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2021-04-15 21:11:56

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週刊日本株式アウトルック

物色手詰まりの中で米株の乱調、月替わりでドル円にも要注意か

2021/2/26
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/3/1〜3/5)

来週(2021/3/1〜3/5)の日経平均株価の予想レンジは28,900円〜29,800円。売り一巡後は自律反発か。アフターコロナを見据え特需期待で物色された銘柄への買いが一巡する頃合いでもあり、軟調なハイテク株に合わせて指数を押し下げる要因になる。翌週のメジャーSQなども控え、手詰まり感の強い週となりそうだ。
中国2月製造業PMI(2/28)や週末の米2月雇用統計(3/5)など米中の重要経済指標の発表も数多くあり、様子見姿勢も強くなる。3月入りとなることで、持ち合い解消売りなども上値を抑える要因になってきそうだ。

業績改善への期待値に影響するドル円が円安基調を保っていることは日本株に支援材料になっているが、月替わりによって円高に変化する可能性がある。
ドル円の2009年以降の3月相場を振り返ると、2009年〜2015年まではすべての年で月足は陽線(月初よりも月末の方が円安に進んでいること)だったが、2016年〜2019年までは陰線(月初よりも月末の方が円高に進んでいること)が続いた。そして、昨年3月は円高→円安→円高と値幅を伴った荒れ相場となった経緯がある。
2月は押し目(円高)を形成しながら円安方向に着実に進んでいるが、円安モメンタムが次第に減速していることや、一目均衡表では月初に雲のネジレが発生する。円安から円高に基調変化が生じても、緩やかなら株式市場への影響は限定的だが、急激な変化には株価へネガティブな影響が出てくるだろう。

また、米国市場ではダウ平均やS&P500は2月後半から3月に向けて軟調になるケースも多く、足元、長期金利の上昇でアップルやテスラといったグロース・モメンタム株が不安定になってきている点は気がかりだ。
2/19に発表されたVIX指数先物の差引き建玉は163,238枚のショート(2/1時点)となっており、警戒が必要な水準にある。VIX指数先物の急激な買い戻しにつられてVIX指数が急騰し、VIX指数がベンチマークとなっているリスクパリティ戦略の大口資金による機械的な株式の売却につながりかねない。

国内の経済指標は、10-12月期法人企業統計(3/2)に注目。海外では、中国2月製造業PMI(2/28)、中国2月財新製造業PMI、米2月ISM製造業景気指数(3/1)、米2月ADP全米雇用リポート、米2月ISM非製造業指数(3/3)、米2月雇用統計(3/5)などが注目材料となる。

日経平均株価(図表1)は3万円割れで上昇一服と感じさせる場面もあったが、翌日早々に10日移動平均線(30,017円 2/25)とともに大台を回復。相変わらずの底堅さが続いている。25日移動平均線(29,162円 同)が上昇基調を維持しており、依然として高値更新に期待できる環境にある。
一方、RSI(9日)は61.8%(2/25)とモメンタムはいったんピークアウトしている。再び過熱ゾーンに向けて騰勢を強めていけるかが目先のポイントとなる。強弱の分岐である50%を下回ると調整色が強まる公算が大きい。

注目していた29,600円処をクリアしたことで、次の上値メドは30,600円前後(終値ベース)になる。2007年の戻り高値(米住宅バブル崩壊で下げる直前の高値)や2018年から続いた24,000円のフシは、ともに1989年高値から崩れていく過程で形成したもみ合いの中心水準である。30,600円付近は90年4月安値(28,002円)から同年6月高値(33,192円)までの上昇の中値付近に相当する。だが、直近で30,400円台の高値(終値ベース)を付けており、上述したフシが意識されたものだとすれば当面は調整局面入りとなる。

また、52週移動平均線からの上方かい離が26%程度と、2015年以降で高値を付けた際のかい離率以上に広がっている。きっかけ次第では52週移動平均線に向けて値幅調整が入っても不思議ではない。昨年6月以降、「月末陰線サイクル」がある。6/29、7/31、8/28、9/30、10/30、11/30とピッタリ月末ではない月もあるが、強い陰線が示現してきた経緯がある。12月は大納会から翌月初の1/4にずれたが、1/29も強い陰線となった。そういった意味でも、週末・月末が重複する2/26の値動き、その直後の動向には注意が必要である。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2019/12/2-2021/2/25)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、2月新車販売台数(3/1)、1月失業率、1月有効求人倍率、10-12月期法人企業統計(3/2)がある。

