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2024-05-11 23:41:24

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週刊日本株式アウトルック

主力大型株は目先の利益確定売り、小型株に波及するか?

2019/9/13
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2019/9/17〜9/20)

来週(2019/9/17〜9/20)の日経平均株価の予想レンジは21,300円-21,900円。東京株式市場は買いが一巡し、主力株は目先の利益確定売りをこなす週となりそうだ。ドル円は円安含みの動きが続きそうだが、米国株が9/17-18開催のFOMC(連邦公開市場委員会)を通じて軟調になる場面が想定される。
物色面では、東証1部でも9月の中間期末を前に配当狙いの下値買いは引き続き入る公算が大きい。リターンリバーサル志向が強く、指数が軟調になる中でも個別株の日々の上げ下げはありそうだ。一方、新規上場(IPO)が少し増えてくることで、マザーズ市場など出遅れ感のある小型株を物色する展開が予想される。

FOMCでは、第2次追加利下げが織り込み済みであり、利下げ幅の確率は0.25%が97.2%、0.50%が2.8%となっている。しかし、トランプ米大統領はマイナス金利を要請していることで、FOMC声明やパウエルFRB議長の会見で年内の利下げの射程を見極めることになる。日銀金融政策決定会合(9/18-19)では、黒田日銀総裁がマイナス金利の深堀りを示唆したことで、追加緩和への期待感が高まっていることで円安要因となっている。

米中実務者通商協議に向け、中国政府が米国からの輸入品への関税免除対象拡大を検討しているとの報道で米中通商協議の進展期待が高まったが、トランプ米大統領が来年11月の米大統領選挙での再選に向けて大量購入を要請している米農産物(トウモロコシ、大豆、豚肉)を排除したことで、予断を許さない状況が続くことになる。
トランプ米大統領は10/1予定の対中関税率引き上げを10/15に変更、「中国との完全な合意を望む。暫定も検討する」と発言したが、ムニューシン米財務長官が米中通商協議では為替相場と為替操作を協議すると述べていること、トランプ米大統領が香港問題を俎上に上げていることも、協議が難航する可能性を残している。

日経平均株価(図表1)は直近安値を起点に10日移動平均線(21,095円 9/12)から200日移動平均線(21,213円 9/12)まで短期・長期のフシを一気に上回り、7月の戻り高値(21,823円)が射程圏に入った状況にある。4/24高値を起点に7/25高値を通る右肩下がりの上値抵抗線(2)も上回った。2012年安値水準を起点に2016年安値を通る右肩上がりの長期上昇トレンドライン上での短期3点底からの現象であり、ポジティブな動きである。9月に入って急変した地合いに違和感もあるが、東証1部の騰落レシオ(25日)は119.75%(9/12現在)とモメンタム相場には適度の数値であり、決して超過熱とは言い難い。

ここからもトレンドフォローが基本スタンスとなり、7月の戻り高値を上回れば、12/3高値(22,698円)を起点に4/24高値を通る上値抵抗線(3)が次のターゲットになる。
4月高値(22,362円)からの調整、7月高値(21,823円)からの調整のように、急反落の可能性も十分あるが、200日移動平均線や75日移動平均線(21,097円 9/12)などがサポートになりやすい。
200日移動平均線が上昇に転じるタイミングも前倒しになる可能性が高く、調整後でも4/24高値を上回ることができれば、年末に向けては昨年10月高値(24,448円)を目指す波動は期待できそう。昨年10月高値を前に比較的大きな調整はあるだろうが、上述した長期上昇トレンド上でのもみ合いから来年に向けて上放れていくシナリオがイメージできそうだ。

日柄分析では、昨年1月高値〜10月高値までの「173」日を昨年12月安値からの期間で当てはめた9/13(メジャーSQ)前後が変化日として重要となる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2018/7/2-2019/9/12)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表は、8月首都圏マンション販売(9/17)、日銀金融政策決定会合(〜9/19)、8月貿易収支、8月訪日外客数(9/18)、黒田日銀総裁会見、7月全産業活動指数(9/19)、8月消費者物価指数(9/20)がある。

一方、海外の経済指標は、中国8月固定資産投資、中国8月鉱工業生産、中国8月小売売上高、米9月NY連銀景気指数(9/16)、独9月ZEW景況感指数、FOMC(〜9/18)、米8月鉱工業生産、米9月NAHB住宅市場指数、米7月対米証券投資(9/17)、パウエルFRB議長会見、米8月住宅着工件数(9/18)、米4-6月期経常収支、米9月フィラデルフィア連銀景況感指数、米8月景気先行指数、米8月中古住宅販売(9/19)などがある。
米企業決算では、アドビシステムズ、フェデックス(9/17)、ゼネラル・ミルズ(9/18)などが発表を予定している。


