シリア、北朝鮮問題での急落に注意!
週末に崩れ19,000円を割り込む |
225先物は、週間ベースで前週比200円安。手掛かり材料にかけるなか、円高ドル安に押されてさえない推移となった。日銀によるETF買い入れ期待が下支えとなる一方、北朝鮮などに対する地政学リスクが重しとなり弱い展開に。週末はシリアへの米空軍攻撃を材料に売りが膨らみ、年初来安値更新となった。
なお、3月31日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆5,265.20億円の買い越し(前週は1兆5,831.18億円の買い越し)と減少した。一方、株数ベースでは、1億254万株の買い越しと3月24日時点(同1億231万株の買い越し)との比較で小幅ながら増加している。年度末や年始は需給面で大きな動きが入るケースがあるが、裁定残高は小幅な増減に留まるなど目立った動きは観測されなかった。
225先物の手口は、JPモルガン、野村が売り方上位になった一方、ソジェン、ドイツ証券が買い方上位に回った。TOPIX先物では、バークレイズがほぼ一手売りとなった一方、野村、ドイツ証券が買いに回った。市場では、午後のTOPIX先物売りがやや話題となっていたが、手口を見る限りではバークレイズとの観測。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日米欧ともにボラティリティやや上昇 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は20.25pで推移している。オプション市場では、先安感が強まっておりプットの売買が増加。地政学リスクなど外部環境の悪化を材料に下値を意識した動きがみられる。欧米のボラティリティもやや上昇。日米欧ともに先行き不透明感が高まっている。
NT倍率(先物)は12.5倍台半ばまで拡大する場面もみられた。NTに絡んだ積極的な売買は、手口などから観測されていないが、午後指数が崩れる場面では、TOPIX先物を中心とした売りは入っているとの指摘がある。おもに欧州系投資家による売りとの見方だが、225先物ではなくTOPIX先物を売っていることから、中長期的な日本株投資の流れが弱まっている可能性もあろう。
シリア、北朝鮮問題での急落に注意!でも、下値は限定的? |
3月の米雇用統計発表後、為替市場では、ドル・円は111円台と円高ドル安は一服している。日経225先物は、年初来安値を割り込むなど下を意識する格好となっているが、18,500円レベルでは底堅い値動きは継続。今週は引き続き材料難のなか、日銀によるETF買い入れ観測などが下支えとなり、下値は限定的となろう。
一方、シリアや北朝鮮問題など地政学リスクが意識されて、急落する場面に注意が必要。一連の問題に収束がみられるまで上値が重い地合いは続くと想定する。週末の15日には、北朝鮮で金日成氏生誕105周年を迎える。ミサイル発射が頻繁に実施される現状を考慮すると、なんらかのアクションが取られると推測。積極的な売買を手控えさせる要因となりそうだ。
ただ、有事に伴う急落は問題が収束すると元の基調に戻ることが多く、現在は米国経済が好調を維持していることで、急落したところが買い場となるか。また、現在の相場は米国金融政策の行方に過敏に反応しているため、ダドリーNY連銀総裁などのFRB理事の発言にも注意しておく必要がある。今週のレンジは18,500円から19,100円とする。
経済スケジュール(4月10日〜4月14日)
- 提供:フィスコ社
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