円安に絡んだ先物買いと警戒感に注視!
狭いレンジ推移でロールオーバーが増加 |
6/1-5日の225先物は週間ベースで100円の下落となった。現物主導の地合いは続いたが、主力株への買いは一服したことで20,500円レベルを挟んだこう着相場に。週間の騰落幅は僅か260円に留まりトレードチャンスに欠ける展開となった。週半ばからは6月メジャーSQを意識した期近と期先のロールオーバーの商いが増加。限月間スプレッド取引でサヤ抜きを狙う動きが増えたことも指数の商いが減少する要因となった。なお、5月29日時点での裁定買い残は23億株とやや増加している。ファーストリテイの動きなどを見る限り目立った裁定買いのポジションは積み上がっていないように見えるが、225先物が上値を取りにいく局面ではしっかり裁定買いが入っていたようだ。
225先物の手口では、みずほ証券、メリルリンチ、Aアムロ、モルガンが売り方上位に並んだが2,000枚超の売り越しに留まった。一方、週半ばから買いを進めたゴールドマン・サックス、JPモルガンが4,000枚超の買い越しに。TOPIX先物に関しては、10万枚超の買いポジションを積み上げているゴールドマン・サックスが3,000枚超の売り越し。週半ばから期近と期先のロールオーバーを進めている様子。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
SQ前だが日経VIは比較的静かな推移 |
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は18.52p。6月限SQの清算が迫っていることから、オプション市場はプレミアムが跳ねやすい状況にある。指数急落も加わった4月末は日経VIが30pを超える荒い値動きを見せる場面もあったが、足元の指数は狭いレンジで推移していることから日経VIは比較的静かな推移に。とはいえ、SQ週は思惑先行で荒い値動きを見せる傾向があることから「SQ週の荒れる中日」は意識しておきたい。
NT倍率(先物)は12.25倍を挟んだ推移。225先物、TOPIX先物ともにロールオーバーが商いの中心となり方向感は徐々に見え難くなっている。ただ、現物市場では、みずほ、三菱UFJなどメガバンクが総じてさえない展開となったが、225インパクトが最も大きいファーストリテイがプラス推移となるなど、今週末のメジャーSQを意識した売買フローが入っているとの観測。
円安進行に絡んだ先物買いは見送りへ |
米雇用統計通過後、為替市場ではドル高が加速している。週明けの東京市場は、円安ドル高を材料に反発スタートとなる公算が大きい。ただ、過度な円安進行に対する警戒感が強いことから、かつてのような円安進行に絡んだ先物買いは見送りとなろう。円安メリット銘柄のみ買われ指数は手掛け難い地合いとなろう。
オプションのコールサイドでは権利行使価格21,000円が最も積み上がっている(2万4,146枚)ことから、SQに絡んだ思惑買いが入ればこの水準が上値メドとして意識される。一方、プットサイドは20,000円(1万9,024枚)が最も積み上がっていることから、下値メドはこの水準に。今週は粛々とロールオーバーが進み動意薄となりそうな雰囲気だが、思惑的な売買が増加した際はOP権利行使価格を意識した展開を想定する。
経済スケジュール(6月8日〜12日)
- 提供:フィスコ社
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