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テクニカル分析の仕方
テクニカル分析とは、値動きを表すチャートから、「相場の流れ」や「投資家心理」を読み取り、将来の値動きを予想するための分析手法です。
テクニカル分析は主に、「トレンド系」と「オシレーター系」の2つに分けられます。今回はトレンド系とオシレーター系から、メジャーで人気のある6つのテクニカル指標を紹介いたします。
移動平均線(いどうへいきんせん)
移動平均線とは
「移動平均線」とは、過去の一定期間の終値の「平均値」を計算し、その値をつないだライン(線)のことです。
移動平均線の傾きが上向きなら「上昇トレンド」、下向きなら「下降トレンド」と判断できます。また、現在の価格が移動平均線より上にあれば「上昇トレンド」、下にあるときには「下降トレンド」とも判断できます。
たとえば「5日移動平均」といえば、今日を含んだ過去5日間の終値の平均を算出した値をつないだライン(線)になります。例えば、平均する日数に応じて短期線(5日)、中期線(25日)、長期線(50日)等に分類され、用途はトレードに合わせて使い分けます。
移動平均線で見える売買サイン!〜ゴールデンクロスとデッドクロス〜 |
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一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
一目均衡表とは
「一目均衡表」とは、日本人が生み出した数少ないテクニカル指標のひとつで、価格と時間の均衡関係が一目でわかることからその名がきています。
均衡関係といわれても難しいかもしれませんが、チャート上に描かれる「5本の線」と「雲」の使い方が分かれば有効な指標として活用することができるので、ポイントだけしっかり覚えましょう!
「5本の線」と「雲」
基準線 |
基準線は相場の方向性を示しています。現在の価格が基準線の上にあれば強い相場であり、下にあれば弱い相場と判断できます。 |
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転換線 |
基準線と組合わせることで買いサインや売りサインを示します。 |
先行スパン1 |
先行スパン1と先行スパン2の間を「雲」と呼びます
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先行スパン2 |
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遅行スパン |
本日の終値を26日前に表したものです。一般に遅行線とローソク足の位置を比較して、当日の遅行線がローソク足より上にあれば強気、下にあれば弱気と判断します。 |
一目均衡表で見える売買サイン!〜複数の売買サインに注目!〜 |
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ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは
「ボリンジャーバンド」とは、一定の確率で想定される値動きの範囲を視覚化したものです。
チャート上に移動平均線を引き、その上下にさらに1本ずつ線を引きます。相場の変動の大半がこの範囲の中に収まるため、現在値の位置や方向性で投資判断を行うことができます。
ボリンジャーバンドの範囲が広くなっているところは価格の変動が大きく、狭くなっているところは価格の変動が小さい、ということを意味します。
ボリンジャーバンドで見える売買サイン!〜帯のまわりのラインに注目!〜 |
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MACD(マックディー)
MACDとは
「MACD」は移動平均線を応用した人気のオシレーター系テクニカル指標です。
「MACD」と「シグナル」の2本の線のクロスの仕方や水準から売買を判断します。
MACDで見える売買サイン!〜MACDとシグナルのクロスに注目!〜 |
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RSI(アールエスアイ)
RSIとは
「RSI」は、「買われすぎ」や「売られすぎ」を表す指標です。
縦軸にパーセントを取り、その水準によって買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断します。
RSIで見える売買サイン!〜パーセントの水準に注目!〜 |
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ストキャスティックス
ストキャスティックス
ストキャスティックスは、前述の「RSI」と同様に、「買われすぎ」や「売られすぎ」を表す指標です。
縦軸にパーセントを取り、その水準によって買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断します。
「RSI」と異なる点は、「ストキャスティックス」には、「ストキャスティックス(ファースト)」と「ストキャスティックス(スロー)」の2種類があることです。「ストキャスティックス(ファースト)」は、売買の判断となるサインが頻繁に出現するため、短期売買のお客様向きで、「ストキャスティックス(スロー)」は、売買の判断となるサインがストキャスティックス(ファースト)に比べ少ないため、中期売買のお客様向きといえます。
ストキャスティックスで見える売買サイン!!〜RSIと基本は一緒の考え方!〜 |
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チャート分析についての注意事項
チャート分析に関しましては、過去の事例から、ある一定の法則に従って導き出した見解であり、同じチャートでも違う法則で分析をした場合は必ずしも同じ方向性を見出すことは出来ません。
そのため、当社のチャート分析で解説している内容については、あくまでも過去事例から導き出したある一定の法則に従った場合の見方であり、将来の価格を予想或いは示唆するものではありません。すなわち当社のチャート分析につきましては将来の価格を保証或いは示唆するものではありません。あくまでも比較的よく用いられる一定の法則に従った場合のチャート分析を解説したものです。
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- 先物・オプションの証拠金についてはこちら(日本証券クリアリング機構のWEBサイト)
- 指数先物の価格は、対象とする指数の変動等により上下しますので、これにより損失を被ることがあります。市場価格が予想とは反対の方向に変化したときには、比較的短期間のうちに証拠金の大部分、またはそのすべてを失うこともあります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。また、指数先物取引は、少額の証拠金で多額の取引を行うことができることから、時として多額の損失を被る危険性を有しています。
- 日経平均VI先物取引は、一般的な先物取引のリスクに加え、以下のような日経平均VIの変動の特性上、日経平均VI先物取引の売方には特有のリスクが存在し、その損失は株価指数先物取引と比較して非常に大きくなる可能性があります。資産・経験が十分でないお客さまが日経平均VI先物取引を行う際には、売建てを避けてください。
- 日経平均VIは、相場の下落時に急上昇するという特徴があります。
- 日経平均VIは、急上昇した後に数値が一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴を持っています。
日経平均VIは、短期間で急激に数値が変動するため、リアルタイムで価格情報を入手できない環境での取引は推奨されません。 - 指数オプションの価格は、対象とする指数の変動等により上下しますので、これにより損失を被ることがあります。なお、オプションを行使できる期間には制限がありますので留意が必要です。買方が期日までに権利行使又は転売を行わない場合には、権利は消滅します。この場合、買方は投資資金の全額を失うことになります。売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、指数オプション取引は、市場価格が現実の指数に応じて変動しますので、その変動率は現実の指数に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失を被る危険性を有しています。
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