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2024-04-19 15:30:41

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関連ETFが続々上場!!注目の「テレワーク関連」

2020/7/1
投資情報部 榮 聡

米国市場ではテレワークを投資テーマとする「ワーク フロム ホーム ETF」が先週に上場、さらに、ブラックロックも関連ETFの上場申請を行っており、近々上場となる見込みです。テレワーク関連に対する市場の関心はますます高まっているとみられるため、注目銘柄をご紹介いたします。

図表1:注目銘柄

銘柄 株価(6/30) 52週高値 52週安値
トゥイリオ A(TWLO) 219.42ドル 222.38ドル 68.06ドル
クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD) 100.29ドル 108.34ドル 31.95ドル
オクタ A(OKTA) 200.23ドル 206.09ドル 88.66ドル
フォーティネット(FTNT) 137.27ドル 149.69ドル 70.20ドル
ピンアイデンティティ(PING) 32.09ドル 35.36ドル 12.02ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1注目高まるテレワーク関連

米国では経済活動の再開が進められていますが、株式市場で「テレワーク関連」への注目は引き続き高まっているようです。

テレワークを投資テーマとするディレクション社の「Direxion Work From Home ETF(ディレクション ワーク フロム ホーム ETF)」が6/25(木)に上場して取引が始まりました。

同ETFは「Solactive Remote Work Index」への連動を目指すもので、5月半ばに米国の主要州で経済活動が再開してからも、市場平均のS&P500指数を上回るパフォーマンスが維持されています(図表2)。

さらに、世界最大の運用会社ブラックロックも参入します。同社のETFは「iShares Virtual Work and Life Multisector ETF(iシェアーズ バーチャル ワーク アンド ライフ マルチセクター ETF)」との名称で6/12(金)に目論見書を登録しており、近々上場となる見込みです。

運用会社ディレクションによると、テレワークが世の中のトレンドとなっている証拠として、(1)米国の従業員の43%がテレワークを行うことがある(Mann, and Adkins、2017年)、(2)フルタイムでテレワークしている米国の労働者は8百万人に達する(Kopf、2019年)、をあげています。

さらに、このトレンドが加速しているサインとして、(1)フォーチュン500CEOの75%が、自社の技術変革(technological transformation)を加速する計画である(フォーチュン誌、2020年)、(2)54%の企業がテレワークの選択を恒久的なものとする計画である(PWC、2020年)、(3)COVID-19のパンデミック以降、33%のアンケート回答者がテレワークを行っている(CNBC、2020年)、としています。

米国では先週にCOVID-19の新規感染者数が4月のピークを更新し、感染第2波が現実のものとなりつつあります。テレワーク関連への需要は拡大する傾向が続きそうです。

図表2:テレワーク関連の株価指数とS&P500指数

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2「テレワーク関連指数」の中身をのぞく

前節でご紹介した「ワーク フロム ホーム ETF」は米国で上場したばかりで、まだ、日本で登録されるまで日本の証券会社からは購入できませんが、その構成銘柄を見ることで、個別銘柄研究の参考にできるでしょう。

連動対象となっている株価指数を作成しているSolactive社はドイツの金融指数プロバイダーです。自社開発の自然言語処理ソフトウェア「ARTIS」を使って、企業の公表データなどから投資テーマとの関連性を分析、指数の構成銘柄を選んでいます。

テレワークの関連分野をクラウド技術、サイバーセキュリティ、オンライン・プロジェクトおよびドキュメント・マネジメント、リモート・コミュニケーションの4つに分け、分野ごとに10銘柄を選んで40銘柄の指数を組成しています。

現行の構成銘柄を時価総額順に並べたものが図表3になります。半年ごとに銘柄のリバランスを行い、リバランスを行った当初には各銘柄のウェートは均等とします。

4/22(水)の特集レポート『一過性ではないかもしれない!?新型コロナ禍で注目の「テレワーク関連銘柄」』で取り上げた銘柄群と比べて、クラウドサービスのプロバイダー、インターネット・インフラ関係のソフトウェア、通信機器メーカーなど幅広い分野の銘柄が組み入れられている印象です。これを手がかりに銘柄をさがしていくのも一つの方法でしょう。

