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台頭する中国のネット企業、誰もが無視できない存在に!?

2017/10/25
投資調査部 榮 聡

株式市場で中国のネット企業が台頭、世界のネット市場はアルファベット、フェイスブック、アマゾン、アリババ、テンセントの米中5強時代に入ったと言えそうです。グローバル投資家にとっては誰もが無視できない存在になったと言えそうです。そこで、今年5月に続いて再び、中国のネット企業をまとめてご紹介いたします。

図表1:注目銘柄リスト

銘柄 株価(10/24) 52週高値 52週安値
アリババ グループ ADR(BABA) 173.70ドル 184.70ドル 86.01ドル
テンセント(騰訊)(00700) 347.40香港ドル 356.40香港ドル 179.60香港ドル
百度(バイドゥ)ADR(BIDU) 264.00ドル 274.97ドル 159.54ドル
JD ドットコム ADR(JD) 38.52ドル 48.99ドル 23.38ドル
微博(ウェイボー)ADR(WB) 95.83ドル 108.30ドル 40.12ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

中国のネット企業が台頭、米中5強時代に

世界の株式市場で、中国のネット企業の台頭が目立っています。

中国のインターネット企業については、5月31日掲載の「「FANG」銘柄の上昇は中国のネット銘柄にも波及!?」で特集しましたが、その後アリババグループとテンセントが大幅な株価上昇となって、世界の時価総額10位にランクインしたことが内外メディアで広く報道されました。

グローバルに株式投資を考える投資家にとって、中国のネット企業は無視できない存在になったと考えられます。そこで、再度中国のインターネット企業に焦点を当ててレポートいたします。

まず、中国のネット企業が世界でどのような位置にあるか、確認してみましょう。図表2は世界のネット企業(Bloombergの業種分類で「eコマース」「ネットメディア」「ネットベースサービス」の企業)を、時価総額順に上位15社をリストアップしたものです。

国別には、中国7社、米国5社、南ア1社、日本1社、韓国1社と、驚くべきことに中国が最も多いという結果になりました。さらに、ナスパーズ(南アフリカ)の時価総額の大部分は、保有するテンセント株式(33.2%を保有)の価値からなるというオマケまでついています。

また、この表を見て気がつくのは、1〜5位までと6位以下に4倍以上の大差がついていることです。世界のネット企業は、米国企業と中国企業による5強時代に入ったということができそうです。

中国のインターネット企業が台頭している背景として、以下が挙げられるでしょう。

(1)世界の21%を占める7.3億人のネットユーザーを擁する市場の大きさ、
(2)政府による規制で米国企業との競争が制限されたことから規模の大きいネット企業が育った、
(3)インターネットの利用が他国よりも進んでいる分野があるとみられる、

(3)については、中国のネット小売市場は5.2兆元(約84兆円)に達し、世界全体の47%を占めるとのシンクタンクの推計があり、世界で最も利用頻度が高い市場となっているようです。他にも利用度合がハイレベルに到達している分野があると考えられます。

さらに、中国のインターネット普及率は16年末時点で53%に過ぎないこと、アリババとテンセントは海外展開を志向していること、また、両社は豊富な資金で数多くの有望ベンチャーに投資していることから、成長はまだまだ途上である可能性が高いと考えられます。

株価も好調なものが多くあります(図表3)。16年初を基準に大手のアリババとテンセントは2倍以上、不祥事で低迷していたバイドゥも4-6月期決算後に騰勢を強めています。また、ライブ動画市場が盛り上がっているウェイボーは16年に2倍になった後、17年にも既に2倍に上昇しています。

米国のネット企業をまとめた「FANG」に対して「BAT」(バイドゥ、アリババ、テンセントの頭文字)という言葉も使われ始めているようです。米国のグローバル大手に投資する上でも、目が離せない存在になったと言えそうです。

図表2:世界のインターネット企業(時価総額上位)

 

国籍

銘柄(コード)

主力事業

時価総額
(億ドル)

1

米国

アルファベット(GOOGL)

ネット検索

6,765

2

米国

フェイスブック(FB)

オンラインコミュニティ

4,974

3

米国

アマゾン ドットコム(AMZN)

eコマース

4,642

4

中国

アリババ グループ ADR (BABA)

eコマース

4,434

5

中国

騰訊(テンセント)(00700)

ゲーム(オンラインコミュニティ)

4,245

6

南アフリカ

ナスパーズ(当社取扱なし)

ポータル

1,050

7

米国

プライスライン グループ(PCLN)

旅行代理店

949

8

中国

百度(バイドゥ) ADR(BIDU)

ネット検索

923

9

米国

ネットフリックス(NFLX)

オンデマンド動画

833

10

中国

JD ドットコム ADR(JD)

eコマース

549

11

中国

網易(ネットイーズ) ADR(NTES)

ポータル

361

12

日本

ヤフー(4689)

ポータル

271

13

中国

Cトリップドットコム ADR(CTRP)

旅行代理店

249

14

韓国

NAVER Corp (035420)

ポータル

233

15

中国

微博(ウェイボー)ADR(WB)

