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2017年、日本でも本格的にシェールガス輸入開始!シェールガス関連株や高利回りで話題のMLPに投資するファンドが続々登場!
2014/9/1
シェールガスとは、新しい技術により採掘されるようになった天然ガスのことです。世界のエネルギー地図を塗り替える大変革をもたらす可能性があることから、「シェールガス革命」という言葉も生まれています。
日本でも2017年から本格的に輸入が行われることが決定されており、ますます注目が集まっています。
「中東から北米へ」・・・世界のエネルギー需給バランスの常識を覆しかねない、北米発のエネルギー革命の流れに乗るためには?・・・関連する投資信託を探してみました。
※シェールガスとは?
シェールガスとは、頁岩(けつがん、シェール)と呼ばれる地層から採掘される天然ガスのことです。以前から埋蔵は確認されていたものの、採掘方法が難しいことから商業的に活用されていませんでした。しかし、近年になってアメリカで採掘技術が発達し、生産量が拡大したことから商業化に向けた動きが本格化しています。
シェールガス革命の恩恵を受ける好利回り型商品として注目を集めるMLP
シェールガス革命関連の好利回り型商品としてMLP(※)が注目を集めています。といっても、まだ耳慣れない投資家が多いのではないでしょうか?
MLPと類似した商品としてはREITが挙げられます。REITが不動産賃料を主な収益源とするのに対して、MLPはエネルギーインフラ関連事業を主な収益源とするものが多いことから、「REITのエネルギー版」とイメージすると分かりやすいのではないかと思います。
MLPの配当利回りをREITと比較すると、2014年7月末時点の配当利回りは5.5%と、同時点の米国REITの配当利回り3.5%と比較して高くなっており(代表的な指数の利回り、出所:野村アセット提供データ)、魅力的な水準と考えられます。
また下の図のように、配当収入と値上がり益を合計したMLPのトータルリターンを見ても、2001年から2014年7月末までの約13年間で累積リターンは8.3倍に上り、米国高配当株や米国REITなど高配当が特徴の他の商品と比較しても優れた実績を残しています。
このMLPを組入れた投資信託の取扱いも増えてきました。
図1:各資産の指数推移(2011年1月末〜2014年7月末、月次)
- (出所)野村アセットマネジメント提供資料
図2:各資産の利回り比較(2014年7月末時点)
- (出所)野村アセットマネジメント提供資料
※MLPとは?
MLPとはマスター・リミテッド・パートナーシップ(Master Limited Partnership)の略称で、米国で行なわれている共同投資事業形態のひとつです。株式などと同様に取引所で売買されています。
MLP市場では、時価総額ベースで80%超をエネルギー・天然資源に関する事業が占めています。また、多くのMLPは、エネルギー関連ビジネスの中で、採掘などの「川上」でもなく、ガソリン販売などの「川下」でもない、貯蔵・輸送といった「川中」のビジネスから得られる収入を配当原資としています。
この「川中」ビジネスの最大の特徴は、エネルギー価格の変動の影響を受けにくく、安定した収入が得られることです。しかもMLPには、一定の条件の下で法人税が免除されるという、REITと同様の優遇措置があるため、投資家は比較的高い配当を受取ることが可能です。
世界のエネルギー供給バランスが変わる?
シェール革命のインパクトを見てみましょう。世界のエネルギー供給拠点といえば、石油大国が集まる中東が挙げられます。しかし低コストのシェールガスが量産化されることにより、将来は北米が新たな世界のエネルギー拠点として浮上する可能性がでてきています。
埋蔵量の世界分布
(出所)キャピタルアセットマネジメント作成資料より引用。原典:BP Statistics(2010)、米国エネルギー省
米国はシェールガス革命で将来天然ガスの純輸出国へ転換も
北米には豊富なシェールガスの埋蔵が確認されており、開発が進んでいます。米国エネルギー情報局の予測(2013年速報版)では、米国は2020年には天然ガスの輸入国から純輸出国に転じると見込まれています。
米国のエネルギー生産量
(注)BTU(英国熱量単位):エネルギー量を表す単位で、1ポンドの水の温度を(華氏)1度上げるのに必要な熱量。
(出所)米エネルギー情報局のデータを元にSBI証券作成。
北米のシェールガス開発状況
(出所)マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン作成資料より引用。原典:米国エネルギー情報局。
北米発のエネルギー革命に関連する投資信託
北米発のエネルギー革命は、エネルギー関連企業のみならず、アメリカ及びカナダ経済そのもの・・・貿易・財政・成長率など・・・の将来に恩恵をもたらす可能性を秘めています。
この「エネルギー革命」の長期波動に今から乗るとすれば・・・SBI証券取り扱いの投資信託の中から、恩恵を受けそうな株式を投資対象とするファンドを探してみました。
主な組入資産 |
ファンド名 |
基準価額 |
純資産 |
トータルリターン |
||
---|---|---|---|---|---|---|
3ヶ月 |
6ヶ月 |
1年 |
||||
MLP |
10,776 |
8,719 |
6.91% |
11.51% |
13.05% |
|
10,840 |
83,094 |
6.94% |
11.57% |
17.93% |
||
11,651 |
57,140 |
8.54% |
-- |
-- |
||
一部 |
13,860 |
15,997 |
8.85% |
17.75% |
29.92% |
|
18,675 |
3,027 |
9.02% |
17.95% |
30.22% |
||
シェール関連株 |
11,532 |
4,585 |
6.55% |
17.09% |
31.05% |
|
11,749 |
4,924 |
3.62% |
12.61% |
24.52% |
※基準価額は2014/8/20現在
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
ご注意事項
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
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