企業決算では、伊藤園、オリバー、ゼネパッカー(3/1)、アインHD(3/2)、ロックフィール、タカショー、ナトコ、ダイサン、エイケン工業(3/3)、積水ハウス、DyDo、ラクーンHD、内田洋、泉州電、アルチザ、日ハウスHD、ウチダエスコ、ザッパラス(3/4)、カナモト、ファーマフーズ、ハイレックス、日駐、アイル、鳥貴族HD、ファースト住、ケア21、インスペック、ピープル、ティーライフ(3/5)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、中国2月製造業PMI(2/28)、中国2月財新製造業PMI、米2月ISM製造業景気指数(3/1)、米2月ADP全米雇用リポート、米2月ISM非製造業指数、ベージュブック(3/3)、米1月製造業受注、OPECプラス会合(3/4)、米1月貿易収支、米2月雇用統計、中国全人代開幕(3/5)などがある。

米企業決算は、ターゲット(3/2)、コストコ・ホールセール、ギャップ、ブロードコム(3/4)などが発表を予定している。

来週の注目銘柄!(3/1〜3/5)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2267

7,300

5,000

乳酸生菌飲料主力。3Q累計(4-12月)の連結営業利益は401億円(前年同期比3.6%減)とさえない着地となった。飲料・食品製造販売事業において、米地域の連結売上高が2桁の減収になるなど低調だった。ただ、直近では国内大手証券が目標株価を引き上げ。4月から全国発売となる「ヤクルト1000」が、国内飲料事業の業績を続伸させ、2022年3月期に過去最高益更新のドライバーになると予想している。株価は昨年4月以降右肩下がりが続いているものの、今後は見直し買いが向かいやすいと想定する。ターゲットは7,300円、ロスカットは5,000円

4420

1,870

1,150

組み込み機器に特化したOSの開発販売が主力。今期の連結営業利益予想は3.1億円(前期比54.7%減)と弱めな見通しとなった。次世代モビリティに向けた開発が進む中、自社製ソフトウエア製品を中心とした研究開発への投資を続けることから、売上回復の一方で費用増加を見込む。ただ、足元では成長期待が高まる。富士ゼロックスの製品に同社のソフトウエアプラットフォームが採用されたほか、トヨタと日産が走行機能をソフトで更新すると報じられ、車載向けソフトを手がける同社への思惑も強まっている。株価は日本株全体の盛り返しに乗り切れていない印象が強く、今後は出遅れ銘柄としても買いを集めそうだ。ターゲットは1,870円、ロスカットは1,300円

7187

1,000

700

九州地盤の住居・事業用家賃保証の中堅。今期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は6.2億円(前年同期比6.9倍)と堅調な伸びを見せた。家賃債務保証業務において、オンライン活用をはじめとする非対面営業の強化、顧客ニーズへの対応強化などの各施策を実施し、新規申込や既存契約からの継続保証料などが順調に推移した。近年は売上が堅調に伸びているものの、今期予想PERは14倍と割安感がある状況で、今後は値ごろ感にも着目した買いが株価を押し上げると考える。ターゲットは1,000円、ロスカットは700円

7747

3,800

2,850

産業用から出発、循環器治療用ガイドワイヤーに展開。今期上期(7-12月)の連結営業利益は61.9億円(前年同期比29.0%減)と軟調な着地となった。脳血管系製品の販売が好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響による市場規模の縮小や、医療償還価格の下落、不正アクセスによるIT障害対応費などにより、減収となった。ただ、売りの勢いは限定的で、52週移動平均線がサポートとして機能すれば反発基調に転じる公算が大きい。海外情勢の好転を背景とした景気敏感株物色の流れを受け、底堅い展開を見せると考える。ターゲットは4,500円、ロスカットは3,100円

9010

7,700

5,300

富士山麓周辺で別荘・リゾート施設等を展開。同社の今期3Q累計(4-12月)の連結営業損益は23.3億円の赤字(前年同期は53.0億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染症の拡大による諸外国からの入国規制強化や、国内の緊急事態宣言の発出による休業・外出自粛要請などが影響。ただ、四半期ベースでは3Q(10-12月)の営業利益が10.7億円となり、2Q(7-9月)の1.2億円から大幅な増益となった。これが好感され、株価は上昇。良好なモメンタムが続く中、トレンドフォロー的な買いもしばらく続きやすいとみる。ターゲットは7,700円、ロスカットは5,300円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で2/24現在、時価総額が1兆円以下、PBRが1.0倍以上、75日移動平均線が上向き基調にある中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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