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2020-07-04 18:28:44

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週刊日本株式アウトルック

日本株、神経質ながらも水準を切り上げる展開か

2020/6/26
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2020/6/29〜7/3)

来週(2020/6/29〜7/3)の日経平均株価の予想レンジは22,200円-23,000円。東京株式市場は神経質ながらも水準を切り上げる展開か。米国の多くの州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、投資家のリスクオンの姿勢はやや後退する可能性はある。IMF(国際通貨基金)による2020年の経済成長率の下方修正で景気早期回復への疑念が強くなっているが、週末の米雇用統計発表までは経済回復への期待値は保たれそうだ。株主総会後や月替わりによる海外投資家の売買動向の変化なども相場を動かす要因になる。特に米国市場は7/3が独立記念日となるため、三連休を前に変動率が高まる可能性も高く注目ポイントとなる。
一方、7月上旬は主なパッシブ型 ETFで分配金支払基準日を迎える。翌週には配当金捻出のためのキャッシュ作りの売り需要が7,200億円程度発生するとの見方もある。出来高低調で週前半から動意なく推移する場合、指数に及ぼす売りインパクトへの警戒が週後半の上値を抑える要因になるだろう。
今週はナバロ米大統領補佐官(通商担当)が「中国との通商協議は終わった」と発言したと伝わり、相場が一時荒れる場面があった。トランプ政権は欧州諸国に対して通商や防衛で圧力をかけており、中国に対しても今後圧力をかけることが考えられ、米中通商関係にまつわるヘッドラインなどにも注意が必要だ。

今週から再開したIPO(新規上場)は好調なスタートを切った。これまでのバイオ、テレワーク、5G関連などのテーマ株物色や材料株物色で投資資金の回転が効いており、個人のリスク許容度は高まっている。テーマ株の中からでもそろそろ選別は進みそうだが、4-6月期の決算発表(主に3月期本決算企業)がある7月後半ごろまでは値崩れは想定しづらい。また、「会社四季報」が発売された直後でもあり、好業績期待株が突如と動意づく場面もありそうだ。

国内経済指標の発表では、5月鉱工業生産(6/30)、6月日銀短観、6月新車販売台数(7/1)などが注目材料となる。日銀短観はコンセンサスの範囲内にとどまり市場の反応は限定的か。コンセンサスの予想は大企業製造業の業況判断DIがマイナス31、大企業非製造業の業況判断DIはマイナス20と、新型コロナウイルスの影響による経済活動の抑制を通じて、前回から悪化が見込まれている。
先行き業況判断DIは経済活動が再開されており、製造業・非製造業ともに改善を示す見込み。ただ、緊急事態宣言解除後も新型コロナウイルス第2波への懸念が強く、改善幅は小幅にとどまる公算が大きい。2020年度の設備投資計画は見直しが広がる可能性は高いが、前回から大きな変化はないとみられる。
海外の経済指標では、中国6月製造業PMI、米6月消費者信頼感指数(6/30)、米6月全米雇用リポート、米5月建設支出、米6月ISM製造業景気指数(7/1)、米6月雇用統計(7/2)などが景況感の認識において注目される。

日経平均株価(図表1)は10日移動平均線(22,348円 6/25)付近を意識しながら、方向感に乏しい展開となっている。6/16に形成した強い陽線の上限でのもみ合い。引き続き、直近高値(23,185円)更新につながるか、直近高値からの二段下げパターンになるかが注目点となる。一方、200日移動平均線(21,831円 同)が上向きに変わり始めている点はポジティブ。順調であれば、10日移動平均線の上昇転換や、一目均衡表上では基準線が上昇するタイミングにも近い。RSI(9日)もボトムアウトから強弱の分岐水準である50%を6/24に上回っており、短期的には上昇にバイアスが傾きやすい環境とみられる。

当面の上値のフシは、2/25の急落で形成したマド埋めの23,378円処、3/25高値から4/3安値までの下げ幅の3倍返しとなる23,400円処、昨年11月高値レベルの23,600円処となる。6/9高値から6/15安値までの下げ幅の倍返し24,841円などにも注目。3/19安値から3/25高値までの上昇幅を6/15安値から同値幅上げた24,735円にも近く、年初来高値更新後の重要なフシとなる。

ただ、それらを達成する条件は、6月の終値が21,800円処を上回れるかどうかである。5月は過去のもみ合い期間の平均値を示す、24カ月線(21,782円 同)や36カ月線(21,772円 同)まで上昇し、6月はその2つが重なる21,800円処(12カ月線も含めると3つが同じ水準)の重要なフシを上回っている。21,800円処を月末の終値で上回った状況を維持できれば、早い時期に一段高のシナリオ。下回る場合は、日足ではダブルトップの形成から7月以降は調整のシナリオが浮上し、21,000円や20,000円の心理的フシまで下落余地は拡大する公算が大きい。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2019/8/1-2020/6/25)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、5月商業動態統計(6/29)、5月失業率、5月有効求人倍率、5月鉱工業生産、5月住宅着工統計(6/30)、6月日銀短観、6月新車販売台数(7/1)、6月マネタリーベース(7/2)などがある。

