日経平均は9月戻り高値17,160円突破を試す展開に
円安ドル高を追い風に17,000円に迫る上昇 |
225先物は週間ベースで500円上昇した。好調な米経済指標や、米国の各地区連銀総裁によるタカ派発言などを背景に円安ドル高が加速。原油価格の上昇も加わり225先物は週初から4連騰となった。出来高は3万枚前後と動意に欠ける展開となったが、外部環境が追い風となり200日移動平均線を突破。9月の米雇用統計発表や3連休を前に買いが手控えられ、週末こそマイナスとなったが、9月中旬から意識されていた上値抵抗ラインの16,800円を上回って取引を終えた。
なお、9月30日時点の裁定残高は、ネットベースで197.06億円の売り越し(前週は1009.78億円の売り越し)と売り越し幅が縮小。一方、株数ベースでは1775万株の買い越しと9月23日時点(同806万株の買い越し)との比較では増加している。
225先物の手口では、野村が4000枚ほどの売り筆頭となった一方、クレディ・スイスが買い筆頭となった。TOPIX先物に関しては、メリルリンチ、BNPパリバが売り方上位に並んだ一方、バークレイズ、モルガン、ゴールドマン・サックスが買いに回った。なお、225先物上昇にも関わらず野村が売り筆頭となったことを受けて、一部市場関係者は「レバレッジ型ETFの売買代金が減少していることが影響しているのではないか」と指摘している。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日米欧ともにボラティリティ低下 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は20.24p。今週末に10月限のオプションSQ値算出を控えているが、オプション市場はプット、コールともに動意薄の展開が続いている。建玉もコールが103.3万枚、プットが125.4万枚とほぼ横ばい推移。なお、米VIX指数は13.38、欧州VSTOXX指数は19.2601とともに目立った動きは観測されず。
NT倍率(先物)は12.5倍で推移している。225先物、TOPIX先物ともに薄商いとなり目立った方向性は観測されなかった。積極的な売買を手掛ける投資家は不在のままで、NT倍率(先物)も12.5倍あたりでのもみ合いとなっている。
9月の米雇用統計は乱高下の材料とはならず |
9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15.6万人増(予想は同+17.2万人増、8月は+16.7万人に上方修正)、失業率は5.0%(同4.9%)、平均時給は前月比+0.2%(同+0.3%、8月は+0.1%)と主要3項目がそろって市場予想を下回る格好となった。
ただ、CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、12月利上げを予想する割合(0.5%の利上げも含む)は、雇用統計発表前後で63.4%から69.5%に上昇している。米金利の年内引き上げ観測はより強まったことから、株式、為替の乱高下は回避されると見る。
今週末はSQ算出を迎えるが、手掛かり材料に乏しいなか、225先物は17,000円台を回復している。心理的な節目を回復したことから商いを伴った反発継続を期待したいところ。9月戻り高値17,160円を突破する展開に期待したい。今週は16,800円から17,300円を想定する。
経済スケジュール(10月10日〜10月15日)
- 提供:フィスコ社
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