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週刊日本株式アウトルック

株価・ドル円とも下方硬直感を確認、ならば次は上昇か

2018/03/09
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2018/3/12〜3/16)

来週(2018/3/12〜3/16)の日経平均株価の予想レンジは21,300円-22,300円。東京株式市場は材料難の週となるが、戻りを試す展開が予想される。
米雇用統計やECB理事会、メジャーSQなどのイベントが通過し、先物主導で買い戻しが強まる公算が大きい。北朝鮮に絡む地政学リスク後退へのポジティブサプライズ、米国でのコーン米国家経済会議委員長の辞任に関するネガティブサプライズはいったん織り込んだ。あとは、トランプ大統領による追加輸入関税導入による経済への影響や貿易摩擦懸念の問題である。ただ、これは先を読みづらく、東京株式市場は懸念を通り越して、買わざるリスクに押し目買いを意識する局面になるだろう。米国株式市場はハイテク株や小型株主体のナスダックの戻りが原動力となっており、日本株も相対的に小型株の戻りが強そうだ。

主要な国内経済指標の発表は、1-3月期法人企業景気予測調査、2月工作機械受注(3/12)、1月機械受注(3/14)に注目。一方、海外の経済指標では、米2月消費者物価指数(3/13)、中国2月小売売上高、中国2月鉱工業生産、中国2月都市部固定資産投資、米2月小売売上高(3/14)、米3月NY連銀景気指数、米3月フィラデルフィア連銀景気指数(3/15)などに注目だろう。
直近のドル円は1ドル=105円前半に突っ込む場面が目立つが、105円割れにつながる動きにはなっていない。そのため、円安方向にその反動が生じやすくなっている可能性があり、来週の米経済指標の強い結果には円安・株高で反応する展開が予想される。

3月限の先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出日が通過した。相場の上げ下げに対するいろんな思惑の売買がいったん減少する。SQ前後は相場の分岐点になりやすいといわれるが、果たして今回はどうか。振りかえると、アベノミクス相場で最初の試練となったバーナンキ・ショック(当時のバーナンキFRB議長が量的緩和を縮小する可能性を示唆した)後の急落相場も6月のメジャーSQ直前で底打ちとなった経緯がある。当時は裁定解消売りが原因で株価が大きく下落したが、売りが出切ったことで底打ちするパターンだった。今回も裁定解消売りが下げの要因となり、買い残は直近ピークから大きく減少している。
決算期末を前に益出しの売りや持ち合い解消売りなどが上値を抑える要因となるが、東証1部の騰落レシオ(25日)の沈静化、空売り比率の高水準(3/8現在で46.6%)なども合わせて考慮した場合、弱くても2月上旬のような売りが売りを呼ぶような展開は想定しづらい。
来週前半には日柄の変化日なども到来し、月末に向けて重要なフシ目を迎える。

日経平均株価(図表1)は200日移動平均線(21,207円 3/8)を意識しながら、上にも下にも方向感が出づらい展開となっている。一方、来週初にかけては短期の5日移動平均線が上昇する可能性が高く、それに準じて株価が上値を伸ばせるかが注目される。3/6高値(21,551円)を超えれば、騰勢を強める公算が大きい。200日移動平均線に絡む底打ちパターンとしては、昨年9月にボトムを打つ動きなどが参考になる。
一方、当面の間は、2/19高値(22,152円)を上回れない状態にとどまっていれば、日柄調整後の一段安リスクがつきまとう。特に、3/2の下げで形成したマド埋め(21,645円)もできない場合は、早期に底割れにつながる公算が大きい。

上値のフシとしては、3/1安値21,645円、10日移動平均線(21,649円 同)、転換線(21,719円 同)、25日移動平均線(21,833円 同)、2/19高値22,152円、2/27高値22,502円、2/5安値22,659円などが重要である。
一方、下値の目安は、3/5安値20,937円、心理的節目の20,500円付近、昨年6/20高値20,318円(終値ベースは20,230円)、20,000円〜昨年9/15高値19,933円などが考えられる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2017/08/01-2018/03/08)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要な国内経済指標の発表やイベントは、1-3月期法人企業景気予測調査、2月工作機械受注(3/12)、2月国内企業物価指数、1月第3次産業活動指数(3/13)、1月機械受注、日銀議事要旨(1/22〜23開催分)(3/14)、2月首都圏マンション発売(3/15)がある。

