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2018-10-21 04:52:37

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日本のカジノで活躍が期待される世界のカジノ大手

2018/5/16
投資情報部 榮 聡

「カジノ実施法案」の成立が近いと目されることから、再びカジノセクターへの注目が高まっています。マカオやラスベガスのカジノの多くが上場企業によって運営され、米国市場や香港市場に上場しています。これら企業は日本への進出で活躍が期待されるほか、その他の観点からも投資対象として注目できると考えられます。5/15(火)には米最高裁が大半の地域でスポーツ賭博を禁止する連邦法を無効とする判断を下したことでも注目が高まっています。

図表1:世界のカジノセクターの注目銘柄

銘柄 株価(5/15) 52週高値 52週安値
ラスベガス サンズ(LVS) 77.88ドル 79.84ドル 56.33ドル
MGMリゾーツ インターナショナル(MGM) 31.73ドル 38.41ドル 29.53ドル
ウィン リゾーツ(WYNN) 190.92ドル 203.63ドル 120.47ドル
メルコリゾート&エンターADR(MLCO) 31.11ドル 32.95ドル 19.56ドル
銀河娯楽[ギャラクシーエンタテインメント](00027) 68.25香港ドル 73.85香港ドル 38.83香港ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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「IR実施法案」の成立を視野に注目が高まるカジノセクター

「統合型リゾート(IR)実施法案」が4/27(金)に閣議決定され、6/20(水)までの今国会中にも成立の可能性があると言われ、カジノセクターへの株式市場の注目が再び高まっています。

カジノセクターについては、16年12月の「統合型リゾート(IR)整備推進法案」の成立を受けて、17年3月8日掲載の外国株式特集レポート「日本の統合型リゾート導入で活躍が期待される世界のカジノ大手」で取り上げました。

カジノセクターが投資対象として注目できるポイントは以下3点としましたが、基本的なところは現在でも変わっていません。
【1】世界的な景気回復、株高を受けてレジャー需要が刺激される可能性
【2】日本のカジノ導入は世界のカジノ大手にとって重要な事業機会と捉えられている
【3】マカオのカジノ売上は足もとで改善傾向にあり、さらに香港と橋で結ばれることによる拡大期待

一方、【2】の日本での導入、【3】の橋の開通による拡大については、当初の想定から遅れ気味となっています。各ポイントについて現状を確認しましょう。

【1】については、昨年来の世界的な景気回復、株価の上昇を受けて消費者心理が改善しており、カジノ、クルーズ、ホテルといった「選択的な消費」に恩恵が広がっていると見られます。また、米国においては減税効果によってこれから消費が盛り上がる可能性も高く、引き続きカジノセクターの支援要因と期待されます。

【2】については、世界第3位の経済規模をもつ日本でカジノを含む統合型リゾートが導入されれば、中国のマカオ、米国のラスベガスに次ぐ市場規模となることが期待されます。

統合型リゾートは、カジノとともに国際会議場、展示施設、ホテル、ショッピングモール、レストラン、劇場・映画館、アミューズメントパークなどと一体になった複合観光集客施設です。このような施設の運営には様々なノウハウが必要と考えられ、運営事業者としては経験豊富な海外大手が選定される可能性が高いと考えられます。

米国のカジノ大手3社の株価は、17年3月10日を起点としてS&P500指数を大きく上回る上昇となっています(図表2)。マカオ市場の順調な回復が主なドライバーと見られます。ただ、上述したように重要な株価材料が遅れ気味となっているため、今後のパフォーマンスにも期待できそうです。

【3】については、次節で検討します。

図表2:市場平均を上回って上昇しているカジノ株

  • 注:「米国カジノ3社平均」は、ラスベガスサンズ、MGMリゾーツインターナショナル、ウィンリゾーツの株価の平均によります。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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マカオのカジノ市場は中国本土からの訪問者増で回復基調

マカオは2006年にラスベガスを凌ぐ世界最大のカジノ市場となり、その後も拡大が続いたことから、いまや主要上場企業の売上の70%超を占める最重要市場です。カジノ企業の業績は基本的にマカオの動向で決まると言っても過言ではありません。

そのマカオ市場ですが、中国の習近平国家主席による「綱紀粛正」の煽りを受けて14年から15年にかけて大幅に落ち込み、カジノ各社の業績を直撃しました。しかし、政策によるマイナスの影響が薄らぐ中、16年半ば以降は回復基調が定着しています(図表3)。

このような回復を支えているのが、マカオへの来訪者の増加と考えられ、その約3分の2を占める中国本土からの来訪者の増加が牽引しています(図表4)。18年1〜3月の中国本土からの来訪者合計は、前年同期比13%増です。

一方、マカオへの来訪者の約2割を占める香港からは漸減傾向が続いています。来訪者増加の起爆剤と期待された、香港、珠海(マカオに隣接する本土の都市)、マカオを結ぶ「港珠澳大橋」(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)」の開通が遅れています。

この橋の完成によって香港・マカオ間はこれまで高速フェリーで1時間程度かかっていたところが、陸路を約30分で結ばれることになります。香港を訪れた観光客がマカオに足を延ばす利便性が増し、輸送力は桁違いとなるため、マカオのレジャー施設に恩恵が期待されます。

