皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
米国の3月の消費者物価指数(CPI)が発表され、インフレ再燃の懸念が高まりました。また、イランは報復としてイスラエルへミサイル攻撃を行い、更に関係が悪化してきました。報復合戦の動向次第では、中東周辺諸国を巻き込むことも想定され緊迫した事態となっています。
NASDAQ-100は上昇相場の終焉である第2ステージを維持しています。ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ下降相場の入口である第3ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇期である第1ステージに逆行します。
NYダウは上昇相場の終焉である第2ステージから下降相場の入口である第3ステージに移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ければ下降期である第4ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行します。
日経225は上昇相場の終焉である第2ステージを維持しています。ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ下降相場の入口である第3ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇期である第1ステージに逆行します。
原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
10日に、3月のCPIが発表され、前年同月比の上昇率が3.5%と2月の3.2%から加速し、市場予想も上回りました。エネルギーと食品を除くコア指数も3.8%となり市場予想を上回りました。多くの市場参加者は早ければFRBが6月に利下げに踏み切るとみていましたが、このCPIの結果を受けて、利下げ開始が7月か9月になるとの観測が広がりました。また、CPIが市場予想より上振れしたことで、米長期金利が4.5%台半ばとおよそ5カ月ぶりの高水準を付けました。金利の上昇に伴い株式市場は売られ、米ドル円は34年ぶりの水準を超えて153円台を付けました。
中東情勢の緊迫化に伴い足元の原油先物相場は高止まり状態が続いており、インフレが再燃するリスクもくすぶっています。市場関係者の間では、原油高に拍車が掛かれば、年内3回を織り込んでいた利下げ回数が1〜2回に減る可能性もあり、株式相場の押し下げ要因になりかねないと言われています。
3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表され、インフレ鈍化について「幾分スムーズではない道筋」が続くとの認識で、参加者がほぼ一致していました。一方、年内のある時点で利下げが適切との判断が示されたことに安心感が広がりました。
3月の米卸売物価指数(PPI)は市場予想を下回りましたが、前日明らかにされた米消費者物価指数(CPI)を受けてインフレに対する警戒感が払拭されておらず、弱地合いの流れが続いています。
13日夜にイランがイスラエルにミサイル攻撃を行ったことで、中東情勢の緊迫化が高まっています。地政学的リスクの高まりに関してはゴールドと原油の動向に注目しましょう。ゴールドと原油がさらに上昇するとなれば、地政学的リスクが更に高まるという事につながります。
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週間の概況
注目イベント
4月17日(水)08:50(日本)3月貿易統計
4月17日(水)15:00(英国)3月消費者物価指数
4月17日(水)18:00(ユーロ圏)3月消費者物価指数
4月17日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
4月17日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4月18日(木)21:30(米国)4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
4月18日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
4月18日(木)23:00(米国)3月景気先行指標総合指数
4月18日(木)23:00(米国)3月中古住宅販売件数
4月19日(金)08:30(日本)3月全国消費者物価指数
4月22日(月)23:00(ユーロ圏)4月消費者信頼感
4月23日(火)17:00(ユーロ圏)4月製造業購買担当者景気指数
4月23日(火)17:00(ユーロ圏)4月サービス部門購買担当者景気指数
4月23日(火)17:30(英国)4月製造業購買担当者景気指数
4月23日(火)17:30(英国)4月サービス部門購買担当者景気指数
4月23日(火)22:45(米国)4月製造業購買担当者景気指数
4月23日(火)22:45(米国)4月サービス部門購買担当者景気指数
4月23日(火)22:45(米国)4月総合購買担当者景気指数
4月23日(火)23:00(米国)4月リッチモンド連銀製造業指数
4月23日(火)23:00(米国)3月新築住宅販売件数
*今週はベージュブックに注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値41,500円 安値35,690円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
重要な価格
高値40,500ドル 安値37,041ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値19,000ドル 安値16,165ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値3,500円 安値2,935円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は「%D」について確認しましたが、今週はSlow%Dについて見ていきましょう。
このSlow%Dは簡単に「S%D」とも表記しますので、ここからは「S%D」と記載させていただきます。
「S%D」は%DをZ日平均したものです。%DのZには、多くの場合、3を使います。これで、%K、%D、S%Dの3つストキャスティクスが出てきました。
この数値の関係性としては、%Kは主役となります。その%Kの3日平均が%D、さらに%Dの3日平均がS%Dとなります。
では、相場の値動きに対して3つのストキャスティクスがどう動くのかを確認していきましょう。
価格の上昇が生じた場合には、%Kの数値は大きくなります。チャート上では右肩上がりの動きとなります。逆に価格が下がれば%Kは小さくなります。チャート上では右肩下がりの動きとなります。
価格が上昇する場合は、その%Kよりも遅れて数値が大きくなるのが%Dとなります。価格が下降する場合はその逆となります。%Dを3日平均したS%Dはその動きがさらに緩やかになります。表現方法を変えると、価格の変化に対する感応度は%Kが最も速く、その次に%D、最後にS%Dの順番となります。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。