ドル高好感も17,000円回復にはエネルギー不足
ETF買入に対する不透明感が高まり売買手控え |
前週の225先物は週間ベースで120円下落した。米ジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長による講演を週末に控えていたことから、積極的な売買は手控えられた。日銀によるETF買入に対する不透明感が高まったことや、ドル・円が100円台前半でのもみ合いとなったことなども薄商いの要因となった。週末にかけては、2日連続で日銀によるETF買入が実施されたものの、225先物はマイナス圏で終えるなどさえない展開に。25日移動平均線をやや下放れる格好となっている。
なお、8月19日時点の裁定残高はネットベースで2866.76億円(前週は4020.48億円)の買い越しと8月12日時点との比較では大幅に減少。一方、株数ベースでは2.0億株の買い越しと8月12日時点との比較では0.7億株減少した。
225先物の手口では、三菱UFJ、クレディ・スイス、バークレイズが売り方上位に並んだ一方、大和、Aアムロ、ナティクシスが買いに回った。TOPIX先物に関しては、UBSが5000枚超の売り越しとなった一方、ソジェン、メリルリンチ、BNPパリバが売り方上位に並んだ。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
9月は世界的にボラティリティ上昇か |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は23.78pとやや上昇している。8月12日に18.45pまで低下した後はじりじりとした反発が見られる。米ジャクソンホール会合への警戒や、足元の1ドル100円の定着などが上昇要因か。米VIX指数は13.65、欧州VSTOXX指数は19.4893と落ち着いた水準で推移しているが、9月は20日以降に日米金融政策の発表およびOPEC非公式会合の開催が控えていることから、世界的にボラティリティがじりじりと上昇する可能性はある。
NT倍率(先物)は12.6倍台後半と拡大基調は一服している。週末は、日経平均採用銘柄の入替に絡んだ売買が入ったが、さほど目立った動きは観測されなかった。今週は31日に、JPX400の銘柄入替が実施される。月末に絡んだ売買で、NT倍率(先物)は上下に振れる可能性もある。
17,000円回復にはエネルギー不足か |
イエレンFRB議長の講演を受けて、ドル・円は102円台まで円安ドル高に推移している。円安を材料に週明けの225先物、TOPIX先物はともに反発でスタート。ただ、日銀によるETF買入効果に対する戸惑いが上値をおさえそうだ。26日は、引けで日経平均採用銘柄の入替に絡んだリバランスが発生したことも影響したようだが、2日連続で日銀がETF買入を実施したにも関わらず、さえない展開となったことは心理的な重しに。17,000円を回復するには、市場エネルギーが不足。2日の米雇用統計の結果を確認したいとするムードが優勢となり、上値は重くなろう。今週は16,300円から16,950円を想定する。
経済スケジュール(8月29日〜9月2日)
- 提供:フィスコ社
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日銀ETFに対するモヤモヤ感で売買手控えに