しかし、17年中にも開通と言われていましたが、18年1月には開通は18年半ばにずれ込むとされ、さらに最新の情報では海上部分の結合は終えたものの、トンネル部分の工事が難航しており、開通は20年以降となる可能性もとの報道もあります。

このため、当面は橋の開通によるマカオ市場の急拡大を期待できなくなっていますが、今後の一段の成長につながる材料を温存していることになり、株式投資にとっては悪い形ではないかもしれません。

図表3:回復基調が定着したマカオのカジノ売上

  • 注:マカオ博彩監察協調局が発表するカジノ売上です。1ドルは、8.09パタカです。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:マカオの訪問者数は中国本土からの観光客が牽引して回復傾向

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表5:香港とマカオを陸路で結ぶ橋は完成がずれ込む

  • ©Kellykaneshiro
  • ※Wikipediaの「港珠澳大橋」から抜粋
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カジノ産業の主要プレーヤー

世界のカジノ産業の主要プレーヤーをご紹介いたします。マカオ市場の回復に注目するなら、マカオを中心に営業するサンズチャイナ、ギャラクシーエンターテインメント、日本での展開に注目するなら、統合型リゾートの運営に経験を積んでいるラスベガスサンズ、MGMリゾーツ インターナショナル、ウィン リゾーツ、強い進出意欲を表明しているメルコリゾート&エンターテインメントに注目できるでしょう。

ラスベガスサンズ(LVS)
・現会長兼CEOのアデルソン氏がコンピュータの展示会事業「COMDEX」をソフトバンクに売却した資金で1988年に創業した会社で、カジノセクターでの時価総額は最大です。香港に上場するサンズチャイナ(01928)は同社が70.1%を保有するマカオ事業を担当する子会社です。

・ラスベガスをビジネス・コンベンションの街へ導いたのがアデルソン氏で、統合型リゾート(IR)の開発・運営で世界をリードしています。IRの典型として取り上げられるシンガポールの「マリーナベイ・サンズ」(ビルの屋上にあるインフィニティプールで有名になりました)を開発したのが同社で、日本での展開も期待されています。

・主力のマカオでは「サンズ・マカオ」「ザ・ベネチアン・マカオ」「ザ・パリジャン・マカオ」など、ラスベガスでは「ベネチアン」「ザ・パラッツォ」などを運営しています。

MGMリゾーツ インターナショナル(MGM)
・統合型リゾートの開発・運営を行う大手です。香港市場に上場するMGMチャイナ(02282)は同社が56.0%を保有するマカオ事業を担当する子会社です。

・ラスベガスで「ベラージオ」「MGMグランド」「マンダレイ・ベイ」「ザ・ミラージュ」「ルクソール」など、マカオで「MGMグランド・マカオ」などの施設を運営しています。シルク・ドゥ・ソレイユ、ボクシングの試合、ミュージシャン、コメディアンのショーなど、エンターテイメントに強いことが特徴です。また、ラスベガスのコンベンションでは、同社の会議スペースの割合は50%を超えるとされます。

ウィン リゾーツ(WYNN)
・ラスベガスで「ウィン・ラスベガス」、マカオで「ウィン・マカオ」「ウィン・パレス」などを運営しています。香港市場に上場するウィン マカオ(01128)は同社が72.2%を保有するマカオ事業を担当する子会社です。

・創業者で元CEOのスティーブン・ウィン氏は、ホテル前での火山の噴火や巨大な海賊船が沈没するショーを導入して、90年代にラスベガスを賭博の街から家族のレジャーの場所に変えた人物として知られます。運営していた「ミラージュ」がMGMリゾーツ インターナショナルに買収され、事業売却後に立ち上げたのが同社です。しかし、ウィン氏は18年2月にセクハラ報道の最中にCEOを辞職、保有株式も全部売却しています。

ギャラクシー エンターテインメント(00027)
・元々は建築材料の会社でしたが、2002年にマカオのカジノライセンスを取得、2004年からカジノ事業に参入、積極的な拡大が目立ちます。マカオで「ギャラクシーマカオ」「スターワールドマカオ」「ブロードウェイマカオ」などの施設を運営しています。15年7-9月期にマカオのカジノ売上高でトップに立ち、その地位を維持し続けています。17年のマカオのカジノ売上高シェアは26.2%でした。

メルコリゾート&エンターADR(MLCO)
・マカオのカジノ利権を2002年まで独占してマカオをカジノの街に変えたと言われるスタンレー・ホー氏(現SJMホールディングスの会長)の息子、ローレンス・ホー氏がCEOを務める会社です。マカオの会社ですが、米国市場にADR(米国預託証券)で上場しています。マカオで「シティ・オブ・ドリームス」「アルティラ・マカオ」「スタジオ・シティ」などの施設を運営するほか、フィリピンのカジノにも進出しています。17年のマカオのカジノ売上高シェアは18.0%で3位、15年の14.4%から大きく伸ばしています。日本のカジノ市場に高い関心をもち、同社取締役が大阪府知事と面談し強い進出意欲を表明しています。

図表6:世界のカジノ大手(時価総額上位7社)

  • 注:BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

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