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マーケット > レポート > サキモノの『ココがPOINT!』

サキモノの『ココがPOINT!』

2014/9/2

9月相場は急落・急騰に備えよ!

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「無風」の8月から「強風」の9月へ?

8月の日経平均株価を振り返ってみると7月終値の15,620円に対し、上旬は下落基調となり8月8日には8月の最安値である14,753円を付けました。背景としては夏休みやお盆などにより、市場参加者が減少する中で米軍によるイラク空爆のニュース等が伝わり、地政学的リスクが高まったことが背景とみられます。その後は米国株式市場の回復等もあり、下旬にかけては再び15,600円台を回復する展開となりました。

さて、気になる9月相場ですが、重要なポイントは3つあると思います。
(1)低迷するボラティリティが回復するか否か
8月の日本株市場は極めて動意の乏しい展開になりましたが、後にご説明するように9月は変動率が大きくなる可能性があるのではないでしょうか。
(2)米国で9月中旬頃と予想されているアリババドットコム上場の影響
過去のIPOの例をみる限り、NYダウの変動を通じ、日本株にも大きな影響を与える可能性がありそうです。
(3)円安・ドル高が加速する場面はあるか否か
先月のFRBイエレン総裁の発言に引き続き、9月5日の米雇用統計がポイントになってくるでしょう。

9月の株式相場は波乱となり、下げる場面もありそうですが、そこがボトムとなり、10月にかけては上昇する可能性が強まると想定しています。

図1:日経平均株価(日足)の推移と「9月相場のポイント」
図1:日経平均株価(日足)の推移と「9月相場のポイント」
  • ※日経平均データを用いてSBI証券が作成。チャートのデータは2014年8月29日終値現在。
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8月に低下したボラティリティは9月に再拡大へ

図2:日経平均VI指数先物(日足)
図2:日経平均VI指数先物(日足)
  • ※当社WEBサイト(日経平均、日足、3ヶ月チャート)

8月相場の市場ボラティリティの特徴は、上旬はボラティリティが高まりましたが、中旬から下旬にかけて極端に低下したことがあげられます。
図2は日経平均株価の予想変動率を指数化した「日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)」先物価格の推移です。
この指数が示すものは、上昇するほど相場が大きく変動すると市場参加者が予想していることを示します。また、低下するほど相場は大きく変動しないと予想している、という事がわかります。
図2が示す通り、8月中旬から下旬にかけ、日経平均VI指数先物は下落しており、日経平均株価の変動が非常に乏しかったことを示しています。

なぜ、変動が乏しかったのでしょうか。
理由(1)−海外の地政学的リスクなどによる影響が寄与しなかったこと。市場がウクライナやパレスチナ、イラク情勢に新鮮さを感じなくなってしまったことも一因ではないでしょうか。
理由(2)−8月特有の市場参加者の減少によるもの。
理由(3)−日経平均株価が15,600円になると、予想PERが15倍となるため、2014年相場(おもに2月以降)の上限近辺に接近したことによるものでしょう。その近辺に株価が接近する場面では、上値が伸び悩み、特に大きな悪材料もなかったことから、市場参加者は方向感を喪失したとみられます。

これらを反映し、日経平均株価の日中値幅(日中の高値と安値の差)は8月14日〜21日の6営業日の間、連続で100円を割り込む状態(1日平均では60円)に陥りました。ただ、図2にあるように、日経平均VI指数先物が最近の底値近辺に接近したことで、ボラティリティの面からはボトム圏に達したと見ることができるかもしれません。

9月の相場に影響のあるトピックスとして、第1週目に内閣改造(3日・予定)、日銀金融政策決定会合(4日)、ECB理事会(4日)、米雇用統計(5日)と注目材料が目白押しです。市場参加者がこれらの結果に強く反応する場面があるかもしれません。特に5日の雇用統計は久しぶりに動意を示し始めているドル・円相場を刺激する可能性(後述)があり、「変動」に要注意です。また、次に述べる米国株市場最大級の大型IPO(新規上場)も、株価を刺激する可能性がありそうです。

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米大型上場(アリババ)の直前は注意!その後は株価上昇要因に?