企業決算では、しまむら、Jフロント、象印、ナガイレーベ、ストライク、ハイデ日高、ケーヨー、あさひ、銚子丸(6/29)、ダイセキ、くら寿司、アダストリア、WNIウェザー、JDI、ジョイフル、スターマイカHD、ダイセキソリュ、ピックルス、フィードフォー、パイプドH、マルマエ、三陽商(6/30)、キユーピー、クスリのアオキ、大有機、わらべや、キユソー流通、アヲハタ(7/2)、アークス、トシンG、ネクステージ、エスプール、ワキタ、日本BS放、マルカ、エクスモーション(7/3)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表は、米5月NAR仮契約住宅販売指数(6/29)、中国6月製造業PMI、米4月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米6月消費者信頼感指数、英国がEU離脱を巡る移行期間の延長を要請する期限(6/30)、米6月全米雇用リポート、米5月建設支出、米6月ISM製造業景気指数(7/1)、ユーロ圏5月失業率、米5月貿易収支、米6月雇用統計、米5月製造業受注(7/2)などがある。
米企業決算では、マイクロン・テクノロジー(6/29)、フェデックス(6/30)が発表を予定している。

なお、7/3の米国市場は独立記念日のため休場となる。

来週の注目銘柄(2020/6/29〜7/3)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2266

1,960

1,360

ベビーチーズで最大手。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒感がくすぶるなどリスク選好が盛り返し切らない中、同社のようなディフェンシブ性のある銘柄にはリスク回避の買いが向かいやすい状況となっている。2018年以降、長期的に軟調な値動きが続いていたことでもともと値ごろ感が強まっていた。足元では買い戻しの動きが活性化。堅実な値動きを受け、今後もじわじわと買われやすいとみる。ターゲットは1,960円、ロスカットは1,360円

2372

4,000

2,760

SMO(医療機関向け治験支援)主力。新型コロナウイルスの治療薬開発期待を背景に、市場での注目度が高まっている。同社は国立感染症研究所と、新型コロナウイルスに対する新規ワクチンを共同研究開発すると発表。同研究所の持つウイルスのゲノム情報をもとに研究し、今後治験を進めるとしている。また、同開発はAMED(日本医療研究開発機構)の公募事業にも採択。これにより研究費が交付される見通しで、研究の進展が期待されている。医薬品開発については確度はまだ何ともいえないものの、足元の物色動向から株価は今後も強い値動きを見せると考える。ターゲットは4,000円、ロスカットは2,760円

2533

520

360

旧合同酒精。新型コロナウイルス騒動を受け、関連需要の拡大が期待されている。一部メディアで、同社は手指の消毒液の原料になる高濃度エタノールを販売すると報じられた。感染第2波への懸念がくすぶる中、物色買いはまだ向かいそう。今期予想PERは40倍前後と高水準なものの、株価は2〜3月の急落前の水準を回復しており、足元の騰勢の強さが評価されることで、主にリスク回避志向の強い資金が流入しやすいと考える。ターゲットは520円、ロスカットは360円

3040

2,000

1,400

セキュリティ対策ソフトとシステム構築が柱。市場では同社に対する成長期待が高まっている。同社は米Polyverseに出資し、日本国内でサイバーソリューションの販売、サポートを拡充すると発表。IoTデバイス向けなどの成長分野も新たに取り込む考えで、トップラインの伸びの期待は高まっている。また、一部メディアではテレワークの普及が拡大する中、通信を暗号化して情報漏洩を防ぐ「VPN(仮想私設網)」がひっ迫しており、同社のパソコン遠隔操作サービスには1日60社から申し込みがあるという。こういった流れを受け、株価は堅調な推移を見せており、それがさらなる買いを呼び込みやすいと考える。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,400円

3134

2,300

1,600

スマホやタブレット向けアクセサリーのデザイン・販売。同社の2021年4月期通期の営業利益予想は17.8億円(前期比1.9%増)と、小幅ながら増益な見通しだ。前2020年3月期については17.4億円(前の期比50.0%増)と大幅増。新ラインアップが業績に大きく寄与した。加えて、同社のクラウド型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の総契約数が4,000社を突破したとも明らかにした。新型コロナウイルス感染やテレワークの普及を背景とした巣ごもり消費の活発化でEC産業が拡大しており、またその流れはコロナ収束後も不可逆的とする見方がある中、今後も業績拡大を期待した買いは向かいやすいとみる。ターゲットは2,300円、ロスカットは1,600円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で6/24現在、時価総額が1,000億円以下、PBRが7.0倍以下、配当利回りが0.4%以上、株価が13週・26週移動平均線を上回っている中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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