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2024-04-18 12:20:07

マーケット > レポート > 出世株を探せ!新興株ウィークリー >  ≪マザーズが年初来安値更新≫逆行高が継続期待の14銘柄

≪マザーズが年初来安値更新≫逆行高が継続期待の14銘柄

2021/8/18
投資情報部 鈴木 英之

8月相場は後半に突入しました。
投資家として慎重な対応が求められる決算発表シーズンは一巡し、リスクが取りやすくなってくる局面です。しかし、近年は材料出尽くしで売買代金が減少する傾向にあります。
そんな局面の入り口となる8/16(月)の東京株式市場は悪材料が重なる中で大幅安となりました。株式市場全体が下落基調となる中、東証マザーズの下げは特に目立つ展開に。8/16(月)〜8/17(火)にかけて、連日で年初来安値を更新しています。
そこで今回は、この下げ相場でも株価が逆行高している新興市場銘柄にスポットを当てました。

なお、当ページにつきましてはSBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。ぜひ、ご視聴ください。

新興株ウィークリー新しいウィンドウで開きます。※YouTubeに遷移します。

執筆者のプロフィール
SBI証券 投資情報部長 鈴木 英之
・出身 東京(下町)生まれ埼玉育ち
・趣味 ハロプロ(牧野真莉愛推し)の応援と旅行(のりテツ)
・特技 どこでもいつでも寝れます
・好きな食べ物 サイゼリヤのごはん
・好きな場所 秋葉原
ラジオNIKKEI(月曜日)、中部経済新聞(水曜日)、ストックボイス(木曜日)、ダイヤモンドZAIなど、定期的寄稿も多数。

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1東証マザーズ指数の下げが際立つ。時価総額トップのメルカリは一転下落基調に

8/10(火)〜8/17(火)の騰落率は、日経平均株価-1.7%、TOPIX-1.1%、日経ジャスダック平均-1.1%、東証マザーズ指数-6.8%と、全般的に弱く、特に東証マザーズの下げが際立つ状況でした。

8/16(月)に日経平均株価が一時500円超下落し、8月第3週に入って波乱色が強まる状況となっています。決算発表が一巡して材料出尽くし感が強まる中、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回り、米国経済への不透明感が強まったことや、タリバンのカブール掌握による地政学的リスクの高まりなどで、リスク回避の売りが増えました。

こうした中、新興市場では時価総額トップであるメルカリ(4385)の弱さが目立ち、東証マザーズ指数の下げを先導しました。同社は8/12(木)に2021/6期の本決算を発表。営業利益51.8億円、純利益57.2億円と、利益面で創業以来初めて黒字となったことを発表しました。ただ、これまで同様に業績見通しの公表を見送ったことから内外で流通総額のピークアウトが意識され、8/13(金)以降は下落基調です。

また、クラウド型会計ソフトを提供するフリー(4478)も大幅安となりました。
8/13(金)に本決算と業績見通しを発表。2022/6期も開発費と顧客獲得費用の増加で調整後営業損益が約25億円の赤字になる見通しを明らかにしました。株式市場は同社の赤字継続予想を嫌気して株価は続落基調となり、特に8/16(月)は1,080円安の急落となりました。

図表1 日経ジャスダック平均と東証マザーズ指数の推移

  • ※SBI証券チャートツールを用いてSBI証券が作成。 ※2020/12/30終値を1として指数化。 期間:2020/12/30〜2021/8/17(日足)

図表2 主な新興市場銘柄の値動き

コード 銘柄名 市場 株価(8/17) 週間 年初来
4385 メルカリ 東証マザーズ 5,220 -13.7% 14.1%
2702 日本マクドナルドホールディングス ジャスダックS 5,020 3.0% 0.4%
4816 東映アニメーション ジャスダックS 15,060 2.4% 87.3%
7564 ワークマン ジャスダックS 7,390 -0.5% -15.3%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ ジャスダックS 6,100 -5.4% -33.8%
4478 フリー 東証マザーズ 7,480 -19.5% -25.9%
4483 JMDC 東証マザーズ 5,880 -3.8% 0.7%
2782 セリア ジャスダックS 4,020 5.1% 7.0%
7716 ナカニシ ジャスダックS 2,290 -0.9% 1.8%
4194 ビジョナル 東証マザーズ 5,770 2.1% -
【ご参考】 日経平均株価 - 27,424.47 -1.7% -0.1%
TOPIX - 1,915.63 -1.1% 6.1%
日経ジャスダック平均 - 3,892.38 -1.1% 4.7%
東証マザーズ指数 - 1,009.39 -6.8% -15.6%
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
  • ※新興市場(東証マザーズ市場およびジャスダック市場)の前月末時価総額上位10銘柄について、8/17時点での各種騰落率を掲載しています。
  • ※「週間」は8/10〜8/17の騰落率です。
  • ※個別銘柄の「年初来」は昨年末時価総額からのトータルリターンで、配当再投資や株式分割を反映しています。「-」は、昨年末時点で上場していない銘柄です。指数の「年初来」は株価による単純計算です。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

