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2019-08-22 09:33:23

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週刊日本株式アウトルック

イベント通過でリスク選好、米株が高値維持ならSQに向け騰勢も

2014/9/5
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野 幸利

来週の株式見通し(2014/9/8〜9/12)

来週(2014/9/8〜9/12)は堅調な展開が予想される。日経平均株価の予想レンジは15,500円-16,000円。ECB理事会や米雇用統計の発表が通過することで、材料難というよりもリスク選好が強まる可能性が高い。
米国株にこれまでの上昇の反動安がないという前提であるが、ドル円相場が1ドル105円台まで進んだことで円安バイアスが企業業績の上振れ期待につながる。
一方、週末の9月限先物・オプションSQに向け、先物主導で売買が活発化する可能性がある。来週は4-6月期GDP改定値が発表される。増税後の落ち込みの反動で7-9月期は改善が見込まれるが、それを占う上でも8月景気ウォッチャー調査(9/8)や7月機械受注(9/10)などがポイントだ。特に、機械受注はSQ週のアノマリーとして有名な「荒れる魔の水曜日」に発表される。先物・オプションの最終売買日が木曜日であるため、前日までに大方のポジション調整が起きやすい。
図表1の機械受注は機械メーカーの受注実績を示す統計であり、民需(船舶・電力を除く)の動きは設備投資に6〜9カ月先行するとされる。景気浮上には、個人消費の動向以上に企業の設備投資の行方に焦点が移っており、7月分が市場予想(4.2%、前月比)を上回れば、ポジティブに材料視されやすい。6月は前月比8.8%となり、市場の予想平均15.3%を大きく下回る結果となった。

図表1:機械受注(船舶・電力を除く民需)(2011年1月以降)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

直近17年(1997〜2013年)における9月の日経平均株価の騰落状況は6勝11敗と負け越し。2000年からは5連敗するなど鬼門の月といえる。直近の動向を振りかえると、下げたケースは2011年の欧州債務不安・米国景気の二番底懸念、2009年が円高進行で7カ月ぶりに下落、2008年はリーマン・ショックによる金融危機、2006年は機械受注ショック、2004年はハイテク株安などで9日続落、2003年は円高進行で失速、2002年は不良債権問題などを背景に19年ぶりの9,000円割れ、2001年は米同時多発テロで急落した。一方、上昇したケースでは、2013年は米連邦準備理事会(FRB)が予想に反して量的緩和の縮小を先送りしたことで、金融相場への期待感が広がった。2010年は6年ぶりに政府・日銀による為替介入実施で円高が一服、2007年はFRBの大幅利下げで信用収縮懸念が後退、2005年は衆院選の与党圧勝を契機に上昇した。
例年、9月相場は芳しくないが、以前は持ち合い解消による需給悪化、最近は景気減速懸念や金融不安などを背景に軟調となるケースが多い。また、リーマン・ショックや同時多発テロなど外的ショックもあるので注意が必要だろう。
今年も序盤の内閣改造やECB理事会の結果を織り込み、GPIFの運用改革、米FOMC(〜9/18)など、それぞれのイベントに対する株価の反応には注視したい。

国内の主要な経済指標の発表やイベントは、4-6月期GDP改定値、8月景気ウォッチャー調査(9/8)、7月第三次産業活動指数、8月消費動向調査、8月7・8日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨公表(9/9)、8月国内企業物価指数、7月機械受注(9/10)、7-9月期法人企業景気予測調査、8月都心オフィス空室率(9/11)、黒田日銀総裁が講演(東京・政策研究大学院大)、メジャーSQ算出日(9/12)などがある。
企業決算では、菊池製作、ビットアイル(9/9)、イーブック、DR.シーラボ、コーセル(9/10)、綜合HD、テンポス、アゼアス、イオンリート、TYO、オハラ、石井表記、TASAKI、アルデプロ(9/11)、エイチーム、アスクル、ファーマフーズ、鳥貴族、メガネスーパ、稲葉製作、モルフォ、エニグモ、ザッパラス、3Dマトリックス、ナイガイ(9/12)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標やイベントは、中国8月貿易収支(9/8)、米アップル社「新型iPhone」発表イベント開催予定(9/9)、世界経済フォーラム、夏季ダボス会議(〜12日、天津)、米7月卸売在庫(9/10)、中国8月生産者物価、中国8月消費者物価、米8月財政収支(9/11)、米8月小売売上高、米8月輸入物価、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(9/12)などが材料視されやすい。

