トランプラリーで18,000円回復!今後の見通しは?
トランプラリーで18,000円台回復 |
前週の225先物は週間ベースで570円上昇した。トランプ次期大統領の政策に対する思惑で米10年債利回りが上昇し続けたことから、為替市場ではドル高が進み、ドル指数は02年以来となる101.48まで上昇。週末、ドル・円が心理的な節目である110円台を回復したタイミングで、225先物も18,000円台に乗せた。なお、TOPIX先物は7日続伸となっている。
11月11日時点の裁定残高は、ネットベースで5,025.44億円の買い越し(前週は4,246.82億円の買い越し)となった。一方、株数ベースでは4,922万株の買い越しと11月4日時点(同4,385万株の買い越し)との比較では増加している。
225先物の手口では、Aアムロ、SMBC日興、みずほ証券が売り方上位に並んだ一方、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックスが週を通して買いを進めた。TOPIX先物は、ドイツ証券、ゴールドマン・サックスが売りに回った一方、モルガン、メリルリンチ、クレディ・スイスが買い方上位に並んだ。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプションでは先高感と過熱感が交錯 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は、19.51pまで低下している。米VIX指数も12.85、欧州VSTOXX指数も20.3697とともに下がっており、日米欧のボラティリティはそろって低下。オプション市場では、ボラティリティ低下でプット、コールのプレミアムはともに方向感に乏しくなっている。18,500円のコールが買われている一方、18,000円台回復による達成感からプットを仕込む投資家も徐々に増えている様子。先高感と短期的な上昇に対する過熱感が交錯した格好に。
NT倍率(先物)は12.5倍台で推移している。225先物、TOPIX先物ともにしっかりとした推移が見られる。TOPIXコア30銘柄では、足元の相場をけん引していた銀行株の上げが一服。一方、JTなど下落していた銘柄が反発となるなどリターン・リバーサルの格好に。
今後の見通しは? |
今週は、23日が祝日となっているほか、米国市場では、24日が感謝祭による休場、25日は短縮取引となっていることから積極的には手掛けにくい。売買が細ることで18,000円レベルでの膠着となろう。為替市場では、ドル・円の25日移動平均線乖離率が+5.09%まで拡大している。14年11月以来の5%乖離となっていることから、短期的な上昇に対する過熱感も意識されよう。円安ドル高が日本株の原動力となっていることから、ドル高一服となれば、225先物の上値も抑えられそうだ。祝日などが意識されて積極的な売買手控えとなれば、上下の振れも小さくなろう。予想レンジは17,700円から18,200円。
ただ、来年に向けての見通しは、経済成長、インフレ加速、円安が進展すると予想され、日経平均にとってはポジティブ。複数の機関投資家も上昇一服後も世界的なブル相場が続くと予想している。一部では円安進展を条件に来年の日経平均株価は2万円予想も出ており、短期的な押し目はチャンスになる可能性がある。
経済スケジュール(11月21日〜11月25日)
- 提供:フィスコ社
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「引続き政策に対する思惑が高まりやすい地合いに」