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2020-04-02 09:35:48

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下げ相場に抵抗力ある高配当利回り、割安銘柄を探る!!

2020/3/11
投資情報部 長谷川 稔

新型コロナウイルスの影響で、上場企業の決算説明会の中止が相次いでいます。3/13(金)には9社の説明会が予定されていましたが、なんと8社の中止が決定しています。実に困ったもので、業務にも支障が出ています。

プライベートでも先週末はゴルフコンペが中止となり、行こうと思っていた神宮球場のプロ野球オープン戦も無観客試合です。しょうがなくこれまた無観客で行われている競馬中継を、家のTVで観戦(ビールを片手にスマホで投票)していたら、背後から妻の険しい視線が・・・。子供の学校が休みとなり、親が困っているとの話はありましたが、いつもいない旦那が家でゴロゴロしているのも困ったものらしいです。

株式市場は世界的に波乱の展開となっています。原油価格の急落という予期せぬ要素が出現したうえ、欧米での新型コロナウイルスの感染拡大が続いているためです。ただし、感染拡大が始まったばかりの米国はさておき、日本の株式市場は新規の感染者数がピークアウトしテクニカル面で、買いタイミングを探す局面にきている可能性が高まっているのではないでしょうか。この事情は、毎週火曜日にWEBでレポートしている、「225の『ここがPOINT』」の3/10(火)版「日経平均株価は底入れするのか?波乱が続くのか?」で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

そこで今回の「新興株ウィークリー」では、今後の株価下落リスクが小さいと思われる銘柄で3月末に配当が予定されている銘柄を抽出してみました。3/27(金)の権利付き最終日までに購入すれば、配当金がもらえます。また仮に株価全体が反発局面に入るとするならば、キャピタルゲインを得るチャンスも狙えます。皆さまの投資のご参考になれば幸いです。

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1下げ相場に抵抗力ある高配当利回り、割安銘柄を探る!!

それでは早速銘柄をピックアップしてみます。今回の「新興株ウィークリー」は、今後の株価下落リスクが小さいと思われる銘柄で3月末に配当が予定されている銘柄を抽出してみました。配当政策が変更されない限り、3/27(金)の権利付き最終日までに購入すれば、配当金を受け取ることができます。また仮に株価全体が反発局面に入るとするならば、キャピタルゲインを得るチャンスも狙えます。今回のスクリーニング条件は以下の4点です。

(1)東証マザーズまたはJASDAQの上場銘柄で、時価総額が100億円以上あること
(2)3月期決算で3月末の株主に対し配当を実施する予定であること
(3)会社発表ベースで予想配当利回りが3%以上であること
(4)PBRが1倍以下であること

これらの条件を満たす銘柄を、予想配当利回りの高い順に掲載したものが以下の表1です。

なお、3月末決算銘柄の今年の配当金の権利付き最終日は3/27(金)ですのでご注意ください。

表1 割安、高配当利回り銘柄はコチラ!!

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
3月10日
配当利回り PBR
(倍)
2121 2121 2121 2121 ミクシィ 1,652 6.7% 0.69
7472 7472 7472 7472 鳥羽洋行 2,574 4.7% 0.63
7229 7229 7229 7229 ユタカ技研 1,678 4.3% 0.31
6890 6890 6890 6890 フェローテックホールディングス 567 4.2% 0.41
7298 7298 7298 7298 八千代工業 525 3.6% 0.23
1904 1904 1904 1904 大成温調 1,940 3.6% 0.54
1736 1736 1736 1736 オーテック 2,082 3.6% 0.77
5999 5999 5999 5999 イハラサイエンス 1,309 3.5% 0.84
2790 2790 2790 2790 ナフコ 1,124 3.4% 0.23
9906 9906 9906 9906 藤井産業 1,369 3.3% 0.46
9964 9964 9964 9964 アイ・テック 1,537 3.3% 0.52
6484 6484 6484 6484 KVK 1,411 3.1% 0.61
2344 2344 2344 2344 平安レイサービス 815 3.1% 0.57
9687 9687 9687 9687 KSK 1,675 3.0% 0.92
6957 6957 6957 6957 芝浦電子 2,500 3.0% 0.83
  • ※当社スクリーニング機能、各社資料等をもとにSBI証券が作成。

2抽出銘柄のポイント

それでは表1で抽出された銘柄群のうち数銘柄について、チャートとポイントを簡単にご紹介します。

ミクシィ(2121);2006年にマザーズに上場しています。SNSの「mixi」で経営基盤を築きましたが、2013年にスタートしたスマホゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしました。今後はM&Aなどで新分野への進出を検討しています。業績面ではスマホゲームのピークアウトから減益傾向が続いていますが、キャッシュリッチ企業でもあり、現行水準での安定的な配当が期待できそうです。直近の株価水準なら6.7%の予想配当利回りで、PBR0.69倍と割安感があります。潤沢なキャッシュを使ったM&Aが今後の注目点です。

鳥羽洋行(7472);空圧機器(エアシリンダー)やバルブなどの制御機器、産業用ロボット・マウンターなどのFA機器などを取り扱う機械工具の専門商社です。二次代理店を通さずユーザーへの直接販売がポイントです。販売先は国内にとどまらず、海外3カ国5拠点を通じアジアのユーザーを開拓しています。得意先は半導体・電子部品や自動車、精密、医療、食品、環境エネルギーと多岐にわたっています。今期は海外中心に得意先の設備投資減少で減益予想ですが会社想定の配当支払いには支障がないとみられます。予想配当利回り4.7%、PBR0.63倍は割安に思われます。

