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豪州政策金利
発表時間 |
3/4(火)12:30(日本時間) |
事前予想 |
2.50% |
前回予想 |
2.50% |
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前回結果 |
2.50% |
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前回2月4日の豪州準備銀行(RBA)理事会では、現行の政策金利2.50%据え置きを決定しました。この発表は予想通りでしたが、RBAの豪ドル高を警戒する表現が声明文から外されたことについては、市場にやや意外感があり発表直後に「約70銭」変動。今回の理事会については、極端な豪ドル高や著しい外部要因の変化が無ければ、当面政策金利が据え置かれる可能性が高まっているのではないでしょうか。
前回発表時の為替レートの変動を確認! (豪ドル/円 15分足)
- ※出所:FX総合分析チャート
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発表予定 |
3/4(火)12:30(日本時間) |
事前予想 |
2.50% |
3/4(火)12:30(日本時間)予定 豪 金融政策発表 事前予想は?
前回2月4日の豪州準備銀行(RBA)理事会は、2013年8月の理事会で変更されて以来続く2.50%(現行)の政策金利の据え置きを決定しました。過去の利下げによる景気刺激への効果が出ていると判断されていたため、市場もこの据え置きの決定を織り込んでいる状態でした。ただ11月の理事会に続いて12月の理事会でも示された、「依然として不快なほど高く、バランスの取れた成長を達成するには更なる豪ドル安が必要とされる」とするRBAの豪ドル高を警戒する表現が声明文から外されたことについては、市場にやや意外感がありました。そのため、この日から翌日にかけての豪ドルの対米ドル相場は、0.87ドル台中盤から0.89ドル台まで上昇、その後も0.90ドル前後の推移が続く要因にもなっているようです。
さて3月4日の理事会の見通しですが、前回の理事会で豪ドル高への警戒感を緩めた途端に「豪ドルの上昇」となり、このまま豪ドル高の勢いが続けば声明の為替政策に関わる部分が前々回の内容に後戻りするのでは、と言った観測が出始めているのが気懸かりです。ただ中国HSBC製造業PMIが、50を割り込んだ1月の改定値に続き2月20日の速報値もさらに低下するなど、豪ドルの上値が0.90ドル台で抑えられている格好になっているので、このままであれば豪ドル高への懸念が蒸し返されることはなさそうです。金融政策については、議事録でも確認されるように、「経済が予想通り幅広く発展すれば、最も賢明なのは一定期間の金利の安定」とされており、この方針を変更させるような事象も起きていません。2月13日に発表された1月の豪雇用統計は、就業者数が季節調整済みで前月比3,700人減少し、失業率は6.0%となるなど2ヶ月連続して市場予想に比べて弱い結果を示し、従来からの市場の追加利下げ期待を残した感もあります。
ただ2月6日に発表された12月の豪貿易収支が市場予想を大きく上回る黒字となり、翌2月7日には豪州準備銀行(RBA)が今年半ばまでのインフレ率が目標を超えて来るとの見通しに上方修正しています。今後はインフレ率の上昇が豪ドルの下落によるものなのかどうかを確認する期間が必要になりそうです。12月の理事会の議事録では利下げに含みが残されていたものの、『一定期間の金利の安定』に表現が変化したことと、景気・物価見通しも上方修正された前回の理事会の結果を見直せば、極端な豪ドル高や著しい外部要因の変化が無いことを前提にすれば、3月4日の理事会だけでなく当面政策金利が据え置かれる可能性が高まっていると言えるのではないでしょうか。
「豪 金融政策発表」とは
豪 金融政策発表とは、中央銀行であるRBA(オーストラリア準備銀行)が、原則として毎月第1火曜日に「金融政策委員会」を実施し、そのときの経済状況から、政策金利をはじめとする「金融政策」を決定し、発表することです。大きな変更があった場合には、マーケットに与える影響が大きいので注目されています。
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