図表3 8/10(火)〜8/17(火)で株価上昇が大きかった主な新興市場銘柄

コード 銘柄名 市場 株価(8/17) 週間 年初来
4593 ヘリオス 東証マザーズ 2,278 29.9% 15.8%
6094 フリークアウト・ホールディングス 東証マザーズ 1,809 16.1% 108.4%
3798 ULSグループ ジャスダックS 4,960 11.1% 37.9%
7370 Enjin 東証マザーズ 3,710 10.4% -
4883 モダリス 東証マザーズ 1,301 10.3% -41.2%
7803 ブシロード 東証マザーズ 2,352 7.5% 5.0%
4970 東洋合成工業 ジャスダックS 13,730 7.3% 16.4%
4565 そーせいグループ 東証マザーズ 1,680 5.7% -6.7%
2782 セリア ジャスダックS 4,020 5.1% 7.0%
4051 GMOフィナンシャルゲート 東証マザーズ 19,380 4.9% 13.2%
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
  • ※新興市場(東証マザーズ市場およびジャスダック市場・前月末時価総額250億円以上)において、株価上昇率が大きい上位10銘柄を掲載。
  • ※「週間」は8/10〜8/17の騰落率です。
  • ※「年初来」は昨年末時価総額からのトータルリターンで、配当再投資や株式分割を反映しています。「-」は、昨年末時点で上場していない銘柄です。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

2逆行高が続きそうな銘柄を探る

この下げ相場でも株価が逆行高している新興市場銘柄にスポットを当てました。

逆行高をもたらした材料によっては、今後もその銘柄の株価上昇が期待されます。

以下、全ての条件を満たす銘柄を(3)株価上昇率が大きい順に図表4でご紹介しました。
(1)東証マザーズ市場、またはジャスダック市場に上場。
(2)時価総額100億円以上。
(3)6/30(水)〜8/17(火)に株価が上昇・・・6/30(水)に東証マザーズ指数が当面の高値を形成。
(4)前期営業増益で、今期会社予想営業利益も増益予想の銘柄。
(5)上記の条件を満たさないが、直近四半期の営業増益率が、通期会社予想営業増益率を上回っていること。
  ※直近四半期の営業損益が黒字転換の場合は、営業黒字の拡大よりも増益率が大きいとみなします。
(6)過去5日間のうち、売買高が最高だった営業日の売買高が1万株以上。

図表4 逆行高が今後も続くと期待される銘柄

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄 株価(8/17) 株価上昇率(6/30〜8/17) 前期営業増益率 今期会社予想営業増益率
7370 7370 7370 7370 Enjin(M) 3,710 47.5% 100.5% 53.5%
6626 6626 6626 6626 SEMITEC 7,730 40.0% 154.8% 8.1%
7373 7373 7373 7373 アイドマ・ホールディングス(M) 4,805 36.7% 76.5% 265.2%
4485 4485 4485 4485 JTOWER(M) 6,960 23.6% 501.3% -37.8%
4837 4837 4837 4837 シダックス 360 16.5% -37.4% 237.2%
9326 9326 9326 9326 関通(M) 3,430 15.7% 43.6% 60.3%
5381 5381 5381 5381 Mipox 847 15.2% 黒字転換 122.8%
2927 2927 2927 2927 AFC-HDアムスライフサイエンス 1,138 12.9% 11.4% 92.1%
4970 4970 4970 4970 東洋合成工業 13,730 11.0% 34.6% 20.8%
4068 4068 4068 4068 ベイシス(M) 5,870 11.0% 211.4% 16.2%
6484 6484 6484 6484 KVK 2,298 10.5% 29.4% -7.7%
4080 4080 4080 4080 田中化学研究所 981 8.9% 赤字 赤字
6912 6912 6912 6912 菊水電子工業 1,035 8.8% -36.1% 77.0%
1407 1407 1407 1407 ウエストホールディングス 4,250 8.3% 22.4% 39.3%
  • ※Bloombergデータ・会社公表データをもとにSBI証券が作成。 ※銘柄名の右側に(M)と記載された銘柄は東証マザーズ上場銘柄。無印はジャスダック銘柄。 ※市場予想は、Bloomberg集計の市場コンセンサスです。 ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

以下、図表4でご紹介した銘柄から一部の銘柄について、その投資ポイントをご紹介します。

JTOWER(4485) 大手通信事業者と提携し、さらなる飛躍か。決算発表後は株価トレンドに変化

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • 期間:2021/2/22〜2021/8/18(日足)

■屋内携帯インフラの構築を一本化
中心は国内IBS(イン・ビルディング・ソリューション)事業です。これまで携帯事業者各社が単独で行ってきた屋内携帯インフラの構築を独自開発した共用設備で一本化します。

2022/3期の連結業績予想は、売上高46億円(前期比31.4%増)、営業利益2.6億円(同37.8%減)と慎重ですが、第1四半期の営業利益は前年同期比21.2%増と順調なスタート。市場コンセンサスでは営業利益が今期3.6億円、2023/3期10.1億円、2024/3期19.3億円、2025/3期29.7億円と拡大する見込み です。

