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2024-05-12 07:15:02

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週刊日本株式アウトルック

月末・月初の波乱も想定、米中の主要経済指標も多く手控え姿勢か

2021/5/28
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/5/31〜6/4)

来週(2021/5/31〜6/4)の日経平均株価の予想レンジは27,900円〜28,500円。直近の戻り歩調が一巡し、今週とは一転して弱含む場面が増えそうだ。月末・月初の波乱をこなしながらも、米中の主要経済指標の発表が多く手控え要因となる。
新型コロナワクチン接種が進展するとの期待から、空運や陸運、旅行・レジャーなど一部の経済活動再開銘柄の上昇が目立っているが、短期的には利益確定売りが上値を抑えそうだ。一方、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言を受け、米長期金利がやや低下している。決算発表で売られた主力株の日柄調整も一巡する頃でもあり、特にグロース株への下値買いが強まれば指数の下支え要因となる。
週前半は中国5月製造業PMI(5/31)、中国5月財新製造業PMI(6/1)が注目材料になる(図表1)。小規模の民間企業を対象とした財新製造業PMIは、直近ピークの昨年11月から3月まで4カ月連続で低下基調にあった。好不況の分岐となる50を下回らずに4月は大幅に持ち直したものの、大企業を対象とした製造業PMIの方は低下し景気回復の減速懸念は拭えていない。両指標ともに上昇・改善基調を示せば、電気機器・精密・機械などハイテクセクターには追い風となる。景気敏感株では鉄鋼セクターの弱さが目立つが、見直し買いが入るかどうかのポイントにもなる。


中国株式市場が反発基調を強めている。上海総合指数は200日移動平均線上で形成してきたボックスを上抜けてきた。香港証券取引所が発表した統計によると、5/25は香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」の合算ベースで、217億2,300万元の買い越しとなり過去最高を記録したようだ。香港のブローカーを通じた海外投資家による買いの公算が大きい。グローバル全体で年初来の騰落率をみると、主要国では中国主要指数の出遅れ感が最も強いことが要因として挙げられる。次に出遅れ感の強い日本株へは依然として売り越し基調が続く。最近のコア30銘柄を中心とした大型株の相対的な強さが資金流入の期待を抱かせるものの、海外投資家は2015年以降で6月は売り越しを続けている。

日経平均株価の過去6月相場を振り返ると、1996年〜2020年までの25年間における騰落状況は18勝7敗と大幅に勝ち越しである。2015年は年間の高値、2016年は英国のEU離脱の賛否を問う投票があり年間の安値を付けた。2019年は4月高値からの調整が一巡し、月前半から切り返し。昨年は新型コロナショックによる急落後の安値から急反発したのち、いったん高値を付けたタイミングとなった。
そういった意味では基調に変化が生じやすい月でもあり、今年は中旬に開催される米FOMC(6/15-16)が注目イベントとなる。

図表1:中国製造業PMIの推移(2019/4-2021/4)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は、5/13安値から反発基調に転じ、25日移動平均線(28,671円 5/27)付近まで戻す格好となった。同線は下向き基調で推移しており、いったん微調整も想定される局面だ。
RSI(9日)は62.2%(5/27)と強弱の分岐となる50%を上回り強いモメンタムが続く。だが、株価の勢いが継続しなければ、早々に下落基調に転じることになる。
下向きの25日移動平均線を突破できれば、依然として横ばいにある75日移動平均線(29,235円 同)や100日移動平均線(28,952円 同)は意外とあっさり上抜け、以前のもみ合い相場へ回帰することができるだろう。さらに、強気確認には2月高値を起点とした上値抵抗線を超える必要がある。
一方、直近安値である27,385円を下回ると、200日移動平均線(26,623円 同)前後まで調整色を強める展開が予想される。

2007年の高値や2018年から続いた24,000円のフシは、ともに1989年高値から崩れていく過程で形成したもみ合いの中心水準である。直近終値ベースの2月高値30,467円は、1990年4月安値(28,002円)から同年6月高値(33,192円)までの上昇の中値付近に相当し、すでに高値を付けた可能性もある。
日柄面でみると、2月高値は金融危機後に付けた2008年10月安値から「149カ月」を経過したタイミングだった。一方、2008年10月安値から「149カ月」前は、バブル高値からの急落後、1996年6月に戻り高値を付けている。バブル崩壊後の長期波動における左右対称の「軸」を2008年10月安値とみた場合、2月高値は対等日柄が合致する重要な変化月だったといえよう。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2020/9/1-2021/5/27)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、4月鉱工業生産、5月住宅着工統計(5/31)、1-3月期法人企業統計、5月新車販売台数(6/1)、4月家計調査(6/4)がある。

