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人気投資ブロガーインタビュー 〜インストックネット 武部さんに聞きました。〜

稲場(SBI証券商品開発部 稲場)
人気投資ブロガーにお話を聞いていくこの企画も第3弾となりました!今回は、「インストックネット」を運営されている武部 未来さんにお話を伺ってまいります。
よろしくお願いします。
株主優待銘柄の選び方
稲場まず、株をはじめるきっかけのひとつに優待取得があります。優待を選ぶうえで、プレミアム感や利便性など、いくつか基準になることがあると思いますが、武部さんはどんなことを基準に優待銘柄を選ばれていますか?
私は「実際にその優待を使う機会があるかどうか」で選びます。なんとなく買うことはまずありません。あとは株式取得に必要な投資額と相談して決めています。

稲場では、過去にもらった優待で何か印象に残っているものがあれば教えてください。
武部さんイオン(8267)の株主優待です。
もともと投資をはじめた理由が「会社を辞めるのでお金を増やしたい」と思ったことでした。最初は投資のことを何も知らなかったので、1万円→10万円→20万円と投資上限を決めて、全損したらやめようと思ってはじめました。
そこで、投資をはじめたころに「イオンやセブン&アイ・ホールディングス(3382)の株を買えば、会社を辞めた後の支出を抑えられるかな?」と思って株主優待の内容を調べたら、イオンの優待が凄いとわかり、購入したので印象に残っています。
稲場日常でよく使う便利な優待品などがあればお話をお聞かせください。
武部さんマックスバリュ東北(2655)の株主優待ですね。イオンの株主優待と一緒に利用しています。
イオン系列企業の優待は全国のイオングループの店舗で利用できます。例えば非上場のまいばすけっとでも優待を使えるので便利です。
オススメの優待銘柄は?
稲場例えば6月優待銘柄の中から武部さんがオススメするとしたらどんな銘柄でしょうか?
「飲食関連」「自分で使うなら」「プレゼントするなら」「少額投資(10万円以下)」の4つのテーマ別で教えてください。
飲食関連なら
日本マクドナルドホールディングス(2702)
個人投資家に定番の銘柄です。2014〜2015年頃に比べると業績は回復傾向にあり、投資への不安は薄らいでいると思います。

すかいらーく(3197)
ガストやバーミヤンなどのファミレスで使える優待割引券をもらえます。友達とご飯を食べるときに使いたいです。

ジョイフル(9942)
同名の店舗で利用できる優待割引券を貰えます。
こちらもみんなでわいわいしたい時に使いたいです。
自分で使うなら
ソルクシーズ(4284)
千葉県産コシヒカリ「幽学の里米」を貰えます。江戸時代に、現在の千葉県旭市周辺で農村改革を行った大原幽学にゆかりを持つそうです。優待を貰うためには、最低200株の保有が必要なので注意してください。

ユニバーサル園芸社(6061)
クオカードを貰えます。クオカードは換金もできるので、用途を制限されない点が魅力です。
プレゼントするなら
鈴木(6785)
長野県の電気機器メーカーで、地元のお菓子詰め合わせを貰えます。人にあげられるような詰め合わせになっていて、10万円以下で投資できる点もメリットです。

東海汽船(9173)
同社が運営する納涼船やクルーズ船、旅行企画等で利用できる割引券を貰えます。用途が東京近郊に限られる点がデメリットですが、これからの季節にちょうど良いと思います。
本田技研工業(7267)
言わずと知れた自動車メーカーで、年間4回の配当・優待チャンスがある銘柄です。6月の株主優待は工場見学やレースイベント等への招待。応募が多い場合には抽選とのことなので、当たったらうれしいですね。

「少額投資(10万円以下)
千趣会(8165)
通販サービス「ベルメゾン」等で使える買い物券を貰えます。通販で買い物する人には便利で長期保有による優遇もあるので、同社のヘビーユーザーには最適です。

キングジム(7962)
2,500円相当の自社グループ商品が魅力です。配当も多く魅力的です。

サンセイランディック(3277)
不動産業の企業ですが、優待は株式会社パン・アキモト製のパンの缶詰を貰えます。これは1〜3年保存できる災害備蓄食だそうです。

稲場今ご紹介いただいた銘柄の中で、これこそは!という武部さん一押し銘柄は?
武部さんすかいらーくです。
優待を利用できる店舗も多いですし、配当金も市場平均を上回ります。必要投資額も20万円以内と、金額的なハードルもそれほど高くないと思います。
普段ファミレスに行かないとしても、配当金目的で保有しても良いのでは?と思います。
稲場最近は優待の内容が充実して、株主優待投資が盛り上がってきていますよね。
武部さん「ガスト」「ジョナサン」などで使える食事券が3倍に増額されたので6月はかなり人気が出ると思います。
優待銘柄の購入タイミングは?
稲場優待銘柄を購入するタイミングはどのように判断していますか?例えば6月の優待銘柄を買う場合を想定して教えてください。
武部さん
優待銘柄を購入する際は、主にチャート(月足や週足の移動平均線・MACDなど)を見て買っています。優待内容だけをみて、高値つかみすることはできるだけ避けたいと思っています。
権利落ちで値が動きやすい銘柄は、権利落ち後に購入して、半年か1年ぐらいほったらかしておくことが多いです。