■決算発表後、株価トレンドに変化か
2021/5/14(金)にKDDI(9433)と資本業務提携契約の締結、KDDI、NTTに対して第三者割当による新株発行を行うことを発表しました。

KDDIとは(1)インフラシェアリング推進、(2)IBS・ルーラルタワー、スマートボール等の展開計画の精度向上、(3)技術支援・ノウハウ共有などについて協議していく方針。第三者割当はKDDI、NTTそれぞれに55万3,473株を割り当て(1株発行価額6,640円)、約73億円を調達しました。
なお、NTTは同社の既存株主であり、2019/7に資本業務提携契約を締結しています。第三者割当による希薄化懸念もあり、株価はダメ押しを入れた形ですが、大手通信事業者との提携の意義は大きそうです。

株価は8/4(水)に行った第1四半期の決算発表後に大きく反発。目先は調整局面ですが、25日移動平均線に接触しています。

田中化学研究所(4080) 二次電池向け正極材を製造。2022/3期・第1四半期は黒字転換

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • 期間:2021/2/22〜2021/8/18(日足)

■住友化学を親会社とする正極材メーカー
リチウムイオン電池やニッケル水素電池など、二次電池に用いられる「正極材」を製造・販売しています。2016年に第三者割当増資を経て、住友化学(4005)の子会社になりました。 二次電池はEV(電気自動車)などの環境対応車、およびスマホやノートPCなどの電子機器に用いられています。

8/2(月)に2022/3期・第1四半期決算を発表。売上高は97.5億円(前年同期比134.0%増)、営業利益3.4億円(前年同期から6.9億円増加)、純利益2.7億円(同6.4億円増加)となりました。
車載向けの需要回復に加え、コバルトやニッケルの市況が高騰したことも追い風となったようです。
好決算を受け、8/4(水)には一時1,192円まで上昇しました。

今後はEV向けの需要拡大が期待できることに加え、商品市況は高水準が維持されており、下落トレンドからの脱却が明確になる可能性も出てきたようです。

チャート的には25日移動平均線が上昇に転じており、形状は強くなっているように見受けられます。

東洋合成工業(4970)  半導体用感光材で世界トップシェア

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • 期間:2021/2/22〜2021/8/18(日足)

■半導体用感光材で世界トップシェア
EUV(極端紫外線)の技術を用いた露光装置(半導体製造装置のひとつ)に用いるフォトレジスト用の感光材を提供し、世界トップシェアを有しています。

感光材は特定の波長の光に化学反応を起こす材料です。JSR(4185)や東京応化工業(4186)など大手レジストメーカーが、同社の感光材を用いて、フォトレジストに加工しています。

ご参考までにEUVを用いた露光工程は半導体の微細化に向けた最先端分野で、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、日本電子(6951)、SCREENホールディングス(7735)などが関わっています。

■好業績を背景に株価も上昇
8/6(金)に2022/3期・第1四半期の決算発表を実施。売上高83億円(前年同期比26.1%増・収益認識に対する会計基準採用の影響は未考慮)、営業利益14.9億円(同96.2%増)と好調でした。株価はその直後の3営業日で19.8%も上昇し、今回の好パフォーマンスにつながりました。

半導体関連株全般の調整を背景に、短期的には調整局面にあるようですが、6月高値13,300円、7月高値13,400円があり、その近辺が当面は下値抵抗線になりそうです。

ウエストホールディングス(1407)  新興市場の“脱炭素関連銘柄”の最右翼的存在

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • 期間:2021/2/22〜2021/8/18(日足)

■メガソーラーを本格展開
再生可能エネルギー、省エネルギー事業、電力事業、メンテナンス事業を手掛けています。
再生可能エネルギーでは、中心事業となるメガソーラー再生事業を本格展開し、FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)終了後の備えとして、自家消費型モデルの普及に加え、同社グループが太陽光発電による電力の買い取りを行う新しい仕組み(ウエストFIT)を活用したグリーン電力事業対応型モデルの展開を進めています。

省エネルギー事業では、提携金融機関とのアライアンスによる情報を活用し、商業施設や工場・病院などのエネルギーを大量に消費する施設に対し省エネのトータルサービスを展開しています。

■通期予想営業利益を上方修正
2021/8期・第3四半期累計(20/9〜21/5)の連結業績は、売上高382億円(前年同期比4.7%減)、営業利益50億円(同26.0%増)となりました。

再生可能エネルギー事業では、メガソーラー事業において、新型コロナウイルス感染症の影響もなく計画に沿った施工・販売が順調でした。また、今後の中心事業となるメガソーラー再生事業を本格展開し、稼働中のメガソーラーの仕入、販売を実施。収益性の高い複数の物件の売却が実現し、利益を押し上げました。

同社は7/15(木)、2021/8期の連結業績予想を見直し、売上高を806億円から680億円(前期比9.8%増)に引き下げた一方、営業利益は81億円から100億円(同39.3%増)に引き上げました。
株価は8/4(水)に高値を形成しましたが、その後は調整局面にあるようです。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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