日経平均は2万円目前!個人投資家は踏み上げられるのか?!
薄商いのなか19,560円まで上昇 |
前週の225先物は、週間ベースで20円下落した。トランプ相場スタート後、初のマイナスとなった。為替市場では、ドル高が一服したこともあり、225先物は上値の重い展開に。クリスマス休暇入りで、現物、先物ともに売買代金が減少するなか、日銀によるETF買入れの有無が指数に大きく影響し、21日には19,560円まで上昇。ただ、日経VIが17-18p台で推移するなど静かな地合いとなり、週間の値幅はトランプ相場スタート以降、最も狭い300円に留まった。
12月16日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆3446.92億円の買い越し(前週は8515.72億円の買い越し)と大幅に増加した。一方、株数ベースでは9351万株の買い越しと12月9日時点(同6618万株の買い越し)との比較では増加している。
225先物の手口では、野村が売り筆頭となった一方、ドイツ証券、バークレイズ、クレディ・スイスが買い方上位に並んだ。TOPIX先物に関しては、メリルリンチ、みずほ証券、三菱UFJが売りに回った一方、バークレイズ、クレディ・スイス、大和が買い方上位に並んだ。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプション市場は低ボラティリティで身動きとれず |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は17.59p。欧米の恐怖指数同様、今年の低い水準で推移している。オプション市場では、週半ばまではコールサイドのプレミアムの値動きがよかったものの、指数の上値が重くなったことや、市場参加者の減少などを材料に22日は、コールサイドもプットサイドも小さな値動きとなった。ボラティリティ低下でトレードチャンスに欠ける展開となっている。
NT倍率(先物)は、12.6倍台手前まで拡大している。225先物、TOPIX先物ともにバークレイズや、ドイツ証券など欧州系の買いが目立った。現物市場では、ファーストリテイリング<9983>に買いが向かった一方、三菱UFJなどメガバンクがさえない展開となった。商いが減少するなか、日経平均の寄与度が大きい銘柄の動きがやや目立った。
個人投資家の売りVS外国人投資家の買いは変わらず |
年末の株式市場は「掉尾の一振」が見られるか注目されている。市場参加者の減少を受けてボラティリティが低下しており、オプション市場も商い閑散。静かな地合いだが、16日時点の投資部門別売買動向では、個人投資家の売り(先物+現物で4823億円の売り越し)に対する外国人投資家の買い(同2534億円の買い越し)の構図は変わらない。外国人投資家は、225先物よりもTOPIX先物の比重を高めていることから、引き続き良質なロング投資の資金が日本株に流入していると見る。こうした外国人投資家による買いが年始も続く展開を期待したいところだ。
ただ、今年はきつい下げ相場でスタートしていることから、心理的な要因などから上値は重くなりそうだ。「掉尾の一振」を期待する声は多いが、冷静な地合いを想定。年末年始のレンジは19,000円から19,750円とする。
経済スケジュール(12月26日〜1月6日)
- 提供:フィスコ社
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