フェローテックホールディングス(6890);半導体製造工程において使用される、治具・消耗品のマテリアル製品(石英・セラミックス・シリコンパーツ等)と半導体の材料であるシリコンウエーハを販売している会社です。半導体装置向けの真空シールでは、世界シェア6割を有しています。今期業績は半導体業界向けが調整局面に入り減益見通しで、株価は低迷していますが、現在のPBRは0.41倍、予想配当利回り4.2%は底値圏の水準ではないでしょうか。

藤井産業(9906);1883年に鍛冶屋として創業した古い歴史を持っています。第二次大戦後、金物関係の流通、コンクリートの打設、電設資材の卸業など幅広い事業に進出しています。現在の主力事業は電設資材卸売り、工場やオフィスの産業機器・部材の卸売り・施工、再生可能エネルギーの施工、土木建設機械の販売・整備などです。北関東に強い地盤を有しており、業績は安定しています。今期は電設資材の販売が好調で、3Qまでに会社予想経常利益の93%を達成しています。来期以降は5G関連の受注に期待が持てそうです。

アイ・テック(9964);大正12年に創業している老舗です。関東・東海・東北地方を地盤とする鉄鋼商社ですが、鋼材の卸売りだけではなく、合成床板、パイプの製造や、鋼材の加工、鉄骨工事の請負までも手がけています。JFEの鋼材の取り扱いが主力です。今期は鋼材販売がやや低調ですが、鉄骨工事の好調で、中間決算時点で増額修正を行っています。同社と東京大学が共同開発した、新しい鉄骨や梁の接合方法(ウェブクランプ工法)は、従来の溶接工法に比べ合理化・省力化が可能となり、将来的に注目されます。PBR0.52倍、予想配当利回り3.3%と株価は割安水準にあります。

図1 ミクシィ(2121)・日足

図2 鳥羽洋行(7472)・日足

図3 フェローテックホールディングス(6890)・日足

図4 藤井産業(9906)・日足

図5 アイ・テック(9964)・日足

  • ※図1から図5は、当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

2【新興市場Now】マザーズ、JASDAQとも大幅続落

東証マザーズ指数の3/10(火)終値は665.43と、3/3(火)終値に対して8.2%の大幅続落となりました。JASDAQ平均も8.4%の大幅続落となりました。同じ期間の日経平均は5.8%の下落だったので、マザーズ指数、JASDAQ平均ともに日経平均に対し劣位に推移しました。新型コロナウイルスの感染拡大、原油価格の急落から世界的に株価が下落基調となりましたが、日経平均に比べ、流動性の小さい新興市場はこうした局面では割り負けやすい傾向にあります。

マザーズ市場の時価総額上位では、引き続きティーケーピー(3479)の大幅続落が目立ちました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりセミナーや説明会など多人数の集客行事が手控えられ、3/6(金)に業績の下方修正を行ったことが原因です。また、そーせいグループ(4565)も大幅下落となりましたが、アナリストの格下げが影響した模様です。

JASDAQ市場の主力銘柄ではハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)の下げが目立ちました。一方、日本マクドナルドホールディングス(2702)セリア(2782)などは、株価はほぼ横ばいと健闘しました。いずれも2月の月次売上高が好調だったことが背景と見られます。日本マクドナルドホールディングス以外の外食チェーンも、松屋、KFCなど2月の月次売上高が好調な銘柄が注目されます。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに2月末のマザーズ市場の時価総額に占める構成比は、メルカリ(4385)が8.1%、そーせいグループ(4565)が5.4%、フリー(4478)が3.7%、ミクシィ(2121)が3.4%、マネーフォワード(3994)が3.2%などとなっています。

図6:東証マザーズ指数(日足)

https://a248.e.akamai.net/f/248/29350/7d/pict.sbisec.co.jp/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_200311_11.gif

図7:JASDAQ平均(日足)

https://a248.e.akamai.net/f/248/29350/7d/pict.sbisec.co.jp/sbisec/images/base/g_market_report_dom_em_weekly_200311_12.gif
  • ※図6、図7ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(3/3〜3/10)

指数 終値(3/10) 騰落率
日経平均株価 19,867.12 -5.8%
東証マザーズ指数 665.43 -8.2%
JASDAQ平均株価 3,105.54 -8.4%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(3/3〜3/10)

コード 銘柄 終値(3/10) 騰落率
マザーズ市場の時価総額上位銘柄
4385 メルカリ 2,197 -3.9%
4478 フリー 3,400 -6.1%
3923 ラクス 1,494 -1.5%
2121 ミクシィ 1,652 -5.2%
4565 そーせいグループ 1,411 -16.1%
JASDAQ市場の時価総額上位銘柄
2702 日本マクドナルドホールディングス 4,765 -0.4%
7564 ワークマン 6,690 -6.7%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 4,000 -16.5%
6425 ユニバーサルエンターテインメント 2,639 -10.2%
2782 セリア 3,010 -0.5%
直近上場銘柄・市場で話題の銘柄
3967 エルテス 1,682 -5.2%
3479 ティーケーピー 2,088 -14.4%
6027 弁護士ドットコム 4,245 -2.0%
4592 サンバイオ 1,524 -12.5%
4488 AI inside 20,360 -7.9%
  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は3/10(火)と3/3(火)終値の比較による。時価総額は1月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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