SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-23 17:41:01

マーケット > レポート > 出世株を探せ!新興株ウィークリー >  ≪新興市場が波乱≫マザーズ銘柄は今後どうなるのか?

≪新興市場が波乱≫マザーズ銘柄は今後どうなるのか?

2020/10/28
投資情報部 鈴木 英之

東京株式市場は様子見気分の強い展開になっています。米大統領選挙(11/3)を経て政治経済の混乱が強まる可能性があることに加え、欧米で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高水準で推移しており、経済活動が再び滞る懸念が強まっているためです。東証1部の売買代金は10/12(月)以降、2兆円未満の水準にとどまっています。

そうした中、新興市場は波乱の動きとなっています。中でも、東証マザーズ指数については、10/14(水)に1,365.69の年初来高値を付けた後、10/27(火)には一時1,161.82の安値を付けました。マザーズ銘柄は今後どうなるのでしょうか。

信用取引口座開設

1マザーズ市場に波乱の兆し

米大統領選挙が11/3(火)に迫ってきました。同選挙では民主党のバイデン候補の支持率が高く、同氏の優勢が伝えられていますが、州ごとに選挙人が「勝者総取り」となるこの選挙では支持率が当てにならない側面があります。このため、勝者は最後までわからないと考えられる上、仮にバイデン氏が勝利しても、トランプ氏が不正な選挙だと主張し、次期大統領の最終的な決定まで時間を要する可能性があります。

このように、当面は政治経済の混乱が強まる可能性があることに加え、欧米で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高水準で推移しており、経済活動が再び滞る懸念が強まっています。これらを背景に、東証1部の売買代金は10/12(月)以降、2兆円未満の水準にとどまっており、東京株式市場は模様眺め気分の強い展開になっています。

そうした中、新興市場が波乱の動きとなっています。日経ジャスダック平均は目先の高値から一時2%超の下げとなりました。東証マザーズ指数については、10/14(水)に1,365.69の年初来高値(終値ベース)を付けた後、10/27(火)には一時1,161.82の安値を付けるなど一時的な下落率が15%弱に達する場面があり、ジャスダック市場以上に厳しい下げになっています。

東証マザーズ指数は、日経平均株価や日経ジャスダック平均に比べ、良好なパフォーマンスを上げてきました。東証マザーズ指数は上記した年初来高値までの年初来上昇率が52%に達しましたが、日経平均株価はようやく昨年末の株価を取り戻したに過ぎず、ジャスダック平均は昨年末の水準の回復すらできていません。この差はどこから来たのでしょうか。

東証マザーズの時価総額上位には、「情報通信」に属するIT分野のグロース銘柄が多く、世界的なグロース銘柄高が追い風になったことに加え、菅新政権がITを活用した行政の効率化を政策の中心的存在に添えたことにより、「国策」を背景にできたことも大きいかと考えられます。もともと、世界的なグロース相場の背景には、これも世界的な「過剰流動性」(カネ余り)の存在が指摘されますが、新型コロナウイルスの感染拡大で景気・企業業績に逆風が吹き、金融緩和局面が長期化したことも追い風になりました。

その意味で、「国策」や「過剰流動性」に変化がない現状では、すぐさま東証マザーズ市場が大崩れになる可能性は、それ程大きくないのかもしれません。ただ、東証マザーズ市場の時価総額上位に、予想PERで数百倍まで評価されたような割高感の強い銘柄が目立ってきたことは、やはりリスク要因であると考えられます。そうした中、折しも決算発表シーズンが本格化してきた訳ですが、この時期を経て、次第にマザーズ銘柄間の明暗が分かれていく可能性が大きいとみられます。

図1は東証マザーズ指数の一目均衡表(日足)です。遅行スパンの位置が日々線の上位を維持している上、日々線が雲の上にあり、強気相場の要素は残っています。しかし、転換線が基準線を下回るデッド・クロスに加え、日々線が両者を下まわるなど、注意すべき変化も出てきています。少なくとも当面は不安定な展開に注意すべき局面といえそうです。

図1 東証マザーズ指数・一目均衡表(日足)

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成

2マザーズ市場の時価総額上位の決算発表に注目

そうした中で、東証マザーズ市場でも決算発表が本格化してきます。予想PERが高いということは、市場が将来の高い成長に期待していることの証左であるという側面もあります。その意味で、決算発表を通じ、成長期待が剥落してしまうと株価が大きく下がる場合も出てくるとみられます。マザーズ銘柄にとり、決算発表の持つ意味はより重要かもしれません。

表1は東証マザーズ市場の時価総額上位銘柄のうち、3月、6月、9月、12月決算銘柄の決算発表予定日および、直近の2020/4〜6期の営業利益について示したものです。マザーズ銘柄についてはまだまだ、アナリストがカバーしている銘柄が少なく、市場コンセンサスが形成されている銘柄も東証1部などに比べると多くありません。したがって、決算のチェックポイントは、前四半期や前年同期と比べて、着実に利益を積み上げているかどうかという点になるかと思われます。