企業決算では、Bガレージ、コーセーアールイ、ポールHD、シーズHD、萩原工業、菱洋エレク、トーホー、シルバーライフ(3/12)、アルトナー、ツルハHD、シーアールイー、JPNミート、サンバイオ、オーエムツー、正栄食、スバル興、シーイーシー、丹青社(3/13)、神戸物産、Hamee、クスリのアオキ、ファーストロジ、ヤーマン、楽天地(3/14)、三井ハイテ、銚子丸、丸善CHI、バルニバーヒ、バロック、エニグモ、ネオジャパン、トリケミカル、Mマート、ACCESS、明豊エンター、ドーム(3/15)、モロゾフ、アスクル、稲葉製作、オハラ、アルデプロ (3/16)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表は、米2月財政収支(3/12)、米2月消費者物価指数(3/13)、中国2月小売売上高、中国2月鉱工業生産、中国2月都市部固定資産投資、米2月小売売上高、米1月企業在庫・売上高、半導体などの見本市「セミコン・チャイナ」(上海、〜3/16)(3/14)、米2月輸出入物価、米3月NY連銀景気指数、米3月フィラデルフィア連銀景気指数、米3月NAHB住宅市場指数(3/15)、米2月住宅着工件数、米2月建設許可件数、米2月鉱工業生産、米2月設備稼働率(3/16)などが注目される。

米企業決算の発表では、エトナ(3/13)、アナログ・デバイセズ(3/14)、アドビシステムズ、ブロードコム(3/15)、ティファニー(3/16)などが予定している。

新規上場では、3/15に神戸天然物化学(6568)がマザーズに上場する。医薬医療分野と情報電子分野向けの有機化学品の製造受託。製薬会社や化学メーカー向けに、有機化学品の開発や研究、生産における製造を請け負い、中間体や原料として供給している。昨秋に上場した大阪油化が意外高を見せた記憶がまだ新しい業態。古いわりに専業の上場はまだ少ないが、化学セクターの下請けは高い技術力と擦り合わせが要求されるため、大手を顧客とした取引は安定している。ただ大阪油化は新型iPhone関連とのうわさが出回ったことが高騰の原因とあって、今回も同じ展開を期待するのは無理かもしれない。今回は規模が大阪油化の5倍以上あり、マザーズにしてはかなり重い設定である。PERも化学セクターにして高めの設定になっているのも気掛かりだ。

3/16は、東証1部に日総工産(6569)が上場する。製造派遣・請負の独立系中堅。派遣先の業界は自動車、電子部品、精密機器、住宅設備など。一般事務派遣やBPO、介護なども手掛ける。業態としては新味がなく、既に上場企業も多いことから過熱化は考えにくい。良くも悪くも落ち着いたスタートになりそうだ。

また、マザーズに投資マンションのデベロッパーのフェイスネットワーク(3489)が同日上場する。東京都世田谷区、目黒区、渋谷区の城南3区を中心に、新築マンションのほか、中古ビルリノベーションを展開している。土地の仕入れから設計、施工、賃貸募集、物件管理、販売を全て手掛けるワンストップサービスを提供している。昨年末に高騰発進したグローバルリンクマネジメントに続く投資マンションデベロッパー。同社もセミナーによる集客を得意とする営業スタイルで利益水準もほぼ同じだが、今期は伸び悩む予想になっている。一時的な要因とみられ、トップラインは伸びているためさほど気にする必要はなさそうだが、公開規模はグロバルLMより一回り大きく、スタート台のPERも高い。地合いも年末はよりは弱っていると考えると、その分、初値は抑えられざるをえない。

来週の注目銘柄(2018/3/12〜3/16)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2685

2,870円

2,240円

今年に入り、2018年3月期の通期営業益予想を従来の135億円から50億円に引き下げた。国内小売事業において、季節の変化に対する対応が十分に機能しなかったことなどにより、売上高が予想を下回る見込みとなったことが響いたもよう。なお、この発表により今期業績が悪いのは既に織り込まれており、投資家の視点は既に来期に向かっている。期待する要因として、2/21に発表した代表取締役の異動がある。これにより創業者で代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)の福田三千男氏が代表取締役会長兼CEO兼社長に就任する。福田氏の社長復帰は同社にとって転機となるだろう。来期のハードルも低いこともあり、業績はV字回復が期待できる。株価は2/22に付けた戻り高値(2,436円)を更新。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜け需給が改善した公算が大きい。2016年高値(4,210円)からの調整が終わったと判断できれば、中長期保有前提でも良いだろう。ターゲットは2,870円、ロスカットは2,240円

