投資信託 > 中小型株優位の環境下で注目される個性派投資信託
中小型株優位の環境下で注目される個性派投資信託
中小型株優位に変化した国内株式市場
2008年のリーマンショック以降、東証二部指数あるいはジャスダック指数のパフォーマンスが東証株価指数(TOPIX)に対して、優勢となっています。
下の2つの図は、東証株価指数と東証二部指数、東証株価指数とジャスダック指数の相対株価指数を作成し、2006年5月および2008年3月を100として指数化したものです。
相対株価指数とは以下の計算で算出したもので
(A)東証二部指数/東証指数×100
(B)ジャスダック指数/東証指数×100
(A)や(B)が上昇していれば、東証二部指数、ジャスダック指数が東証株価指数よりも相対的に上昇率が高かったことを示し、逆に下降していれば、東証株価指数が相対的に優位だったことになります。
2008年のリーマンショックの最中から、株式市場の上昇・下落局面にかかわらず、東証二部指数、ジャスダック指数ともに優位な状態が続いており、東日本大震災以降は優位性が更に鮮明になってきています。リーマンショックを境に何らかのトレンド転換が起こったように見えます。
理由としては以下のことが考えられます。
東証一部の大型株は、外国人投資家の売買動向の影響をより受けやすいため、リーマンショック以降のリスクオフの環境の中で外国人投資家の売却圧力にさらされてきたこと。
東証二部、ジャスダックの中小型企業には、海外情勢に比較的左右されずに成長できる内需型企業が多く見受けられますが、東証一部企業は海外売り上げの比率が高く世界景気減速の影響を受けやすい企業が相対的に多いこと。
過去には新興企業において、不適切な決算開示など不祥事が続出した時期がありましたが、状況の改善に伴いそうした不信感が薄らいできたこと。
かつては「国際優良銘柄」と呼ばれた日本の大企業でも、激しいグローバル競争に巻き込まれ苦戦を強いられるケースが目立つ中、このような中小型株を見直す動きには持続性があると考えられます。
東証二部指数、ジャスダック指数の対TOPIX相対パフォーマンス(2006年5月以降)
- (出所)ブルームバーグよりSBIファンドバンク作成
東証二部指数、ジャスダック指数の対TOPIX相対パフォーマンス(2011年3月以降)
- (出所)ブルームバーグよりSBIファンドバンク作成
注目される「個性派」中小型株式投信
過去の運用実績の優秀さで注目される国内中小型株投信は以下の2ファンドです。
2012年7月現在
ファンド名 |
基準価額 |
純資産額 |
半期収益率 |
年間収益率 |
年平均収益率3年 |
年平均収益率5年 |
---|---|---|---|---|---|---|
10,604 |
2,677 |
8.4% |
-10.0% |
10.7% |
- |
|
7,560 |
1,222 |
7.8% |
11.1% |
10.3% |
-2.6% |
(注)収益率は分配金課税前再投資前提の収益率。
ランキングは当社取扱い中小型株投信の中での収益率ランキング。1/33は33本中1位を表す。
(出所)SBIファンドバンク作成
2つのファンドに共通するのは東証二部市場、ジャスダック市場の組入れ構成比が高いことです。
ジャスダック |
マザーズ |
その他 |
その他 |
先物 |
|
---|---|---|---|---|---|
54.71 |
8.72 |
0.36 |
28.95 |
5.51 |
|
東証一部 |
東証二部 |
大証 |
ジャスダック |
現金等 |
|
35.3 |
18.0 |
12.9 |
30.5 |
3.4 |
(出所)2012年8月6日現在各運用会社HPに掲載されている月報よりSBIファンドバンク作成。
どちらも「こだわりの運用哲学」を固持した個性的な投資信託です。
(1) 投資助言会社のエンジェルジャパンが必ず投資候補企業と直接面談する投資信託
ファンドの特徴
- 株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選投資します。
- エンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社より投資に関する助言を受けて運用します。
投資助言会社のエンジェルジャパンが投資候補企業と直接面談して投資します。
(出所)「SBI中小型割安成長株ファンド」請求目論見書より
SBI中小型割安成長株ファンドの設定来の累積リターン(対日経平均)
(注)前提となるリターンは、分配金を課税前に再投資した場合のリターン。
(出所)SBIファンドバンク
(2) ベンチマークに捉われない大胆な運用を目指す投資信託
ファンドの特徴
- 新興市場に上昇された株式を中心に投資します。
- 個別銘柄選択によってポートフォリオを構築します。
個別銘柄調査を通じて、企業の成長力、競争力、収益力、経営力、株価等の観点から銘柄選択をします。
(出所)「DIAM新興市場日本株ファンド」請求目論見書より
- 業種比率、時価総額などに捉われず、大胆にポートフォリオの構築を行います。
(出所)2012年8月6日時点での直近の運用報告書より
DIAM新興市場日本株ファンドの設定来の累積リターン(対日経平均)
(注)前提となるリターンは、分配金を課税前に再投資した場合のリターン。
(出所)SBIファンドバンク
ご注意事項
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。