豪ドル/円
9/23の97円63銭を安値に9/24の豪中銀政策理事会では政策金利を据え置いたほか「インフレ目標回帰に向けて利上げを排除しない姿勢」を示した一方、9/25発表の8月消費者物価指数が前年比+2.7%と21年10月以来初めて豪中銀のインフレ目標(2-3%)の範囲内に収まったものの、 @中国政府や人民銀行による相次ぐ景気対策や緩和政策を背景に上海株が9/27にかけて8連騰となったほか、日経平均株価も9/27にかけて39,829円まで上昇したリスク選好 AFRBの大幅利下げを背景にした対ドルで9/27にかけて23年2月以来の水準へ上昇したこと、さらに9/27の自民党総裁選挙ではリフレ的政策を掲げる高市候補が優勢と報じられ円売りが加速したことから100円72銭まで上昇。ただ、決選投票で石破候補が勝利したことで円売りポジションの巻き戻しとともに98円03銭へ急落し98円16銭で取引を終えました。
日足・転換線(97円72銭)を下値支持線として雲の上下限(99円73銭/97円90銭)のいずれの方向に振れるかを焦点に、10/1発表の豪8月小売売上高や住宅建設許可件数、さらに10/3発表の豪8月貿易収支に対する反応が注目されます。また、先週相次いで発表された中国政府/人民銀行による景気対策について、今週10/1-7にかけて上海市場が休場となることから上海株を巡るリスク選好の流れが一服。こうした中、10/1からの臨時国会で石破新首相が誕生する見込みであり、10/4には所信表明演説が予定される中、先週末のシカゴ日経平均先物の大幅安を受けた9/30の日経平均株価の大幅下落となると見られる中、週後半に向けて反発しリスク選好の流れが回復するか豪ドル円の方向性を大きく左右すると見られます。加えて、米9月ISM製造業景気指数や雇用統計がFRBの利下げペースの行方を占う上で注目されるとともに対ドルでの反応と合わせて注目されます。