ただし、若干注意が必要と思われるのは、ファンドマネージャーが事業内容を検討して関連銘柄を選定するオーソドックスなやり方ではなく、人工知能を使った新しいやり方で選定されていることでしょうか。人間であれば見落とすような銘柄も拾われているかもしれませんが、まだ歴史が浅く確立された手法とは言えないでしょう。

図表4は、20年5月31日時点の組入上位10銘柄とその組入比率です。直近のリバランス後に株価の上昇率が他の銘柄より高かったために組入比率が大きくなった銘柄群になります。

この10銘柄に時価総額20億ドル以上の条件を加え、5銘柄を選んで次節でご紹介いたします。

図表3:Solactive社テレワーク関連指数の構成銘柄

コード

銘柄名

時価総額(億ドル)

コード

銘柄名

時価総額(億ドル)

MSFT

マイクロソフト

14,889

WORK

スラックテクノロジーズ

183

AMZN

アマゾン・ドット・コム

13,431

HPE

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ

122

GOOGL

アルファベット

9,291

DBX

ドロップボックス

89

FB

フェイスブック

6,161

ESTC

エラスティック

79

ADBE

アドビ

2,048

PFPT

プルーフポイント

63

CSCO

シスコシステムズ

1,955

NTNX

ニュータニックス

45

ORCL

オラクル

1,663

LOGM

ログミーイン

41

AVGO

ブロードコム

1,236

BOX

ボックス

33

IBM

IBM

1,041

FEYE

ファイア・アイ

26

ZM

ズーム ビデオ コミュニケーションズ

724

PING

ピンアイデンティティ

26

VMW

ヴイエムウェア

614

VG

ボネージ・ホールディングス

23

TEAM

アトラシアン

447

PRGS

プログレスソフトウェア

17

WDAY

ワークデイ

441

EGHT

8X8

16

INFY

インフォシス

406

PRFT

パーフィシェント

11

TWLO

トゥイリオ

310

AVYA

アバイア・ホールディングス

11

RNG

リングセントラル

254

INSG

インシーゴー

10

OKTA

オクタ

254

UPLD

アップランド・ソフトウエア

8

FTNT

フォーティネット

217

CBB

シンシナティ・ベル

8

PANW

パロアルトネットワークス

217

PLT

プラントロニクス

6

CRWD

クラウドストライク・ホールディングス

213

XNET

迅雷網絡技術[シュンレイ]

3

  • ※注:グレイ字の銘柄は、当社での取り扱いがないものです。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:「ワーク フロム ホーム ETF」の組入上位銘柄

銘柄(コード) 事業内容 組入比率
トゥイリオ A(TWLO) 通信機能をアプリに組み込めるプラットフォームを提供。 4.2%
インセゴー(INSG) 高性能モバイルアプリケーションを提供。 4.0%
クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD) エンドポイント保護に重点を置くサーバセキュリティ企業。 3.8%
アバイア ホールディングス(AVYA) 企業向けに通信機器、ソリューションを提供。 3.2%
オクタ A(OKTA) アイデンティティ管理ソリューションを提供。 3.1%
ボックス A(BOX) 企業コンテンツ管理プラットフォームを提供。 3.0%
エラスティック(ESTC) 取り扱いなし 企業向けに検索サービスのプラットフォームを提供。 3.0%
ズーム ビデオ コミュニケーションズ(ZM) ビデオ会議システムをクラウドで提供。 3.0%
フォーティネット(FTNT) サイバーセキュリティ大手。 2.9%
ピンアイデンティティ(PING) 高度なIDアクセス管理のソフトウェアを提供。 2.8%
  • ※注:20年5月31日時点の組入比率です。
  • ※Direxion社の公表データをもとにSBI証券が作成

