世界で注目を集めるESG投資
ESG関連ETF
2017年7月にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、3つのESG指数を選定しパッシブ運用を開始したことを発表しました。以下、3本のETFは、このGPIFが選定した指数に連動するETFです。
ESG投資とは
ESG投資とは、企業評価において従来の財務情報等の分析に加え、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮する投資です。
各テーマの課題には、以下のようなものがあります。
具体例として、Social(社会)の課題である「労働環境の改善」を怠った企業を考えてみましょう。
労働環境が悪い企業の場合、従業員は労働環境の改善を求めてストライキを行うかもしれません。ストライキが行われた企業は業務停止や工場閉鎖に追い込まれ、生産がストップします。その結果、その企業の業績や財務状況に悪影響が出ると考えられます。
また、下のグラフはGovernance(企業統治)の「情報の透明性」に問題があった企業の事例です。この企業は過去に行っていた粉飾決算の事実が発覚し、株価が大きく下落しました。
- (出所)ブルームバーグ
このように、ESGの課題は企業のリスク要因になる可能性があり、顕在化すると企業価値を大きく損なうことがあります。ESG投資はESGの課題を考慮することで財務情報等には表れないリスクへの耐性を高め、長期的なリターンの向上を目指す新しい投資手法なのです。
ESG投資の拡大
日本ではまだ馴染みの薄いESG投資ですが、実は欧州や米国などではすでに広く普及している投資手法です。2016年時点の世界のESG投資額は約23兆米ドル(日本円で約2,600兆円※)と、2012年対比で約2倍に拡大しています。
- ※2016年12月の為替レートで円換算
- (出所)Global Sustainable Investment Reviewより大和投資信託作成
日本におけるESG投資
日本では2017年7月にGPIFがESG指数※を新しく採用し、この指数に連動する日本株のパッシブ運用を1兆円規模で開始することを発表しました。2017年9月にはこのESG指数を連動対象とする日本初のESG関連ETFが3本誕生しています。また、生命保険会社といった機関投資家の一部もESG投資を行う方針を表明しており、日本でも今後さらにESG投資が積極化すると期待されます。
- ※MSCI日本株女性活躍指数、 MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数、 FTSE Blossom Japan Indexの3指数。
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