現在、東証1部で活躍している銘柄のうち、エムスリー(2413)などは、ライブドアショックが起きた2006年は東証マザーズ銘柄でしたが、その後成長を続け、時価総額は40倍超になり、東証1部銘柄に成長しました。同社はその優れたビジネスモデルを武器に、14年前から、増益基調を維持してきました。こうした企業は数少ないかもしれませんが、やはり、将来大きく成長していくためには、東証マザーズの段階で、ビジネスモデルに陰りが見え、増益や減益を繰り返しているようでは、難しいと思います。

成長のためには投資が必要な面もあり、赤字を覚悟しなければいけない局面もありますが、赤字を長期間継続した後に黒字化して、成長した企業はそれ程多くはないように思われます。投資家としては、赤字が予想外に長く続いている企業の投資は慎重に判断すべきであると考えられます。

表2は、東証マザーズ銘柄で3月、6月、9月、12月決算銘柄のうち、時価総額上位50社の中から、過去3四半期に営業増益が続いている東証マザーズ銘柄をご紹介したものです。これらの銘柄が今後も増益を続けていけるようであれば、近い将来、東証1部への昇格も夢ではないと思われます。

なお、東証マザーズで時価総額トップのメルカリ(4385)ですが、前期(2020/6期・通期)は193億円の営業赤字でした。しかし、2020/4〜6期だけ見ると9億円超の営業利益に黒字転換しています。市場コンセンサスでは2021/6期は43億円程度の営業赤字が残るものの、2022/6期は150億円超の営業黒字になると予想されています。この銘柄が果たして、市場の期待に応えられるか否かは、東証マザーズ市場全体のパフォーマンスにも大きな影響を与えそうです。

表1 マザーズ市場時価総額上位企業の四半期業績と決算発表予定日

コード 銘柄名 決算期 決算発表予定日 株価(10/28) 2020/4〜6営業利益 前年同期比
4385 メルカリ 6月 10/30 4,495 984 黒字転換
4478 フリー 6月 11/11 8,470 -706 -
3923 ラクス 3月 11/12 2,212 909 78.6%
4477 BASE 12月 11/13 11,760 702 -
4483 JMDC 3月 11/5 4,925 357 -
4488 AIinside 3月 11/11 60,000 247 -
4480 メドレー 12月 11/13 5,940 663 -
4485 JTOWER 3月 11/10 8,080 101 -
3966 ユーザベース 12月 11/12 3,730 -288 赤字縮小
4475 HENNGE 9月 11/13 7,970 190 -
7779 CYBERDYNE 3月 11/13 744 -211 赤字拡大
4053 サンアスタリスク 12月 11/11 2,838 248 -
4565 そーせいグループ 12月 11/11 1,286 -691 赤字拡大
4593 ヘリオス 12月 11/13 1,900 -918 赤字縮小
7157 ライフネット生命保険 3月 11/11 1,632 - -
8922 JAM 3月 11/10 115 2,028 -3.2%
2160 ジーエヌアイグループ 12月 11/13 1,953 445 3.5%
4051 GMO-FG 9月 11/11 20,240 71 -
4449 ギフティ 12月 11/13 3,020 51 -
4448 Chatwork 12月 11/13 2,161 247 -

表2 直近3四半期で営業増益が続いているマザーズ銘柄

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄 株価(10/28) 2020/4〜6営業利益 決算発表予定日
4385 4385 4385 4385 メルカリ 4,495

984

(黒転)

10/30
3923 3923 3923 3923 ラクス 2,212

909

(5.4倍)

11/12
4448 4448 4448 4448 Chatwork 2,161

139

(23倍)

11/13
4308 4308 4308 4308 Jストリーム 3,670

240

(1.7倍)

10/29
3998 3998 3998 3998 すららネット 5,690

107

(2.2倍)

10/30
6195 6195 6195 6195 ホープ 5,690

937

(黒転)

11/9
  • ※表1および表2は、Bloombergデータ、会社公表データをもとにSBI証券が作成。
  • ※2020/4〜6期の営業利益は百万円単位。表2のカッコ内は3四半期前の営業利益に対する比較を示しています。
  • ※10/28(水)時点の情報をもとに作成されています。業績数字等は修正発表や決算発表等で変動する可能性があります。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

信用取引を行うには、信用取引口座の開設が必要になります。WEBサイト上でのお手続きだけで「最短翌日」口座開設完了!


免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
新しいウィンドウで開きます。重要な開示事項(利益相反関係等)について
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

国内信用デビュー&おかえりキャンペーン

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 【当選確率最大+5倍!?】最大10万円が当たる!SBIセレクト買付応援キャンペーン

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.