図3:フェイスブックの新規上場とNYダウ
図3:フェイスブックの新規上場とNYダウ
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。横軸下の数字は、フェイスブックの上場した2012年5月18日を「0日」とし、マイナスはその何営業日前か、プラスはその何営業日後かを示している。

9月の株式市場では、世界最大級(利益・流通額)のEコマース(電子商取引)企業である、アリババ・ドットコムの米国市場への上場が注目されています。それにより、アリババ・ドットコムに出資している日本のヤフーやソフトバンク、同業種のEコマース関連企業にスポットが当たるという側面が大きいと考えられます。

一方、株式市場にとっては大型新規上場銘柄の登場により、上場までは換金売りが出やすいため、相場は下落しやすい展開となり、上場後は需給改善で上昇しやすくなるという面も予想できます。図3では、フェイスブックを一例としてとりあげています。フェイスブックは世界最大のSNS関連企業であり、2012年5月18日に上場し、その資金調達規模は約160億ドルと米国株式市場において大型の新規上場となりました。上場当時のNYダウは、その13営業日前をピークに下げ始め、底値を打ったのは上場より10営業日後のことです。上場前は、新規上場でフェイスブック株を買うために、かなりの数量の既存銘柄を売って現金化する必要があったこと、上場後もしばらくはフェイスブック株が低迷し、資金が固定化されてしまったこと等が、こうした値動きの背景にあるとみられています。

アリババ・ドットコムの新規調達額は最大で約200億ドル規模と、米国市場最大級になる可能性があります。また、同社の新規上場が9月中旬以降頃とみられることから、9月中旬ごろまでは米国株式市場が需給面で圧迫を受ける可能性があり、NYダウの波乱を通じ、日本株も影響を受ける可能性があるのではないでしょうか。その反面、アリババ・ドットコムの上場後には米国株式市場の動きが安定化する事が予想され、日本株市場の動きも良くなる可能性がありそうです。

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円安・ドル高加速なら日経平均に上昇圧力も

図4:ドル/円相場と日経平均株価(週足)
図4:ドル/円相場と日経平均株価(週足)
  • ※日経平均データおよび三菱東京UFJ銀行対顧客相場(週足)データをもとにSBI証券が作成。

図4はアベノミクス相場が始まった2012年11月以降について、ドル/円相場と日経平均株価の動きを重ね合わせて示したものです。為替と日経平均株価の相関について、ドル/円相場が円安・ドル高になるにつれ、日経平均は上昇し、逆に円高・ドル安の時は日経平均が下落する傾向にあると言われています。2012年11月第2週、ドル/円相場が81円台にあった時、日経平均は9,000円台を回復した所でしたが、2013年5月の第3週には1ドル102円台と円安・ドル高が進み、日経平均は15,000円大台乗せ水準まで上昇しました。

このように7ヵ月で20円以上も変動したドル/円相場ですが、2014年2月以降は、概ね1ドル101円台〜104円台という非常に狭い範囲での動きにとどまっています。為替の影響も受けた結果、日経平均株価の変動も狭いレンジに押し込められることになったと言えるでしょう。

9月中に、為替相場が円安・ドル高方向にシフトしてきた場合、日経平均も上昇してくる可能性が十分にあると言えます。過去半年間の米国の非農業部門雇用者数が月平均24万人ペースで増加していること、住宅関連指標が明らかに回復してきたこと等、米国経済の拡大を示すデータが増えつつあります。今後、10月に予定通り、FRB(米連邦準備制度理事会)による量的緩和が終了した場合、市場の関心が米国政策金利の引き上げタイミングに移る可能性が高まるとみられます。その結果、ドル/円相場が105円台を付けてくるような場面があれば、日経平均も強めに反応してくる可能性がありそうです。

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