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2024-05-12 01:24:15

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週刊日本株式アウトルック

手詰まり感の強い相場展開、グロース回帰への移行期続く

2021/4/9
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/4/12〜4/16)

来週(2021/4/12〜4/16)の日経平均株価の予想レンジは29,500円〜30,300円。今週公表されたFOMC議事要旨では緩和的金融政策の長期化が示されたが、米主要指数は反応薄だった。週後半のJPモルガンなど米大手金融機関を皮切りにスタートする、米主要企業の決算発表への反応が注目ポイントになる。
物色面ではやや手詰まり感が強い。バリュー系銘柄の上昇モメンタムが減速気味で、高値掴みへの警戒感も漂っている。一方、グロース系銘柄の押し目買いも選別物色にとどまっており、指数の押し上げ要因にはつながっていない。IT・テクノジー関連で構成される米ナスダックに追い上げ騰勢がみられるかが、日本のグロース株の動向のカギとなる。米アップルやアマゾン、マイクロソフト、アルファベットなどの主力株の株価は意外と堅調に推移しており、当面は刺激材料となりうるそれらの決算から目が離せない。

主要な国内経済指標では、3月工作機械受注(4/12)、2月機械受注(4/14)などに注目。海外では、ベージュブック(4/14)、米3月小売売上高、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数(4/15)、中国1-3月期GDP(4/16)などが注目材料となる。
一方、小売や外食を中心に決算発表が比較的多い。ガイダンスなどを含め、想定よりも回復が鈍いと捉えられると弱材料となる。国内では新型コロナウイルス感染者の数が再び増加傾向になっているだけに、よほど想定超の結果にならない限りは買い材料にはなりにくそうだ。

ドル円相場は、バイデン米政権による経済対策や新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗を受け、米景気回復期待、インフレ率上昇観測が高まっている。米10年債利回りの1.77%台までの上昇を背景に一時は110円台後半まで上昇していた。一方、米議会での協議難航が予想されることや、米連邦準備理事会(FRB)の早期引き締め観測による上昇は行き過ぎとの見方から、利回りは1.65%台まで低下し、ドル円は109円台まで反落している。
チャート上では昨年の新型コロナショック時前後の高値を前にして、円高方向への調整局面入りの可能性も高い。だとすると、米長期金利の低下を織り込んでいる可能性があり、今後はマザーズ市場を含めた小型株や、大型グロース株などの押し目買いが有効になろう。
現在、バリュー系の筆頭である海運株の相対的な堅調さが目立っているが、会社側からの上方修正に加え、それに便乗したアナリストの格下げなどが主要因である。月後半から始まる国内企業の決算発表までは少し時間はあるものの、発表後は材料出尽くしの反応が濃厚である。

日経平均株価(図表1)は25日移動平均線(29,406円 4/8)上を回復。RSI(9日)は64.2%(4/8)と50%以上を保ち、強気局面入りのサインが続く。目先的には、2/16高値を起点に3/18高値を通る上値抵抗線を超えられるかが焦点となる。
一方、3月上旬に付けた終値ベースの安値(28,743円)を一時割り込んだ。75日移動平均線(28,802円 同)をサポートに反発しているものの、3月後半に付けた終値ベースの安値(28,405円)を下回ると、高値からの調整幅はさらに深まる公算が大きい。75日移動平均線までの調整で済めば、もみ合いは長引くものの、相場が大きく崩れる判断にはつながらない。

2007年の高値(米住宅バブル崩壊で下げる直前の高値)や、2018年から続いた24,000円のフシは、ともに1989年高値から崩れていく過程で形成したもみ合いの中心水準である。直近終値ベースの2月高値30,467円は、1990年4月安値(28,002円)から同年6月高値(33,192円)までの上昇の中値付近に相当し、すでに高値を付けた可能性もある。
日柄面でみると、2月高値は世界的な金融危機後に付けた2008年10月安値から「149カ月」を経過したタイミングだった。振り返ること、2008年10月安値から「149カ月」前は、バブル高値からの急落後、1996年6月に戻り高値を付けたタイミングだった。
バブル崩壊後に生じた長期波動における左右対称の「軸」を、2008年10月安値とみる筆者の見方では、対等日柄が合致する2月高値が気になるところだ。4月終値で29000円前後を大幅に下回るような動きになると、直近2カ月間の均衡が崩れ、夏場までは調整が続くことが予想される。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2020/9/1-2021/4/8)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、3月企業物価指数、3月工作機械受注(4/12)、2月機械受注(4/14)、地域経済報告(さくらレポート)(4/15)がある。

