日経平均は中国GDPを受け、どうなるか?
買戻し中心で商い閑散の先物市場 |
前週の225先物は週間ベースで130円下落。連休明けは原油価格の下落などが嫌気されて反落で開始したが、市場参加者減少で商い閑散。現物市場では足元反発していた商社や資源関連が総じて弱くリターン・リバーサルが逆回転する格好に。ただ、18,000円割れの場面では年金と見られる買いが幅広い銘柄に入り指数は持ち直した。現物、先物ともに買戻し中心でエネルギーを感じることはできない地合いだったが、25日移動平均線及び18,000円を上回り取引を終えた。なお、9日時点の裁定買い残は14.7億株と2日時点との比較では1.4億株増加している。
225先物の手口では14日に5,387枚売り越したNエッジが売り筆頭となったほか、レバレッジETF組成が影響して野村も2,000枚超売り越した。一方、ゴールドマン・サックス、大和、三菱UFJ、モルガンが買い方に回ったが傾きは小さい。TOPIX先物に関しては、推定累積買いポジション上位のJPモルガンとゴールドマン・サックスが売りに回った一方、ドイツ証券、バークレイズ、UBS、Nエッジと欧州系ブローカーが買い方上位に並んだ。なお、NT倍率(先物)はファーストリテイリング<9983>の急落などが影響して15日には12.10倍まで縮小した。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプション市場も商い閑散 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は26.79と前週比ではやや上昇したが、8月26日に48.99をつけた後は低下傾向が続いている。225先物の一日の値動きは、13日が160円、14日が300円、15日が440円、16日が180円とそこそこ動意付いたが、オプション市場の商いはプット、コールの合計売買枚数が10万枚に届かない閑散相場に。買戻し主体で新規資金が売り買いどちらにも入らず方向性に欠ける展開となったことで、オプション市場が盛り上がらずボラティリティも動意薄となった。
NT倍率(先物)は縮小一服。15日に12.10倍まで縮小するなど、ファーストリテイリングの動向に振らされる展開が続いていたが、同社は年初来安値更新前で下げ止まった。先物市場では薄商いが続いておりNTに絡んだ売買は観測されなかった分、日経平均インパクトが最も大きい同社の影響力が増した格好に。
中国7-9月期GDPは、前年同期比6.9%増。今後の注目点は? |
本日11時に中国7-9月期GDP(国内総生産)が発表された。結果は前年同期比6.9%増と市場予想(同+6.9%)を上振れる格好となった。想定上振れだが6年ぶりに成長率が7%を下回ったことで、中国では政策期待がより高まる可能性がある。上海株が3,500p台を回復する展開となれば、日本株にもポジティブな材料となろう。
また、国内では7-9月期決算の発表が増加する。決算への期待感はやや低下しているものの、現在の株価水準であれば自社株買いなどをポジティブ視した動きは入りやすいとみる。とはいえ、国内で目立った政策が発表される兆しは無く、手掛かり材料は30日に開催される日本銀行の金融政策決定会合への期待感のみ。引き続きロングの投資家は売買を手控え、買戻しなど短期資金中心の相場展開となろう。
今週の上値メドは18,600円、下値メドは17,800円とする。
経済スケジュール(10月19日〜10月25日)
- 提供:フィスコ社
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