日経平均はサプライズ上昇に注意?
一時約8ヶ月ぶりに17,000円を割り込む場面も |
前週の225先物は週間ベースで100円の下落となった。配当落ちに絡んだTOPIX先物の買い需要が一服したことや、スイス資源商社大手グレンコアの破綻懸念などが影響して9月29日はきつい下げとなり、約8ヶ月ぶりとなる17,000円台割れに。1月16日の年初来安値16,540円を意識するとの声も聞かれたが、外部環境の落ち着きや日銀による追加金融緩和期待などが下支えとなり値を戻す展開となった。なお、裁定買い残に関しては、9月25日時点で13.9億株の買い越しと18日時点との比較では1.8億株減少している。
225先物の手口では、ドイツ証券が売り筆頭となり、これにNエッジ、モルガン、大和、Gクリック、豊証券が続いた。一方、Aアムロが1.2万枚の買い越しとほぼ一手買い。TOPIX先物もドイツ証券が売り筆頭となった。一方、メリルリンチ、BNPパリバ、バークレイズ、野村が買い方に回った。なお、TOPIX先物推定累計で買い筆頭のゴールドマン・サックスは30日に5,639枚売り越し、2日に3,069枚買い越しと大口の商いが目立ったが小幅な買い越しに留まった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIはじりじりと上昇 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は33.82pと再び上昇している。29日に指数が700円超急落した場面ではプットに絡んだ先物売りが入ったとの観測。30日以降はプットサイドよりコールサイドの商いが増加しているなか、日経VIはじりじりと上昇している。ミニとはいえSQが今週末に迫っていることでオプションの商いが増加していることと、解消されない世界的な株安への懸念などがボラティリティ上昇の背景にある。
NT倍率(先物)は12.25倍から12.30倍で推移。週末の米雇用統計が意識されてか商いが減少したことなどから動意薄となった。月末はリバランスなどインデックスイベントが観測されたものの目立った動きは見られなかった。今週末にSQを控えているが、ミニSQのため市場へのインパクトは限定的となろう。
7日には日銀会合の結果発表と内閣改造 |
今週は日銀金融政策決定会合が6-7日に開催される。先週末に発表された米雇用統計はネガティブサプライズとなり年内利上げはあっさり遠のいた。利上げ先送りの機運が高まったことから米国株は落ち着きを取り戻す可能性はある。一方、日銀は10月末に発表する経済・物価情勢の展望で消費者物価上昇率の見通しを引き下げると一部で報じられている。デフレ脱却に向けて日銀が掲げている2%上昇は現在の「16年度前半ごろ」からの先送りを検討するもよう。足元の景況感の悪化を受けて追加の金融緩和実施を期待する声は多いが、達成を先送りすることで新興国や米金融政策の方向性を見極める時期を作ったとも言えよう。
ただ、今回の報道は月末の日銀会合に関する内容だが、7日には内閣改造も予定されていることで、「成長戦略+補正予算+追加緩和」という昨年10月を超えるサプライズが出てくる可能性もある。今週はこうしたイベントに対する思惑が錯綜し上下に動きそうな地合いとなろう。上値メドは18,800円、下値メドは17,400円とする。
経済スケジュール(10月5日〜10月9日)
- 提供:フィスコ社
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