オンラインコミュニティ

210

  • 注:時価総額は10/23(月)時点です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:中国のインターネット企業の株価

  • 注:図表2にリストアップした中国のネット企業の株価推移です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

米中のネット大手を比較してみる

Eコマース、オンラインコミュニティ、ネット検索の各分野で世界を席巻する米中のネット企業を比較してみます。

〇eコマース アマゾン VS アリババ
グローバル展開しているアマゾンの時価総額が4,642億ドルに対して基本的に中国のみのアリババが4,434億ドルと接近していることには意外感がありますが、これは中国のeコマース市場が他国と違う高いレベルに発達していることが背景と見られます。

アリババのeコマース総取扱高(中国のリテール市場のみ)は、17年3月期に5,470億ドルに達します。一方、アマゾンのeコマース売上(全世界計)は16年12月期に1,238億ドルです。

アマゾンは総取扱高を公表しておらず、第3者の販売に関する配送サービスのみ計上されている部分があるため厳格な比較はできませんが、総取扱高はアリババのほうがかなり大きいと推定されます。このため、アリババがアマゾンの時価総額を逆転する可能性は十分あると言えるでしょう。

一方、アマゾンは取扱カテゴリーを絶え間なく拡大しつつあり、また、英独日と進出した海外でも成功を収めた実績があり、成長面ではアマゾン優位と言えそうです。

アリババはこれまで海外展開で目立った成果を挙げられていませんが、現地のオンライン小売企業「ラザダ」に出資して進めている東南アジア市場が一つの試金石と見られています。

eコマース以外では、アリババはアマゾンの後を追うようにクラウド、ネット動画に展開しています。両社のライバル関係は引き続き注目を集めそうです。

〇オンラインコミュニティ(SNSとメッセンジャー)  フェイスブック VS テンセント
フェイスブックは「Facebook」や「Instagram」をグローバルに展開して、中国を除くグローバル市場で圧倒的なオンラインコミュニティを構築、テンセントはインスタントメッセンジャーの「QQモバイル」、対話アプリの「微信(WeChat)」、SNSの「QZone」を中国で展開しています。

この両社の事業展開は大きく異なっています。フェイスブックは売上の97%が広告収入と、狭い事業領域にしか展開しておらず、それでも高成長を持続できており、非常に手堅い事業展開と言えるでしょう。

一方、テンセントはオンラインコミュニティでの消費者へのリーチを生かして多方面に事業展開しています。広告収入は18%に過ぎず、オンラインゲーム47%、SNSの課金収入24%、その他(モバイル決済の「テンペイ」などを含む)11%となっています。

フェイスブックは、「メッセンジャー」や「ワッツアップ」などの収益化の行方が注目されます。「Facebook」では、利用者に不快感を感じさせずに広告を増やすのは難しくなっているようです。今後は、事業領域を広げていく可能性が注目されます。

テンセントはアリババ同様、やはり海外展開が注目されます。自社で展開するモバイル決済の「テンペイ」や、出資しているシェア自転車の「モバイク」、配車サービスの「滴滴出行」など数多くのベンチャー企業から、グローバルサービスとなるものが出てくるか注目されます。

〇ネット検索  アルファベット VS バイドゥ
アルファベットは、グローバルのネット検索シェア(中国を含むシェア)で6割以上、バイドゥは中国のネット検索で7割以上のシェアを有し、ネット広告収入では、アルファベットが世界トップ、バイドゥが中国トップです。

両社とも検索連動型広告を中心とした広告収入が売上の大半を占め、アルファベットは88%、バイドゥは91%が広告収入と、両社の事業モデルは似ています。

主力のネット検索の分野は、それぞれグローバル市場、中国市場で安定した地位を確保していることから、大きな変動要因になりにくいと見られます。このため、時価総額は7倍以上と大きく開いていますが、この差は簡単には縮まらないとみられます。

一方、今後の成長を託して注力している分野でもAI、自動運転、クラウドと両社は似通っていていますが、ここには両社の関係を変える可能性があって、動向が注目されます。

2

注目企業をご紹介

図表2にリストアップした企業から、eコマース、SNS・ゲーム、メディア・検索の各カテゴリーのトップ企業である、アリババグループ、テンセント、バイドゥに加え、テンセントとウォルマートとの協力でアリババに挑戦しているJDドットコム、中国での「ライブ動画配信」ブームに沸くウェイボーをご紹介いたします。

 市場:米国(NYSE)

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

18.3予

2,374

50%

804.5

98%

32.2

19.3予

3,158

33%

1,090.8

36%

43.4

株価(10/23):177.32ドル

予想PER(18.3期):36.5倍

  • 中国最大のネット通販企業です。消費者同士が商品を売買する「淘宝網(タオバオ)」、企業が消費者向けに商売する「天猫(Tモール)」が主力事業で、クラウド・コンピューティング事業や動画サイト「Youku(優酷)」の買収により、ネット動画事業にも展開しています。
  • 17年4-6月期の売上は前年同期比56%増、主力のeコマース部門の売上は同58%増で、年間アクティブバイヤーが前年同期比7%増に加え、バイヤー当たりの収入増が売上成長を牽引しています。クラウド・コンピューティングが前年同期比96%増、デジタルメディアおよびエンタテイメントが同30%増と他の事業も拡大が続いています。
  • 株価の上昇によってひところ目立っていた割安感はかなり解消したと言えそうです。ただ、アナリストの目標株価平均は205.19ドルと、さらなる上値が想定されています。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1ドル=6.6400人民元でドル換算して計算しています。

