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「アジアの世紀」の再来!?
産業革命以前のアジアは、世界のGDPの6割を占めていました。
産業革命により一度その地位を西洋に奪われましたが、20世紀以降再び地位を取り戻しつつあり、「アジアの世紀」が再来しつつあるように見えます。その力の源は何なのでしょうか。
アジアのGDPが世界に占める割合
※2016年はIMF予想。
(出所)Angus Maddison、IMFデータをもとにSBI証券作成。
人口の増加
人口の増加は経済成長の重要な要素となります。アジアは既に世界の人口の半分以上を占めていますが、今後も急速な伸びが予想されています。
世界人口の地域別推移と見通し
(出所)United Nations「World Population Prospects, The 2008 Revision」をもとにSBI証券作成。
中間層の拡大
巨大な人口を抱えるアジアですが、その6割が今後中間所得層を形成していくと言われています。経済の大きさは(人口)×(一人当たり所得)で決まります。人口の伸びに加え、所得の拡大がアジアの経済成長を後押しする事が予想されます。
アジア新興国における所得階層別人口の推移
※世帯可処分所得の家計人口、2009年までが実績値。それ以降は予測値。
(出所)「Euromonitor international2010」、経済産業省「通商白書」をもとにSBI証券作成。
「雁行的」経済発展
アジア経済は、日本を先頭に、アジアNIEsが後を追い、ASEAN諸国がそれに続き、さらに中国・インドが急速に追い上げるというように、先行国と新興国がきれいに並んで発展してきました。
このように、あたかも雁(かり)が編隊を組んで飛んでいくような(雁行的な)経済発展を成功させてきた地域は世界の中でもアジアだけです。この重層的な発展の歴史が、アジアの持続的な経済成長に対する信頼につながっていると考えられます。
アジアの雁行的経済発展のイメージ図
※世帯可処分所得の家計人口、2009年までが実績値。それ以降は予測値。
(出所)「Euromonitor international2010」、経済産業省「通商白書」をもとにSBI証券作成。