日経平均株価(図表2)は、7/31の高値(15,759円)を上回ったことで、次のターゲットは昨年5月高値(15,942円)付近となる。今週は25日線(15,403円)の上昇の鈍さなどが株価の一段高を抑える要因となったが、25日線が再び上昇基調を強める来週以降の動きに注目したい。
週足では26週移動平均線や52週移動平均線が集中する水準で下げ止まり、反発が続いている。12/30高値を起点とした上値抵抗線と、2013年6月安値を起点に4月安値13885円を通る下値支持線とで形成されるもち合い相場を強く上放れていけるかが焦点となる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2014/3/3〜9/4)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の注目銘柄!(9/8〜9/12)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット株価(円)

注目ポイント

2801

2,500円

2,120円

しょうゆ最大手。シェア3割。国内は高価格品やCM効果などが奏功。欧州でしょうゆ需要が拡大。北米ではスーパーやレストランでの売上拡大図る。新興市場への開拓も加速へ。自社株取得には積極的。JPX日経400採用銘柄でもある。株価は4月以降、25日移動平均線をサポートに堅調に推移してきたが、8月高値2,409円を起点に調整含みの動きだ。一方、信用残は売り残が買い残を上回っており、ダラダラと下げる展開は想定しづらい。6月高値2,200円前後の節目や、75日移動平均線前後からの反発が予想される。8月高値を上回ると、中長期では3,000円程度までは上昇余地が生じるとみられる。ターゲットは2,500円、ロスカットは2,120円

4680

880円

657円

ボウリング、ゲーム、カラオケなど複合レジャー大手。消費増税の影響や光熱費など固定費増加で4月以降の業績は低迷してきたが、7月の既存店売上高は下げ止まりの兆候がみられる。新聞報道などでは、同社の主力顧客である若年層や学生のアルバイト時給が上昇し、所得が上昇していると伝えられている。レジャー各社の月次業績をみると改善傾向にあり、同社を取り巻く事業環境が大幅に改善していると推察。10月よりボウリング料金の値上げが予定されており、客足に多少の落ち込みはあるとみられるものの、単価上昇でカバーできると予想する。株価は26週移動平均線を上抜ける展開に。短期的には戻り売りに押される水準まで上昇したが、13週移動平均線の上昇基調が続く可能性が高く、800円台後半への水準訂正に期待したい。ターゲットは880円、ロスカットは657円

5410

205円

156円

電炉の中堅。新日鉄住金系。主力の棒鋼は土木向けに堅調。中国の過剰生産による輸出環境の悪化や国内の鋼材市況の回復の遅れ、原料高などは懸念要因だが、コスト削減とともに製品価格への転嫁でしのぐ。電炉業界では復興需要の継続や経済政策効果の本格化により、国内の建設需要の増加が見込まれる。株価は5月安値を起点に持ち直し、13週移動平均線をサポートに堅調に推移している。今後順調であれば26週移動平均線は下げ止まり、上昇局面へ。2006年高値904円を起点に長期間低迷が続いており、そろそろ月足上では大陽線が欲しいところだ。ターゲットは205円、ロスカットは156円

7272

2,780円

1,869円

二輪車の大手。ボートなどマリン製品や産業用ロボットなども手掛ける。産経報道によると9月発売の三輪バイク「トリシティ」の受注が、7月の発表後1カ月で年内販売目標4000台を上回り、約5000台に達したとのこと。2014年12月期の第2四半期までの累計では、営業利益で前年同期比62.4%増益となった。今期は既に上方修正を行っているが、修正後の会社計画に対する進ちょくも59.2%と高水準で、さらなる上振れの可能性も高い。株価は右肩上がりの上昇基調が続き、2013年5月高値を上回った。2008年6月高値2,290円が節目となるが、2011年高値1,705円から2012年安値625円までの下げ幅に対する倍返しの上昇は見込みたい。13倍台のPERは成長性を考慮すると割安感がある。ターゲットは2,780円、ロスカットは1,869円

7956

6,900円

5,910円

育児用品大手。介護用品販売や保育事業なども手掛ける。企業理念は「愛」。9/1に発表した第2四半期までの累計決算で営業利益が前年同期比24.3%増、営業利益率は前年同期の13.1%から15.3%に改善した。中国など海外事業が伸長しており、引き続き海外市場の開拓が進む公算が大きい。株価は決算を受け利益確定売りに押されたが、長い下ヒゲを形成した。むしろ上値が軽くなった可能性もあり注目だ。高値警戒感はあるが、全体相場が好転するなかでトレンドフォローの銘柄に追随したい。ターゲットは6,900円、ロスカットは5,910円。

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部上場銘柄で9/2現在、時価総額が200億円以上、PER35倍以下、配当利回りは0.8%以上、今期増収・経常増益予想(東洋経済予想)の中から、話題性、需給面などを考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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