新規上場が3件予定されている。9/19には、JASDAQスタンダードにアミファ(7800)が上場する。100円ショップ用雑貨のファブレスメーカー。ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品など、主に女性がターゲットとなるライフスタイル雑貨を企画・製造仕入れ・卸販売している。成長イメージはわきにくい地味な業態。ただ吸収金額も少なく需給不安は乏しい。最近は地味業態が需給要因だけで高騰することはなくなったが、3桁価格の設定でもあることから堅調な展開は期待できるか。
一方、マザーズにソーシャルマーケティング支援のサイバー・バズ(7069)が上場する。ブログやツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのソーシャルメディアを通した広告・マーケティングを展開している。かつてはサイバーエージェントの子会社だったが、2018年12月の株式売却によりデジタルガレージの持ち分法適用関連会社になった。インフルエンサーを組織したマーケティング会社としては3社目となるが、現在はどこも利益面はともかく増収傾向にあり、SNS利用者の増加を背景に市場は順調に拡大しているもよう。鉄板人気のネット業態として買いを集めることになりそうだ。

9/20はギフティ(4449)がマザーズに上場する。eギフト(電子クーポン)サービスの企画・開発・運営。人気の電子決済関連。今のところ競合は少ないのか利益率は非常に高い。足元の業績も急拡大しており、かなり人気化しそうな内容である。ただ売り出し人にはVCがずらっと並び、PERも非常に高い設定。公開価格の1.5倍以上ではロックアップも解除されるなか、上値は限定されそうだ。



来週の注目銘柄(2019/9/17〜9/20)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2121

3,020

2,090

国産SNS「ミクシィ」運営。2013年に投入したスマホゲーム「モンスターストライク」が収益柱となっている。株価は2017年6月から弱い動きが継続してきたものの、1年ほど前から底打ち感が見受けられる。割安と判断したのか、英資産運用会社ベイリー・ギフォードは8月に同社株を5%超新規で取得。その後に続けて6%超にまで買い増しており、後続の買いを呼び込みそうだ。今後は26週移動平均線を上抜けた後、堅調な値動きを続けるとみる。ターゲットは3,020円、ロスカットは2,090円

3976

1,650

1,140

企業の営業活動に必要情報を管理・運用するクラウドサービスが柱。2019年10月期3Q累計(11-7月)の連結営業損益は1,600万円の赤字(前年同期は7,100万円の赤字)と、赤字幅が大きく縮小した。決算期待が高まっていたことで発表後は利益確定売りに押されたものの、売上高の伸びと採算の改善が確認できた点は大きく、黒字化が見えてきた中で買いは勢いづきそうだ。目先は26週移動平均線を上抜く展開を見せると考える。ターゲットは1,650円、ロスカットは1,140円

6094

1,930

1,330

ネット広告をリアルタイムで取引する広告配信サービス(DSP事業)が主力。2019年9月期3Q累計(10-6月)の連結営業損益は5.0億円の赤字(前年同期は3.1億円の赤字)と、軟調な着地となった。ただ、赤字の要因はのれん償却費や減価償却費の増加であり、肝心の売上高は155億円(前年同期比46.7%増)と大きく成長。グロース株としては順調とみえる。加えて、PSR(時価総額/売上高)は約1倍と、売上高の伸びと比較すると低めな印象。今後は評価見直しの買いが向かうとみる。ターゲットは1,930円、ロスカットは1,330円

7813

1,760

1,220

介護ベッド製造・販売の専業中堅企業。本決算発表後、非常に強い値動きが続いている。同社は8月、2020年6月期通期の連結営業利益予想を5.0億円(前期比2.1倍)とすると発表。国内市場において、コスト訴求力のある医療介護用電動ベッドと周辺機器を提供し、業容の拡大と業績の向上を目指すとしている。併せて発表した2019年6月期通期の営業利益も2.4億円(前の期比78.9%増)と大幅増。もともとバリュエーションが低かっただけに、見直し買いはまだまだ継続しそうだ。ターゲットは1,760円、ロスカットは1,220円

9262

6,700

4,700

高齢者向け配食サービスのFC本部運営が柱。同社は6月に2019年7月期通期の営業利益予想を従来の6.9億円から8.7億円(前期比45.2%増)に引き上げると発表した。期初見込んでいた材料費の高騰が限定的となったことから売上総利益率が向上しているほか、配送回数の変更による運賃比率の上昇抑制、販売管理費のコントロールも利益を押し上げるという。新興銘柄ながら8月に入って外資系大手資産運用会社による買い増しも確認され、株高期待は今後も高まりそうだ。ターゲットは6,700円、ロスカットは4,700円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証マザーズ銘柄で9/12現在、PBRが8.0倍以下、株価が10日移動平均線を上回っている中から、テクニカル面や業績面、話題性、材料性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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