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週刊日本株式アウトルック

米株・ドル円動意なく、日経平均は方向感に欠く展開か

2018/8/31
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2018/9/3〜9/7)

来週(2018/9/3〜9/7)の東京株式市場は方向感に欠く展開か。日経平均株価の予想レンジは22,600円-23,000円。トランプ大統領が中国に2,000億ドル規模の追加関税を発動したあとの米中関係の悪化懸念や、アルゼンチン・ペソの大幅安など新興国通貨の下落懸念が重荷となる。指数の上値は重く、必然的に個別株物色に焦点が向かいやすい。指数の動向は先物主導というよりも、どの業種やどの個別株が物色されるかで変動幅が左右されそう。

日経平均株価が23,000円の心理的フシを明確に上回っていけないのは、TOPIX(東証株価指数)の方が依然として7月高値のフシを上回っていないことが要因の一つである。つまり、短期的にTOPIXが相場を主導し、フシを上回れるかがカギとなる。8/30に発表された8月第4週の投資主体別売買動向(図表1)では、先物・現物合算ベースで海外投資家は4週ぶりに買い越しに転じたが依然として様子見姿勢が強く、短期筋による日経225先物ベースの売買にとどまっている。ドル円が比較的安定していることで、下落する場面でも下げ幅は限定的だろうが、TOPIXに寄与度が大きい銀行、通信、電機セクターなどが揃って上昇する環境にならないと、7月高値超えはすぐには難しいといえる。
 
一方、東証1部の騰落レシオ(25日)にまだ過熱感はなく、好業績に加え高配当やPERなどのバリュエーション面で割安感のある銘柄には買いが向かいやすい。また、1月の年初来高値から一本調子で下げた値ごろ感のある主力の景気敏感株は底入れの兆しが一部に出てきたようだ。 
来週からは9月相場となる。月替わりでリターンリバーサル的な売買が先行する可能性もあり、8月の月間下落率上位にランキングする建設、食料品、不動産など内需セクターへの物色も意識したい。

主要な国内経済指標では、4-6月期法人企業統計(9/3)、7月景気動向指数(9/7)に注目。海外では、中国8月財新製造業PMI(9/3)、米8月ISM製造業景況指数(9/4)、米7月貿易収支(9/5)、米8月ADP雇用統計、米8月ISM非製造業景況指数(9/6)、米8月雇用統計(9/7)など材料視される指標が多数ある。

図表1:投資主体別売買動向(6月第1週-8月第4週)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

昨年9月は北朝鮮の建国記念日で軍事行動がなかったことや、9月のFOMC声明文を受けて利上げが意識されドル高基調が強まった。国内では衆院解散・総選挙が株高期待を誘引した。
一方、直近20年(1998〜2017年)における日経平均株価の9月の騰落状況は8勝12敗と負け越しである。2000年からは5連敗するなど鬼門の月といえる。
下げた年を振りかえると、2015年は中国リスクの高まりに加え、米国の利上げに対する警戒感から下げが加速、2011年は欧州債務不安・米国景気の二番底懸念、2009年は円高進行で7ヵ月ぶりに下落、2008年はリーマン・ショックによる金融危機、2004年はハイテク株安などで9日続落、2003年は円高進行で失速、2002年は不良債権問題などを背景に19年ぶりの9,000円割れ、2001年は米同時多発テロで急落した。
上昇した年は、2013年はFRBが予想に反して量的緩和の縮小を先送りしたことで、金融相場への期待感が広がった。2010年は6年ぶりに政府・日銀による為替介入実施で円高が一服、2007年はFRBの大幅利下げで信用収縮懸念が後退、2005年は衆院選の与党圧勝を契機に上昇した。
今年は、自民党総裁選挙(9/20)やFOMC(9/25-26)が予定されている。

日経平均株価(図表2)は8/30まで8日続伸。直近3日間は5月高値(23,050円)を起点とした上値抵抗線を取引時間中は上回りながらも、終値では押し戻される動きが続いている。 RSI(9日)でも90.3%(8/30)と過熱感は強い。一方、5日移動平均線(22786円 8/30)上で高値もみ合いが続いており、先高期待は残っている。