3356

740円

540円

ネットワークやセキュリティソリューションを提供。2018年3月期の第3四半期累計の営業利益は1,200万円となり、同時に通期予想の上方修正を行った。昨年12月に子会社化したテリロジーサービスウェアの業績が入ったことが寄与する。なお、テリロジーサービスウェアの業績参入は、今期は4ヵ月分のみだが2019年3月期からはフルに寄与する見通しであり、今後の業績への貢献が期待される。最近、仮想通貨取引所へのサイバー攻撃が話題となったが、その脅威は年々高まるばかりである。今後のIoTや電子決済の進展もセキュリティがなによりも重視されるだろう。これは企業のセキュリティ投資の増加につながる。したがって、良好な事業環境は長期間にわたって続くことが期待される。株価は、3/5に10日移動平均線の下まで売り込まれる場面もあったが、早々に倍返しの勢い。2015年高値(720円)が視野に入ってきた。ターゲットは740円、ロスカットは540円

6077

2,250円

1,700円

精神科在宅医療のパイオニア。2018年12月期の通期営業利益予想は2ケタ増益を見込む。同社は、店舗展開を急いだことで看護師の入退職者が増加し生産性の低下が生じていたが、人材育成に注力するなど全社的な体質改善を進めている。政府の長期療養病床削減による精神疾患患者の在宅ケアへの移行などの追い風もあることから、生産性が向上してくれば安定した利益成長が続くと期待される。株価は上記の決算発表後に急騰し、一時は25日移動平均線から30%近くかい離した。その後調整局面となったものの、25日移動平均線どころで下げ止まり、足元は切り返しの動きとなっている。2016年以降の安値を切り上げ続けており、2月高値(2,259円)を超えられれば、上方に水準訂正するだろう。ターゲットは2,250円、ロスカットは1,700円

6855

976円

730円

半導体検査用プローブカードの大手。2月上旬には2018年3月期の通期の連結営業利益予想を従来の2.3億円から5.1億円(前期比4.6倍)へ上方修正した。第3四半期累計ではメモリーIC向けについて、DRAM向けが堅調に推移したほか、NAND型フラッシュメモリー向けについても売り上げを伸ばした。ロジックIC向けについては、自動車用半導体向けを中心に堅調に推移。第4四半期においても堅調に推移することが予想されるという。株価は右肩上がりの5日移動平均線を意識して堅調に推移している。3/2は米国株安を受けて軟調なスタートとなったが、10日移動平均線付近をサポートに5日移動平均線上に浮上する大陽線を形成して終えている。出来高にさほど大きな変化はないが、短期的には一段と増加余地があり、それに伴い上値余地もあるとみている。2015年4月高値(870円)を上回ったことで、4ケタ乗せは時間の問題だろう。ターゲットは976円、ロスカットは730円

6918

3,500円

2,600円

半導体製造装置など各種機器用モジュールメーカー。2018年3月期の第3四半期累計の営業利益は前年同期比65%増と好調。自社製品セグメントが、全般的な産業用装置における設備投資は回復基調にあることに加え、新分野への開拓も順調に進んだことで、大幅な増益となった。さらに、他社との協業を積極的に行っており、11月には検索する速度が従来の数千倍になる新型プロセッサーの開発を目指し、データ処理ベンチャーのエイ・オー・テクノロジーズと資本業務提携を行っている。これらの取り組みは今後収益に貢献してくることが期待される。株価は、上記の決算発表後からの上昇が継続中。2/28には日足でゴールデンクロス形成し、3/6には一目均衡表で抵抗帯(雲)を上抜けたことから、今後はさらに騰勢を強めると予想する。ターゲットは3,500円、ロスカットは2,600円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証上場銘柄で3/7現在、時価総額が70億円以下、PBRは15.0倍程度以下、株価が5日・25日・75日・100日移動平均線をすべて上回っている、かつ5日・25日移動平均線が上向きで推移している中から、成長性や話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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