 市場:香港

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

17.12予

2,316

52%

636

64%

6.66

18.12予

3,122

35%

810

27%

8.53

株価(10/23):348.60香港ドル

予想PER(18.12期):34.8倍

  • 中国のインターネットサービス大手です。中国最大のポータルサイト「QQ.com」を運営し、インスタントメッセンジャー「QQモバイル」(17年6月末の月間アクティブユーザー数8.5億人)のほか、対話アプリ「微信(WeChat)」(同9.6億人)、SNS「QZone」(同5.9億人)、ゲームサイト「騰訊遊戯」、オンライン決済「財付通」などのサービスを展開しています。
  • 売上の半分弱を占めるオンラインゲーム事業の売上が2割を超える成長を続けるほか、中国のオンラインコミュニティの上位3サービスを独占する消費者に対する圧倒的な浸透力を背景に、ネット広告、動画・音楽配信サービス、電子決済サービスなどの分野で事業を展開、高成長を持続しています。17年4-6月期決算も、売上が前年同期比59%増、営業利益が同57%増と好調が続いています。
  • アナリストの目標株価平均は385.24ドルです。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1香港ドル=0.8508人民元で換算して計算しています。

 市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

17.12予

860

22%

161.3

38%

46.6

18.12予

1,059

23%

206.9

28%

60.3

株価(10/23):264.90ドル

予想PER(18.12期):29.2倍

  • 中国のネット検索でトップシェアの企業です。2015年の市場シェアは81%に達し、2位のグーグル・チャイナの9%を大きく引き離しています。米国の大手インターネット企業と同様に人工知能や自動運転への投資に注力しています。
  • 16年5月に発覚した医薬品の「詐欺広告」を取り扱っていた問題の影響を受けて16年12月期は売上が前年比6%増に鈍化、営業利益は同14%減と業績が悪化しました。しかし、同社サイトでマーケティングを行う顧客企業数は1-3月期に45.1万社で底入れし、4-6月期には47.0万社と増加に転じています。4-6月期の顧客企業数は前年同期比では21%減ながら、顧客当たり売上が同32%増となって、主力の広告収入は同14%増を確保しています。
  • 不祥事を克服して再び成長軌道に戻りつつある点が注目されます。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1ドル=6.6400人民元でドル換算して計算しています。

 市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億人民元)

(前年比)

純利益(億人民元)

(前年比)

EPS(人民元)

17.12予

3,631

40%

39.2

黒字転換

2.22

18.12予

4,678.3

29%

77.9

99%

4.79

株価(10/23):39.00ドル

予想PER(17.12期):54.0倍

  • 中国でアリババに次ぐ2位のeコマース企業で、漢字表記では「京東商城」(けいとうしょうじょう)です。16年の中国B2C通販市場で、アリババグループの「天猫(Tmall)」の58%に次ぐ、25%の市場シェアを保有しています。家電製品の売上が5割を占めるのが特徴です。
  • 中国のeコマース市場でライバルのアリババとは大きな差がついていますが、テンセント、ウォルマートとの協力で対抗しようとしている点が注目されています。同社株式の20%を保有するテンセントとは、「ウィーチャット」から得られる消費者の購買データを共有し、また、同社株式の10%を保有して中国で400店を展開するウォルマートとは、両社の会員制度を共通化するなどの協力を行っています。
  • 16年12月期まで赤字決算が続き、今期は黒字転換が見込まれていますが利益はまだ低水準です。このため、PERは非常に高くなっていますが、上記2社との取り組みの成果が注目されます。

注:予想PERは、人民元建の予想EPSを1ドル=6.6400人民元でドル換算して計算しています。

 市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.12予

10.3

57%

3.30

147%

1.43

18.12予

14.8

44%

5.17

56%

2.23

株価(10/23):95.48ドル

予想PER(18.12期):42.8倍

  • 中国でミニブログサイトを運営している企業で、14年にシナコーポレーションから独立しました。同社の中国語名「微博」は中国語でミニブログを意味し、ツイッターとフェイスブックの要素を併せ持っていると評されます。アリババグループが8.2%を保有する筆頭株主です。
  • 月間アクティブユーザー数は17年6月末に3.6億人で、ミニブログでトップです。SNSという観点では、テンセントの「QZone」の6.1億人を大きく下回りますが、同社のユーザー数が前年同期比28%増加しているのに対して「QZone」は同7%減と、人気が高まっています。
  • 17年4-6月期は、ソーシャルメディアに対する広告主の関心の高まりに加え、中国でブームとなっているライブ動画配信の増加(売上の内訳は開示されていません)などが牽引して、売上は前年同期比72%増加、営業利益は同2.9倍に増加しています。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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