ここからの強気継続のポイントは、ボリンジャーバンド(20日)の+2シグマ(22,989円 同)を終値で上回れるかどうかである。8/13の強い下げで−2シグマをいったん下回る場面もあったが、逆にここまで急速に盛り返している。+2シグマを上抜ける場合は強気サインとなり、8/13の下げが「ダマシ」となる。「ダマシ」が逆にひっくり返ると、これまで難しかった23,000円超えもあっさりとクリアし、「オータム・ラリー」につながる可能性もある。昨年11月の高値に向けて16連騰した上昇相場の直前にも、いったん−2シグマを下回り下落圧力が強まる場面があった。

短期的な上値メドは、5/21高値23,050円、2/2安値23,122円、1/29安値23,580円などが重要である。下値メドとしては、200日移動平均線(22,407円 同)〜転換線(22,542円 同)までの水準、8/13安値21,851円、7/5安値21,462円付近が考えられる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2017/12/1-2018/8/30)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標は、4-6月期法人企業統計、8月新車販売台数(9/3)、8月マネタリーベース(9/4)、7月家計調査、7月毎月勤労統計調査、7月景気動向指数(9/7)がある。

企業決算では、日本ハウスHD、伊藤園、ロックフィール、ティーライフ、エイケン工業、泉州電(9/3)、モロゾフ、アマガサ、不二電機(9/4)、アスカネット、フジコーポ、楽天地(9/5)、積水ハウス、くらコーポ、日本ビュホテル、アルチザ、三井ハイテ、トップカルチャ、スバル興、きんえい(9/6)、ゼネパッカー、べステラ、フルスピード、アルトナー、日駐、ケア21、ストリーム、ポールHD、エイチーム、ソフトウェアサー、フリービット、アイル、gumi、アイリッジ、ミライアル、ユークス、クミアイ化、日本スキー、イトクロ、インスペック、トミタ電機、ハイレックス、マツモト、ファースト住、カナモト、精養軒、丹青社、理研グリン(9/7)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標では、中国8月財新製造業PMI(9/3)、米8月ISM製造業景況指数、米7月建設支出(9/4)、中国8月財新サービス業PMI、米7月貿易収支(9/5)、米8月ADP雇用統計、米7月製造業受注、米8月ISM非製造業景況指数(9/6)、米8月雇用統計(9/7)などが注目される。

なお、9/3の米国市場はレーバーデーのため休場となる。

新規上場では、and factory(7035)が9/7にマザーズに上場する。スマートフォン向け無料アプリが主力。2014年10月にイグニスよりアプリ「どこでもミラー」を取得し、事業を開始した。UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザー体験)デザインの構築力を強みとしている。収益的には攻略情報アプリが主力で、特に「モンスター・ストライク」への依存度が大きいもよう。モンストは既に斜陽となっている不安があるが、業容の拡大でカバーできているのか足元の業績は堅調だ。吸収額は荷もたれ感があるサイズだが、既存株主からの売り圧力はなく、堅調にスタートを切れそうだ。

一方、9/7の同日、ナルミヤ・インターナショナル(9275)が東証2部に上場する。ベビー・子供服のSPA(製造小売り)。新生児からジュニア(10〜15歳)を対象に、洋服を企画・開発し、百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモールの実店舗と、eコマース(自社サイト、他社サイト)を主軸に販売している。ファンド交代を経ての再上場。コスト削減はもちろん、ショッピングセンター(SC)向けに廉価版ブランドを投入して再建を図った。その代償か売上高は前回上場時の水準にまで回復しているが、利益は半分程度。足元の業績はSCへの積極出店を背景に堅調に推移しているが、少子化で既上場のアパレル企業も業績は低迷しており、成長イメージは乏しい。

