すればフェアバリューといえなくもないが、ここからのバリュエーション拡大余地は限定的かもしれない。今後はEPSの成長を反映した緩やかな上昇が期待される。EPS成長率は当面は1ケタ台の後半が見込まれる。
中・小型企業には、トランプ政権が約束している減税策は、大きな業績拡大要因になるが、当ファンドのポートフォリオマネジャーは、「たとえ大型減税が実現しなかったとしても、着実に成長を遂げる企業を厳選している」と語っている。大型減税は、ボーナスのようにファンドのパフォーマンスにプラスになると思うが、それがなくても一定水準のパフォーマンスが期待できるということだ。
――どのような投資家にふさわしい?
ファンドの売買回転率は20%程度で、組み入れ銘柄の平均保有期間は5年程度になっている。少なくとも5年程度は保有し続けられるような見通しを持ってファンドにも投資していただきたいと考える。
また、米国株式に投資をお考えの方で、株価が高過ぎるのではないかと不安を持っている方には、下げに強い当ファンドが、魅力的な投資対象になるのではないだろうか。米国では、当ファンドとほぼ同じポートフォリオで運用している公募投信は、資金が集まり過ぎて新規のお客様の募集を停止しているほどだ。米国株式への投資のきっかけとしても、米国の成長を幅広に捉えている当ファンドに注目していただきたい。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
- ※トータルリターンはモーニングスターが当記事を作成した2017年8月末時点のものを記載しています。
- ※モーニングスターレーティングは、2017年9月末時点のものを記載しています。
当ページの掲載情報に関するご留意事項
- 当ページの情報は、情報提供を目的として、アセットマネジメントOne株式会社とモーニングスターの対談内容を元に作成したものです。
- 内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。
- 当ページで示されている運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果を示唆、保証あるいは約束するものではありません。
- 今後の見通しや分析結果等が含まれる場合、当該見通しや分析結果等は、作成時点の考えに基づくものであり、市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があり、またこれらは将来の投資成果を示唆、保証あるいは約束するものではありません。
ご注意事項
- 「毎月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」
の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。