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小次郎講師の週間チャート分析レポート
トランプショックは過ぎ去ったのか!?NASDAQ-100は第6ステージ(上昇相場の入口)へ!
皆さん、こんにちは。
中国情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が人工知能(AI)向け半導体のテストを準備しており、米エヌビディア製の半導体からの乗り換えが期待されているとの報道が重荷となっています。
ベセント米財務長官は27日、対中関税協議が進行中とのトランプ大統領の説明の事実確認を避け、トランプ氏が中国の習近平国家主席と会談したかどうかは分からないと説明しました。米中間の貿易交渉をめぐる主張に食い違いが見られる中で、交渉の先行き不透明感が根強くあります。ラトニック米商務長官は、米テレビのインタビューで、ある国との貿易交渉が既にまとまり、相手国の正式な承認を待っていると述べました。市場関係者の間では、この発言は交渉が前に進んでいる兆しと受け取られました。
米商務省が発表した1〜3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比0.3%縮小し、3年ぶりのマイナス成長を記録しました。個人消費が減速する中、市場関係者の間では、景気後退入りの可能性が高まったとの懸念が高まっている一方、トランプ米大統領が打ち出す高関税政策の影響回避に向けた輸入急伸がマイナス成長の主な要因で、景気後退のスタートではないとの見方も広がっています。
日銀は1日の金融政策決定会合で、政策金利を現行水準に据え置きました。決定は大方の予想通りだったものの、植田和男総裁が会合後の記者会見で、トランプ米政権の高関税政策による景気下振れリスクへの警戒感を表明しました。次の利上げ時期が後ずれするとの観測が台頭しました。
中国商務省は、トランプ米政権が関税交渉を求めてきたことについて「評価を行っている」と述べました。また、中国が一部の米国製品に対し関税の適用除外を非公表で開始したとの報道も受け、市場関係者の間では、中国が交渉に前向きになっているとの観測が台頭しました。
米労働省が発表した4月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比17万7,000人増と、市場予想を上回りました。失業率は4.2%と横ばいでした。雇用情勢の底堅さを示唆する結果を受け、米早期利下げ観測が幾分後退しました。
トランプ氏は4日にSNSへの投稿で、他国が米国の映画会社や制作者に対するさまざまな誘致策を講じていると不満を表明し、「再び米国で映画を作りたい」と書き込みました。この日はウォルト・ディズニーやネットフリックスなどのメディア企業が売られました。
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週間の概況
注目イベント
*今週はFOMCと米CPIに注目しましょう。
2025/5/07
20:00
MBA住宅ローン申請指数
米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 定例記者会見
2025/5/08
20:00
イングランド銀行(BOE)金利発表
2025/5/08
20:00
英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
2025/5/08
21:30
1-3月期非農業部門労働生産性・速報値
2025/5/08
21:30
1-3月期単位労働コスト・速報値
2025/5/08
21:30
新規失業保険申請件数
2025/5/08
23:00
3月卸売売上高
2025/5/09
08:30
3月全世帯家計調査・消費支出
2025/5/09
08:30
3月毎月勤労統計調査-現金給与総額
2025/5/09
14:00
3月景気先行指数・3月景気一致指数・速報値
2025/5/12
08:50
3月国際収支・経常収支・貿易収支
2025/5/12
14:00
4月景気ウオッチャー調査
2025/5/12
27:00
4月月次財政収支
2025/5/13
08:50
4月マネーストックM2
チャート分析による銘柄診断
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
日経225分析
日経225は下降相場の終焉である第5ステージから上昇相場の入口である第6ステージへ移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けてくれば上昇期である第1ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ逆行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第6ステージ
第6ステージは上昇相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値38,287円 安値30,357円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
NYダウは下降期である第4ステージから上昇相場の入口である第6ステージへ移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けてくれば上昇期である第1ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ逆行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第6ステージ
第6ステージは上昇相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値42,860ドル 安値36,585ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
NASDAQ-100は下降相場の終焉である第5ステージから上昇相場の入口である第6ステージへ移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けてくれば上昇期である第1ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ逆行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第6ステージ
第6ステージは上昇相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値20,371ドル 安値16,337ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
原油ETFは下降期である第4ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
重要な価格
高値3,184円 安値2,370円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週は上昇トレンドから下降トレンドへの移行期について見ていきましょう。
先週、上昇トレンドから下降トレンドへの移行期で変化の時の移動平均線の並び順がどう変化するかを明確にしておきましょう、と宿題を出しましたのでここからの内容は理解しやすいと思います。
まずは、上昇トレンドの移動平均線の並び順を確認します。上から「短期・中期・長期」の順番となりますね。
そして、トレンドが変化するときには、まず短期線と中期線がクロスします。すると並び順は上から「中期・短期・長期」となります。
次の変化は短期線と長期線のクロスです。すると並び順は中期線が一番上になり「中期・長期・短期」に変わります。
その次の変化は中期線と長期線のクロスです。その結果、「長期・中期・短期」となります。これで下降トレンドのパターンが完成し、そこから価格は本格的に下げ始めます。その流れを下記の図で示しています。
この一連の流れをステージで見れば、「1→2→3→4」の順番になります。大循環分析の法則通りに「1→2→3→4→5→6→1・・・」と移行していけば、それはとても分かりやすい相場です。先週に掲載したチャートも法則通りの順番にステージが移行し分かりやすい相場だということが分かります。
ところが、相場は分かりやすい動きがずっと続くのではなく、わかり難い動きをすることがあります。法則に沿った動きにならないことがあります。
では、今週の宿題です。移動平均線大循環分析の法則に従わない動きとは、どういうものかを考えてみましょう。
移動平均線大循環分析の見方 (簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ (優位性) が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ (優位性) があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯 (おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格および短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- 3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA (指数平滑移動平均線) を利用しています。