来週の注目銘柄(2018/9/3〜9/7)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1801

5,930円

4,940円

2019年3月期の第1四半期の営業利益は153億円(前年同期比43%減)と大幅な減益となった。要因は粗利率の低下だが、これは前年同期において期中に最終決算を迎える収支が改善した工事が多かった反動によるものであり、会社としては想定どおりの進ちょく。したがって、過度に悲観する必要はないと考える。また、第1四半期は受注高が大きく減少したが、これは国内土木や国内建築の受注が下期に集中する見通しであるためであり、こちらも想定通りの進ちょくと考えられる。株価は決算発表後に急落したが、5,000円前後では押し目買いが入り底堅い動き。仮に2月に付けた年初来安値(4,965円)なども下回ったとしても、ダメ押し程度にとどまるとみている。ターゲットは5,930円、ロスカットは4,940円

5218

3,740円

2,480円

光学ガラスなど光関連の製品を手がける。業績は非常に好調で、2018年10月期の上期(11-4月)決算発表時には通期見通しを上方修正している。上期の連結営業利益は前年同期比3.5倍の13.3億円。光学機器用レンズ材や耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス製品の販売が好調で、原料価格の上昇などコスト増を吸収して大幅増益での着地となった。 株価は6月高値(3,540円)から大幅調整を強いられたが、6月安値(2,136円)からの上昇で形成した大きなマド埋め手前で切り返し。上昇基調にある200日移動平均線を一気に上回ってきている。目先的には揺り戻しで下押す場面も想定されるが、6月高値をクリアできると、年初来高値(4,330円)まで主要なフシはない。ターゲットは3,740円、ロスカットは2,480円

6143

1,400円

930円

放電加工機で世界首位級。2018年12月期の上期営業利益は53億円だった。通期計画80億円に対する進ちょくは66%と良好。国内で自動車、半導体関連からの需要が堅調だった。欧州でもドイツ、イタリア、イギリスなどで自動車産業を中心に売り上げが伸びたとしている。また、PERは1ケタ台、PBRは1倍割れと、バリュエーション面で割安感もある。株価は昨年11月高値(1,658円)からの長い調整で値ごろ感が強く、短期波動は下値を切り上げる公算が大きい。8/9高値(1,140円)を前に押し戻される可能性もあるが、値固めのあとで上抜けることができれば1,250円や1,400円付近までは主要なフシはないとみられる。ターゲットは1,400円、ロスカットは930円

7296

3,830円

2,910円

自動車やオートバイ向けのクラッチを手がける。ホンダが主要取引先。貿易摩擦が警戒されるセクターではあるが、第1四半期の連結営業利益は前年同期比59%増の48億円と大幅増益で着地した。アジアで二輪車向けが伸びた上に、米国でもフォードやGM向けの四輪クラッチの販売が増加した。株価は第1四半期の決算を受け大幅高となったが、直後の高値から調整局面入り。だが、一目均衡表の抵抗帯(雲)をサポートに反発局面入りの可能性が高い。2016年安値(1,574円)を起点に中期波動は順調に右肩上がりを続けており、短期的な調整は押し目買いの判断となる。ターゲットは3,830円、ロスカットは2,910円

7733

5,100円

4,180円

収益柱の消化器内視鏡は世界シェア7割以上。外科用、泌尿器科・耳鼻咽喉科向けなど高シェア製品が多数ある。医療事業を取り巻く環境は、高齢化の進展や医療コスト削減の風潮が強く良好である。同社は8/7、2019年3月期の連結営業利益予想を従来の810億円から580億円に引き下げた。第1四半期に損害賠償請求訴訟で和解成立による引当金や、中国子会社に対する訴訟判決に伴う引当金など一時的な費用が発生したことが要因。本業は増収・2ケタ営業増益で概ね順調に推移している。株価は今週に入って年初来高値を更新。2015年8月高値(5,040円)を起点に調整が続くが、上昇基調にある60ヵ月移動平均線をサポートに短期底を切り上げる展開となっている。2015年8月高値から形成される上値抵抗線に突っかけるほど上昇意欲が強い。ターゲットは5,100円、ロスカットは4,180円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で8/28現在、時価総額が500億円以上、PBRが4.0倍以下、配当利回りが0.6%以上、信用倍率(8/24現在)が10.0倍以下、株価が10日移動平均線を上回っている銘柄の中から、出来高面、話題性、材料性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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