米10月雇用統計 (非農業部門雇用者数前月比/失業率 等) |
発表時間 |
11/4(金)21:30(日本時間)
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前回値 |
+15.6万人 / 5.0% |
事前予想 |
+17.5万人 / 4.9% |
今週末11月4日に発表される米10月雇用統計ですが、12月FOMCでの利上げを占う上で重要なイベントの一つとなります。12月利上げ観測が現状で約80%近くに達しているものの・・・
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《FOMC声明文&雇用統計&大統領》⇒ ドル円どう動く?
今週末11月4日に発表される米10月雇用統計は、12月FOMCでの利上げを占う上で重要なイベントの一つとなります。12月利上げ観測が現状で約80%近くに達しているものの、雇用統計に前後して行われるFOMCや大統領選挙の行方も含めてFRBの金融政策に大きく影響を及ぼす可能性があり注目されます。
FOMC声明文、雇用統計の就業者数、そして大統領選を巡る報道など複数の要因が12月の米利上げ観測やドル円の行方に大きく影響を及ぼすことになりそうです。
11/2(水) 27時 FOMC声明文にまずは注目!
FOMC声明文の注目ポイントは次の3点になります。
(1)12月FOMCの利上げ予想に対し、具体的な利上げ時期の言及があるか
(2)12月利上げ観測を背景に、ドル高の進行 (輸入価格のデフレ懸念) が利上げの妨げになるか
(3)12月利上げに具体的な言及がない場合のボラティリティの上昇に注意
昨年12月にFRBが利上げを決定する直前のFOMC声明文では、「次回12月の会合で利上げが適切か、進展を見極める」として具体的な利上げ時期に言及した内容となりました。今回のFOMCでも同じような文言が示されるのかが注目されます。
雇用統計直前予想レポート
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5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月市場予想 |
---|---|---|---|---|---|---|
非農業部門雇用者数(万人) |
2.4 |
27.1 |
25.2 |
16.7 |
15.6 |
17.5万人 |
失業率(%) |
4.7 |
4.9 |
4.9 |
4.9 |
5.0 |
4.90% |
米時間給賃金 前月比(%) |
0.2 |
0.1 |
0.3 |
0.1 |
0.2 |
0.30% |
※出所:SBIリクイディティ・マーケット提供
雇用統計の注目ポイントは次の3点となります。
(1)予想を上回り20万人超の就業者数となれば、12月利上げが既成事実化
(2)予想を大きく下回る就業者数の場合、早期利上げ観測の後退もありうる
(3)時間給賃金が予想 (前月比+0.3%) どおりとなれば、7月以来の高水準となり来年以降のFOMCに影響も
FOMC声明文を受けて12月会合での利上げの可能性が一段と高まることになれば、10月雇用統計次第で12月利上げが既成事実となるだけに注目されます。そのため市場予想を大きく下回る結果となれば失望も大きく、ドルが下落するリスクに注意する必要がありそうです。
米雇用統計 非農業部門 就業者数 (万人)
※出所:SBIリクイディティ・マーケット提供
米雇用統計での非農業部門就業者数については、市場予想(17.5万人)を上回る20万人超となれば、年内の利上げが確実視されることになり、ドル買いが優勢となりドル円は本格的な上昇基調に転じるかもしれません。さらに時間給賃金も前月比+0.3%と市場予想どおりとなれば利上げ観測の更なる支援材料になりそうです。
米大統領選 直近の支持率は?
先週末10月28日、米7-9月期GDP速報値が予想を上回る前期比+2.9%と2年ぶりの高水準となり、ドル円は105円54銭まで上昇したものの、クリントン候補の国務長官時代の私的メール流用を巡りFBIの捜査が再開されたとの報道を受け、政治リスク懸念からドル円は104円47銭まで下落しました。
雇用統計後に年内利上げが既成事実化する場合でも、大統領選を巡る不透明感が払拭できなければドル買いに慎重になる動きも想定されます。10月30日時点での両大統領候補の支持率は、クリントン候補の47.6%に対しトランプ候補が43.3%と差を縮めており、今後のFBIの調査の行方が注目されます。
※出所:出所:ブルームバーグ