稲場権利落ち後のタイミングだと安く取得できる事が多いということですか?
武部さん権利落ちで下がる規則性がある銘柄が多いので安いところで買えます。
稲場優待銘柄は長期保有ですか?値上がりすればすぐに売却しますか?
武部さん長期保有したい派ですが、実際は半々です。運用額が少ないので、次の優待を得るために売ってしまうことも多いです。
イオンの株式は優待投資をはじめたときからずっと株主を継続していますし、ハニーズ(2792)などは値上がり後に売却したなんてこともありました。
稲場優待で取得したモノで使う予定のないものなどはどうしていますか?
武部さん友達にあげる事が多いです。
投資の魅力・メリット
稲場10万円からはじめる少額資産運用をサイトで運営されていますが、少額投資の魅力、メリットを教えてください。
武部さん年齢が若くて手取りが少ないうちでも投資に取り組めることだと思います。大きな金額がないと投資ができないと思い込んでいる人が多いかと思いますが、実際には毎月5,000円や1万円を貯めれば、1年後に10万円ぐらいの株が買えますし、S株なら毎月数百円からでも取り組めます。
将棋の桐谷さんみたいな優待生活を目指される際に、ひたすら働いて大金を貯めて一斉に優待株を買うのと、まず1社の株主優待と配当金をいただいて、次に2社目、3社目と投資先を増やすのでは、後者のほうが現実的だと思います。
よく利用する店舗やサービスで株主優待を使えたらいいですよね。割引で節約できたお金を次の投資に回せますので。
稲場株式投資の魅力やメリットはどんなところだと思いますか。
武部さん無茶な取引さえしなければ、人生にプラスになることが多い点だと思います。配当金や株主優待というメリットだけではなく、個人的には家族や友達との接点が増えたのが大きいです。
例えば、家族とはゲオ(2681)の株主優待を使って、一緒にDVDを借りにいくのを楽しみにしていますし、友達からは「実は投資に興味があって、こんな投資をはじめたよ!」といろいろ教えてもらえるようにもなりました。
投資のやり方を知りたいし、本当は興味があるって人は多いと思います。そういった人とのつながりを発掘できたところにメリットを感じています。
「つなぎ売り」について
稲場一般信用取引を活用した「つなぎ売り」は利用されますか。
武部さん現在は利用していませんが、今後利用したいと思っています。
稲場SBI証券のWEBサイトでは、「つなぎ売り」をわかりやすく紹介するコンテンツもご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
『つなぎ売り』をマスターして、株主優待を「お得に」活用しよう!
優待銘柄を買ったけど、権利を得たとたんに値下がり・・・
なんてリスクを株主優待を受け取りながら軽減したいという方に断然オススメなのが株主優待の基本テクニックである『つなぎ売り』です!
※『つなぎ売り』を行うには、信用取引口座の開設が必要になります。

稲場今後、優待つなぎ売りで取引を行う際にどんなことに注意しようとお考えですか?
武部さん利用する際には逆日歩には注意したいと思います。
優待情報の集め方
稲場優待の内容などについては何で情報収集をしますか。オススメのツールがあれば教えてください。
武部さん
稲場それでは最後に、これから投資をはじめる方や投資を考えている方へのアドバイスがあれば教えてください。
武部さん最初は5万円や10万円といった、少額で試してみることをオススメしたいです。それで「投資怖いなぁ」と思ったらやめれば良いし、「もっと投資したい」と思うなら投資額を増額すれば良いと思います。
SBI証券さんは株式以外にも少額投資できるS株や投信積立など商品が多いので、好みの商品を見つけやすいのではと思っています。
稲場武部さん貴重なお話をありがとうございました。
株式投資については、「わからなくて怖い」、「損をするのでは?」といった意見も少なからずありますが、武部さんのように無理なく「少額からはじめる」という視点が大切なのかもしれません。
皆さんも武部さん流の優待投資を参考にしてみてはいかがでしょうか。

武部 未来さん
株主優待と積立投信で資産形成に取り組む兼業投資家。
ウェブサイト「インストックネット」で1万円や10万円からできる少額投資のはじめ方を紹介。
インストックネット:http://www.instock-ex.net/
ご注意事項
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<信用取引に関するリスク>
信用取引は、差し入れた委託保証金額の約3倍の取引を行うことができます。そのため、現物取引と比べて大きなリターンが期待できる反面、時として多額の損失が発生する可能性も含んでいます。また、信用取引の対象となっている株価の変動等により、その損失の額が、差し入れた委託保証金額を上回るおそれがあります。この場合は「追加保証金」を差し入れる必要があり状況が好転するか、あるいは建玉を決済しない限り損失が更に膨らむリスクを内包しています。
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<信用取引の「二階建て」に関するご注意>
委託保証金として差し入れられている代用有価証券と同一銘柄の信用買建を行うことを「二階建て」と呼びます。当該銘柄の株価が下落しますと信用建玉の評価損と代用有価証券の評価額の減少が同時に発生し、急激に委託保証金率が低下します。また、このような状況下でお客様自らの担保処分による売却や、場合によっては「追加保証金」の未入金によって強制決済による売却が行われるような事態になりますと、当該株式の価格下落に拍車をかけ、思わぬ損失を被ることも考えられます。よって、二階建てのお取引については、十分ご注意ください。