3注目銘柄をご紹介

 市場: NYSE

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

19.12

1,134

75%

-292

赤字拡大

-2.24

20.12予

1,521

34%

-13

赤字縮小

-0.08

21.12予

1,903

25%

30

黒字転換

0.19

株価(6/30): 219.42ドル

予想PER(20.12期): - 倍

通信機能をアプリに組み込めるプラットフォームを提供

  • ウェブ開発者向けに、電話、テキストメッセージ、ビデオなど様々な通信機能をアプリに組み込めるプラットフォームを提供する企業です。例えば、ウーバーはドライバーとのやり取りに使い、ノードストロームの販売員は顧客との通信にトゥイリオのサービスを利用しています。
  • 企業のウェブサイトは、通信機能を組み込むことが多くなっているため、同社サービスに対する需要は拡大が続くと期待されます。20年3月末時点で19万社が同社のサービスを利用しており、ネットフリックス、Airbnb、Lyft、hulu、ツイッター、ブッキングドットコムなど有名なインターネット企業を含みます。
  • 1-3月期の売上は365百万ドルで前年同期比57%増、買収効果を除くオーガニックベースでも同48%増と好調です。4-6月期の売上ガイダンスは365〜370百万ドルで前年同期比33〜35%増に鈍化する見通しですが、市場予想を上回ったため株価は決算発表を受けて大きく上昇しました。COVID-19の影響を考慮して通年のガイダンスは取り下げられています。

 市場: NASDAQ

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

20.1

481

93%

-143.0

赤字拡大

-0.97

21.1予

771

60%

-11.7

赤字縮小

-0.05

22.1予

1,013

31%

40.0

黒字転換

0.19

株価(6/30): 100.29ドル

予想PER(21.1期): - 倍

エンドポイント保護に重点を置くサーバセキュリティ企業

  • 同社の「Falcon」プラットフォームは、エンドポイントにインストールして不正を検知する軽量なエージェント、これと連携してサイバー攻撃への対応策を提示する脅威インテリジェンス、また、脅威ハンティングのサービスなどからなります。20年1月末時点の顧客が5,431社あり、「フォーチュン100」のうち49社、グローバル企業トップ100社のうち40社、 大手銀行トップ20行のうち11行を含みます。
  • サイバー攻撃に対する防御として、ネットワークへの侵入を防ぐやり方と、エンドポイント(情報端末)で不正な動きを検知するやり方がありますが、標的型の攻撃が増えたことでネットワークへの侵入を完全に防ぐのは現実的ではなくなり、エンドポイント保護の重要性が増していると言われています。ガートナーが公表した18年11月付レポートで同社は、エンドポイント保護のプラットフォームを提供する分野でリーダー企業と評価されており、業界で競争力をもつサービスを提供していると考えられます。
  • 2-4月期の売上は178百万ドル、前年同期比85%増で市場予想も大きく上回って好調でした。830社の新規顧客を獲得して、4月末の顧客数は6,261社となり、前年同期比105%増に相当します。売上ガイダンスは、5-7月期が186〜190百万ドル、21年1月期が761〜773百万ドルとしています。