企業決算では、トリケミカル、菱洋エレク、はてな(5/31)、伊藤園、内田洋、ウチダエスコ(6/1)、アインHD、カナモト、ファーマフーズ、ハイレックス、日駐、ポールHD、ファースト住、モロゾフ、日ハウスHD、ケア21、日本スキー(6/4)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標やイベントでは、中国5月製造業PMI(5/31)、中国5月財新製造業PMI、ユーロ圏4月失業率、米5月ISM製造業景気指数(6/1)、ベージュブック(6/2)、米5月ADP全米雇用リポート、米5月ISM非製造業指数(6/3)、米5月雇用統計、米4月製造業受注(6/4)などがある。

なお、5/31の米国株式市場は戦没者追悼記念日のため休場、英国株式市場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となる。

来週の注目銘柄(2021/5/31〜6/4)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

4098

2,500

1,700

酸化チタンの老舗。同社は足元で成長材料への期待が大きい。東芝は独自のリチウムイオン2次電池を使った非常走行用電源装置などがJR東日本の新型車両に採用されたと発表。チタン工業は2019年に東芝と共同でリチウムイオン2次電池向けのチタン酸リチウム事業で共同出資会社を設立した。チタン酸リチウムは同電池の主要部材であり、新型車両への採用を好感した買いが市場では向かった。株価は3月以降横ばいが続いているものの、決算シーズンも終わり、見直し買いが今後強まると考える。ターゲットは2,500円、ロスカットは1,700円

4911

10,400

7,200

化粧品国内大手。同社は2021年12月期の連結営業利益予想を従来の350.0億円から270.0億円(前期比80.4%増)に引き下げた。パーソナルケア事業譲渡・合弁事業化に伴う影響を織り込んだ。1Qの営業利益は108.8億円(前年同期比67.6%増)と堅調に伸びた。併せて、直近ではコンサルティング大手のアクセンチュアとDX推進に向けて共同出資会社を設立すると報じられた。業績拡大に向けた期待は今後も高まりやすく、今がエントリーのタイミングとして吉と考える。ターゲットは10,400円、ロスカットは7,200円

6465

13,000

9,000

業務用厨房機器大手。同社の1Qの連結営業利益は77.2億円(前年同期比19.2%減)と軟調な着地となった。新型コロナウイルスの影響により、外食事業者向けに冷蔵庫などの販売が減少。ただ、通期予想では増益を維持したことから、リリース直後の売りは限定的。値動きに荒さはあるものの、長期的には上昇トレンドが続いており、買い安心感から今後も買いは向かいやすいとみる。ターゲットは13,000円、ロスカットは9,000円

9020

10,000

7,000

鉄道最大手。2022年3月期通期の連結純損益予想は360億円の黒字と発表した。市場コンセンサスは61億円の黒字であり、予想を上回る見通し。前期の純損益は5,779億円の赤字(前の期は1,984億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染症拡大に伴い、鉄道をはじめ各事業の利用が大幅に落ち込んだ。ただ、目先では国内大手証券が「カタリストは構造的コスト削減、非運輸業の利益貢献」を想定し、目標株価を引き上げ。目先は徐々に資金流入が強まるとみる。ターゲットは10,000円、ロスカットは7,000円

9616

4,700

3,300

寮事業とホテル事業の2本柱。株価は2020年9月から緩やかながら下方トレンドが継続しているものの、足元では中期見通しでの成長性が評価され、買いが集まっている。各事業施策における今後の業績拡大期待が高まる中、PSR(時価総額/売上高)1倍割れの割安感もあり、買いは長期的に向かいやすいとみる。ターゲットは4,700円、ロスカットは3,300円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で5/26現在、今期増収予想(日経予想)、PBRが0.8倍以上、PERが30.0倍以上、200日移動平均線が上向き基調で株価が10日移動平均線を上回っている中から、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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