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2019-08-23 16:24:50

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週刊日本株式アウトルック

日本株を取り巻く環境悪化、唯一の強気カタリストは米ハイテク株の動向か

2018/6/1
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2018/6/4〜6/8)

来週(2018/6/4〜6/8)の日経平均株価の予想レンジは22,100円-22,500円。東京株式市場は方向感に乏しい展開か。米雇用統計など米国の重要指標の発表が一巡し、相対的に材料難の週となる。一方、週末には6月限のメジャーSQがあることや、翌週には米朝首脳会談、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えている。イタリアの政局混迷への警戒はいったん織り込みつつあるが、米中の貿易摩擦が一段と強まってきており、不安定な状況にある債券市場や為替市場は様子見姿勢を強める市場参加者が増えることが予想される。

米10年債利回りの急低下によって、日米ともに金融株が相場の中心になる展開は想定しづらい。トヨタ自動車などの自動車株や海運・鉄鋼・非鉄金属株など、このところ通商問題で大きく下げた銘柄が下げ渋りつつあり、売られ過ぎたものが買われるリターン・リバーサルの現象はみられそう。ただ、急速に円高に振れたことで業績への期待が再び薄れていることや、国内景気もOECD(経済開発協力機構)が2018年の景気見通しを引き下げるなど、ファンダメンタルの側面で買いが入る環境ではない。

米国株式市場は大型株主体のダウ平均よりも、ハイテク株や小型株主体のナスダックの方が史上最高値に近い高値水準を維持している。S&P500のセクター別株価指数(図表1)を年初を基準にみても、情報技術(IT)の堅調さが目立つ。市場環境が落ち着けば、アップルやネットフリックス株が史上最高値を更新する動きが予想され、日米のIT・ハイテク株への見直し買いにつながりやすい。指数寄与度の大きい売られ過ぎた自動車株やハイテク株に買いが向かえば指数の上昇に寄与し、先物ベースの買い戻しを通じて意外高となる場面も想定される。

図表1:S&Pセクター別株価指数(2018/1/2-2018/5/30)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は上向きに転じた75日移動平均線(21,924円 5/31)がいったんサポートになる格好となった。5/31は前日の急落で形成した大きなマドも埋め戻しており、目先の底入れ期待につなげたい。

一方、RSI(9日)は16.8%→22.5%まで上昇。下げの勢いはボトムを脱した可能性が高いが、株価の底入れサインではない。一目均衡表では遅行スパンが当時の株価と同等レベルの水準。抵抗帯(雲)を上回る状態は維持しているが、まもなく転換線が基準線を下回る弱気サインが発する。戻りが鈍く22,300円前後でもたつく時間が長引くと、底割れにつながる可能性が高まってくる。

短期的な上値メドは、25日移動平均線(22,546円 同)や10日移動平均線(22,553円 同)など。下値メドとしては、75日移動平均線、200日移動平均線(21,779円 同)付近が重要。ほか、高値からの調整値幅の目安となるのは、2/27高値〜3/5安値までの1,565円、3/12高値〜3/26安値までの1,624円幅が重要である。直近5/21高値(23,050円)から同値幅下げると仮定すると、21,426円〜21,485円水準までは下げの許容範囲となる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2017/9/1-2018/5/31)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要な国内経済指標の発表やイベントは、4月家計調査(6/5)、4月毎月勤労統計(6/6)、4月景気動向指数、5月都心オフィス空室率(6/7)、1-3月期GDP改定値、4月国際収支、5月景気ウォッチャー調査、メジャーSQ算出日(6/8)
がある。

企業決算では、ピジョン、日ハウスHD、モロゾフ、アマガサ、ティーライフ、不二電機、エイケン工業、泉州電(6/4)、アインHD、ザッパラス、フジコーポ、ナガノ東(6/5)、三井ハイテ、日駐、くらコーポ、日本スキー(6/6)、土屋HD、アルトナー、クミアイ化、トップカルチャ、楽天地、スバル興、シーイーシー(6/7)、積水ハウス、HEROZ、鳥貴族、エイチーム、ベステラ、フルスピード、ロックフィール、ラクーン、シーアールイー、モルフォ、ポールHD、ソフトウェアサー、フリービット、アイル、gumi、イトクロ、ハイレックス、ファースト住、シルバーライフ、カナモト、ドーム、丹青社(6/8)
などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントは、米4月製造業受注(6/4)、米5月ISM非製造業景況指数(6/5)、米4月貿易収支(6/6)、日米首脳会談(ワシントン)、米4月消費者信用残高(6/7)、中国5月貿易収支、G7首脳会議(〜6/9 カナダ)(6/8)などが注目される。