 市場: NASDAQ

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

20.1

586

47%

-195

赤字拡大

-1.66

21.1予

777

33%

-25

赤字縮小

-0.20

22.1予

1,010

30%

-1

赤字縮小

-0.02

株価(6/30): 200.23ドル

予想PER(21.1期): - 倍

企業向けにID管理のクラウドサービスを提供

  • 企業向けにID管理のクラウドサービスを提供する企業です。企業ITシステムのクラウド化が進む中、従業員がアプリケーションをクラウドで利用することが多くなっていますが、従業員数が多い企業ではどの従業員にどのサービスを許可するかの管理が煩雑になっています。オクタは社内システムかクラウドかを問わずアプリケーションIDを管理できるプラットフォームを提供しています。また、従業員はオクタのサイトにログインするだけであとは利用したいアプリケーションごとのログインは不要となります。売上は米国が84%、海外が16%を占めます(20年1月期)。
  • ガートナーの調査によるとオクタが主力事業とする「アクセスマネジメント」業界ではマイクロソフトとともにリーダーとされ、クラウド化の進展とともに成長する業界の拡大を享受できるポジションにあるとみられます。顧客企業数が順調に増加している上、既存顧客のサービス利用も拡大傾向にあることから、売上の伸びが非常に高くなっています。専業の競合企業には、Ping Identity、Centrify、OneLoginなどがあります。
  • 2-4月期の決算は、売上が183百万ドル、前年同期比46%増と市場予想を上回って好調でした。売上ガイダンスは、5-7月期が185〜187百万ドルとし、21年1月期は770〜780百万ドルで維持された一方、調整後EPSは0.37〜0.42ドルの赤字から0.18〜0.23ドルの赤字に引き上げられています。

 市場: NYSE

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

19.12

2,156

20%

329

122%

1.88

20.12予

2,499

16%

478

45%

2.83

21.12予

2,892

16%

565

18%

3.30

株価(6/30): 137.27ドル

予想PER(20.12期): 48.5倍

サイバーセキュリティ大手の一角

  • 米国のネットワーク用セキュリティー・ソリューションのプロバイダーで、ファイアウォール、次世代ファイアウォール、UTM(統合脅威管理)などネットワーク用のセキュリティー機器、関連ソフトウェア、保守サービスを提供します。顧客は通信サービス会社が中心でしたが、一般企業との直接取引を拡大しようとしています。製品面では、主力の統合ソリューション「フォーティネット・セキュリティ・ファブリック」の動向に加え、クラウド、SD-WAN(ソフトウェアで定義された広域ネットワーク)、5Gなどに係る新機能が成長モメンタム維持の鍵になると見込まれます。
  • 1-3月期決算は、売上が前年同期比22%増、EPSが同30%増、それぞれ市場予想を4%、18%上回って好調でした。サイバーセキュリティに対する企業支出が良好なこと、同社の製品サイクルが良好なこと、価格の低いことなどが背景になっていると見られます。テレワーク関連では、VPNの通信容量が大きい「FortiASIC」を擁します。4-6月期の売上ガイダンスは前年同期比13〜16%増の590〜605百万ドルとしています。

 市場: NYSE

決算期

売上高(百万ドル)

(前年比)

純利益(百万ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

19.12

243

21%

4

黒字転換

0.06

20.12予

245

1%

19

347%

0.23

21.12予

295

20%

33

74%

0.39

株価(6/30): 32.09ドル

予想PER(20.12期): 139.5倍

アクセスマネジメントのリーダー企業の一つ

  • 高度なIDアクセス管理ができるプラットフォームを提供する企業です。同社のプラットフォームを利用することで、ユーザーは様々なデバイスから、オンプレミス、クラウド、モバイルクラウドのアプリにシームレスにアクセスすることが可能になります。フォーチュン100企業の60%以上が採用しています。上記のオクタがライバル企業であり、ガートナーによる「アクセスマネジメント」業界の調査レポートでは、オクタ、マイクロソフト、IBMとともにリーダー企業の一つと認められています。
  • 1-3月期の売上は61百万ドルで前年同期比22%増と好調でしたが、4-6月期は49〜53百万ドルと前年同期の62.5百万ドルから落ち込む見通しとなっています。ID業界のコンファレンスがオンラインでの開催になることやCOVID-19の打撃が大きい一部顧客業界からの影響が想定されています。20年売上ガイダンスは当初263〜273百万ドルとしていましたが、COVID-19の影響による不透明感から取り下げられ、コンセンサス予想は上表のように前年比横ばいと見込まれています。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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