企業決算では、コスモス薬品、ビックカメラ、高島屋、ローツェ、コーナン商事、大黒天、フジ、タマホーム、ヨンドシーHD、ライク、アレンザHD、トランザクショ、三栄建築、東京個別、進和、TSIHD、インタアクション、ヤマザワ、エヌピーシー、サインポスト、前沢工、AVANTIA、ナルミヤ、トライステージ、ワッツ、東洋電(4/12)、東宝、イズミ、Sansan、Jフロント、マネフォワ−ド、吉野家HD、アークス、メディアドゥ、パソナG、パルGHD、リテールPT、ハローズ、歌舞伎、タカラリート、CSP、コシダカHD、PRTIMES、スタジオアリス、キャンドゥ、柿安本店、セラク、エコス、ピックルス、PCNET、ライトオン、イートアンドH、モリト、WACUL、農総研、アララ、スタジオアタオ、エルテス、SERIOHD、エムビーエス、シリコンスタシオ、AHCG(4/13)、良品計画、ABCマート、ベイカレント、クリレスHD、ウエストHD、S Foods、サイゼリヤ、TKP、コメダ、北の達人、プレナス、ドトル日レス、IDOM、ベクトル、日本国土、リンガハット、ダイト、松屋、テラスカイ、RPA、ビザスク、SFP、UUUM、バリュエンスH、古野電、トウキョベース、キャリアリンク、サーバーワクス、バロック、ラクトJPN、クリーマ、ロゼッタ、ロコンド、グッドパチ、ウォンテッドリ、ティアンドエス、リックソフト、識学、インタファクトリ、オンデック、シンメンテHD、サマンサJP、関通、Bエンジニア、247、エコモット、ALiNK、U&C、エディア、クックビズ、アクアライン(4/14)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標では、米2月財政収支、米10年国債入札(4/12)、中国3月貿易収支、独4月ZEW景況感指数、米3月消費者物価指数、米30年国債入札(4/13)、ベージュブック(4/14)、米3月小売売上高、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月鉱工業生産(4/15)、中国1-3月期GDP、中国3月工業生産、中国3月小売売上高、米3月住宅着工件数(4/16)などがある。

米企業決算では、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース(4/14)、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、デルタ航空(4/15)、モルガン・スタンレー(4/16)などが発表を予定している。

来週の注目銘柄!(4/12〜4/16)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1813

2,500

1,760

不動建設の土木部門とテトラが合併。同社は2月、2021年3月期の連結営業利益予想を従来の34.0億円から40.0億円(前期比11.0%減)に引き上げた。土木事業、地盤改良事業ともに期首手持ち工事を中心に工事採算性が改善していることやブロック事業での増収が寄与。期末配当も引き上げており、市場では好感する動きが見られた。株価は昨年3月から長期に渡って堅実な推移を見せ、買い安心感もある。今後も堅調な展開が続くと予想する。ターゲットは2,500円、ロスカットは1,760円

4634

2,700

1,900

印刷インキ国内首位だが低採算。同社は直近で成長期待が高まっている5GやCASE(コネクティッド・自動化・シェアリング・電動化)に関連したニーズに照準を合わせた設備投資を活発化させていると報じられた。これらは今後市場の大きな拡大が見込める分野であり、減収減益基調の同社が再び業績拡大に転換するチャンスでもある。株価は長らく横ばいでの推移が続いているものの、割高感の無さもあり、今後はじわじわと買いが向かうと想定する。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,900円

5110

1,700

1,200

タイヤ国内2位。同社は2021年12月期の通期連結営業利益予想を460億円(前期比6.0%増)、年間配当予想を50円(前期は35円)と発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される中、経営環境の変化に素早く対応し、利益基盤の強化を図ることで各事業の収益回復を見込むとした。営業利益予想は市場コンセンサス416億円を上回っており、市場はこれを好感。株価は強い勢いで上昇を続けており、今後も買いが買いを呼ぶ展開になると考える。ターゲットは1,700円、ロスカットは1,200円

7466

1,700

1,170

自動車用補修・車検部品の国内外卸。同社の3Q累計(4-12月)の連結営業利益は14億円(前年同期比5.1%減)と減益での着地にはなったものの、通期見通し16億円(前期比16.7%減)と比較すると堅実な推移となっており、上振れ期待が高まる。新型コロナウイルスのワクチン普及が進む中、事業環境は改善しつつあり、今期予想PER12倍という割安感もあって、今後も資金は向かいやすそうだ。ターゲットは1,700円、ロスカットは1,170円

9101

5,200

3,600

海運で国内首位。同社は直近で、2021年3月期通期の連結経常利益見通しを従来の1600億円から2000億円(前期比4.5倍)に引き上げた。持分法適用会社の業績が想定を上回る見通しで、コロナワクチン普及や米追加経済対策に向けた期待が高まる中、好材料の豊富さから買いが向かっている。ただ、それでも今期予想PERは8倍前後で割安感があり、足元の好調なトレンドも相まって、今後も堅調な推移を見せることが予想される。ターゲットは5,200円、ロスカットは3,600円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で4/8現在、時価総額が1兆円以下、PERが16.0倍以下、PBRが1.5倍以下、配当利回りが2.5%以上、株価が10日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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