来週の注目銘柄(2018/6/4〜6/8)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2303

2,240円

1,340円

地理情報システム(GIS)構築ソフト「ジオベース」をリソースとしたソフト受託開発が主力。2018月5月期の第3四半期累計の営業利益は1.0億円(前年同期比68%増)と好調な着地となった。受託開発売上の増加や地方自治体の防災関連のクラウドサービスの利用料収入の増加により増収となった。さらに、地図などの仕入れ減少により原価率が前年同期より5ポイント低下したことも寄与している。 通期の会社計画1.5億円に対する進ちょくは67%だが、同社の事業は顧客の決算期が集中する3月に売り上げ計上される受注が多く、第4四半期に売上高が偏重する傾向にあることから、進ちょくは順調であり上振れも期待できると考える。株価は3月高値(1,937円)以降、もみ合いが続く。ただ、次第に上下は収れん気味にあり、足元は下限水準で下値固めの公算が大きい。上場来高値は2016年に付けた4,380円。大幅な値幅調整から今年に入ってからはトレンドが上方向に向いている。ターゲットは2,240円、ロスカットは1,340円

2479

290円

225円

技術者派遣、請負事業が中核。5/8に発表した2018年3月期の通期営業利益は、人材不足により顧客ニーズに対応しきれない状況が発生したことなどにより、0.8億円(前の期比で37%減)となった。しかし、2019年3月期の営業利益予想は1.1億円(前期比38%増)とV字回復を見込んでいる。インターンシップの拡充などの採用活動を強化するとともに、IoT分野に対応できるテクノロジスト育成を強化するとしている。国内における技術者派遣需要は引き続き高く、良好な市場環境は当面続くと期待される。株価は5/28に日足のゴールデンクロスを形成、5/29にはRSI(14日)が50%の分岐水準を上回ってきた。そして、5/30に5日移動平均線を上にブレークしており、今後も強い動きは続くと予想する。ターゲットは290円、ロスカットは225円

3661

1,980円

1,340円

社長がレコード会社出身のITベンチャー。2018年3月期の通期営業利益は3億円(前期比27%減)となったが、アプリ開発費用や新規事業への先行投資が要因。新規サイトやアプリの売り上げは堅調に推移しており、悲観する必要はないと考える。子会社において行っているVR(Virtual Reality:仮想現実)事業では、VRイベントにおいて100万人が同時視聴できるプラットフォーム構築を目指している。今後は自宅などにいながらアーティストのライブがVRで体験できるようになるなど様々な展開が期待でき、将来が楽しみな会社である。株価は5/24に5日移動平均線と25日移動平均線をダブルで上にブレーク。その後は直近高値を上回り、上昇継続が確認できたばかりだ。足元はいったん下押す展開となっているが、下値を切り上げていく展開を想定したい。直近高値は4月に付けた1,989円。上抜けていくと、今年の安値を起点に二段上げ目に入る。ターゲットは1,980円、ロスカットは1,340円

3966

3,700円

2,880円

経済関連を中心に情報インフラを提供する。業績は好調に推移しており、2018年12月期の第1四半期(1-3月)の営業利益は前年同期比61.1%増の2.3億円と大幅増益となった。BtoB向け情報サービスの「SPEEDA」、個人向けに経済ニュースを提供する「NewsPicks」の両主力事業がともに好調に推移している。どちらもストック型の事業で、契約IDや有料課金ユーザー数の着実な増加が収益拡大に結びついている。2016年10月にマザーズ市場に上場しているが、株価の方は上場以降、右肩上がりのトレンドが続いている。直近では、決算前までは2,000円〜2,400円近辺でのレンジ推移が続いていたが、第1四半期の決算確認後に大きく上昇しもみ合いを上放れた。その後も強い動きが続いており、今週も年初来高値を更新した。上昇基調を強める中で商いも厚みを増しており、上値追いの展開が続く公算が大きい。ターゲットは3,700円、ロスカットは2,880円

9143

3,100円

2,260円

佐川急便が中核で宅配便2位。前期の営業利益は前期比26.8%増の627.1億円で、今期計画は同0.5%増の630億円。前期との比較では利益の伸び具合が物足りなく見えるが、宅配業界は人手不足と宅配量の増加傾向を背景に、コスト増加分に対しては価格転嫁が進んでいる。業界全体で値下げ競争による消耗戦から利益をしっかり出せる体質へ構造改革が進展中で、見通しに関しては保守的な感も強い。決算直後の5/14の株価も下げたとはいえ陽線を形成するなど、売り一辺倒ではなかった。4月高値の2,496円をあっさり上回り2,500円の節目も突破。2月につけた上場来高値2,675円に接近している。同業のヤマトホールディングスも5月後半にかけて騰勢を強めているが、ヤマトのPERが30倍台であるのに対して同社は20倍台前半。直近の信用倍率は買い残減少で2.69倍まで低下した。需給はかなり軽くなっており、上場来高値を更新し上値追いのステージに入ると予想する。 ターゲットは3,100円、ロスカットは2,260円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証上場銘柄で5/31現在、今期増収・営業増益予想(日経)、株価が上昇基調が続いている75日移動平均線、100日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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