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2018-05-23 12:03:42

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米雇用統計発表!為替の動きが株式市場に影響か?

2018/05/08

皆さん、こんにちは。
先週は大きなイベントが続きました。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利が予想通り据え置きとなりました。声明文では、インフレ率の判断を上方修正し、6月の次回会合で利上げに意欲を示したものの、今年の利上げ回数を「あと2回」から「あと3回」への引き上げを市場は織り込みつつあり、変更内容は想定内といった反応でした。そして、発表後の週末にはFRB高官らが講演をするということで注目されていましたが、マーケットへの影響は限定的でした。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は「米経済の見通しは極めて良好」と発言、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は「緩やかな利上げの継続が望ましい」と語りましたが、目新しさが無かったことが反応の薄さとなったようです。

4日には米労働省が4月の雇用統計を発表しました。景気動向を反映する非農業部門の就業者数が16.4万人増と市場予想を下回りましたが、失業率が3.9%に改善し17年4ヵ月ぶりの低水準となりました。市場関係者の間では、「6月の追加利上げを正当化する結果」という見方をしていたようですが、平均時給が前月比0.1%増と市場予想を下回ったことで、利上げが更に加速するような結果ではなかったと判断したようです。

マーケットの方向性を決定づける発表が無いなか、大物投資家の動きがマーケットに影響を与えました。孫正義氏のソフトバンクグループ子会社の米携帯電話4位のスプリントと、同3位のTモバイルUSが合併することで合意したと発表しました。首位ベライゾン・コミュニケーションズ、2位のAT&Tに並ぶ「第3の勢力」が誕生します。しかし、市場関係者は競争力低下を懸念した米規制当局が合併を承認しないといった見方も多いようで、先行き不透明感から通信株全般に売りが出たようです。一方で、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが、1〜3月期にアップル株を買い増したことが判明しました。これが材料視されて、アップル株が買われて最高値を更新しハイテク株などの買い材料となりました。

米国の経済指標は通商問題の影響が出始めてきました。米サプライ管理協会(ISM)が発表した4月の米製造業景況指数は57.3と前月から大幅に低下し予想も下回りました。トランプ政権による輸入制限措置で鉄鋼などの原料コストが上昇したことも判明し、企業業績を圧迫するとの見方から幅広い銘柄に売りが出ました。その輸入制限措置や対抗措置による米中貿易戦争を回避するために、5月3日、4日に米中閣僚級による交渉が開催されましたが、目立った進展がなく貿易摩擦の長期化が懸念される格好となりました。

トランプ政権は「米国第一主義」を掲げドル安政策を取っていましたが、貿易摩擦や米長期金利上昇などから、ドルの相対的な強さを表すドルインデックスが上昇してきています。それに伴い、欧州のユーロやポンド、日本の円が安くなっており、DAX®やFTSE100、日経225は第1ステージを維持しています。反対にNYダウは第4ステージを維持しており、ドル高の動きがマーケットに影響を与えているような動きなので、為替の動向にも注意を払っていきましょう。

週間の概況

◆注目イベント

5月9日(水)21:30(米国)4月生産者物価指数
5月9日(水)23:00(米国)3月卸売売上高
5月10日(木)08:01(英国)4月RICS住宅価格
5月10日(木)08:50(日本)3月国際収支-経常収支、貿易収支
5月10日(木)10:30(中国)4月消費者物価指数、4月生産者物価指数
5月10日(木)14:00(日本)4月景気ウォッチャー調査・現状判断DI・先行き判断DI
5月10日(木)20:00(英国)BOE政策金利発表
5月10日(木)20:00(英国)BOE議事録、BOE四半期インフレレポート
5月10日(木)20:00(英国)英国立経済研究所(NIESR)GDP
5月10日(木)21:00(米国)4月消費者物価指数
5月10日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
5月11日(金)23:00(米国)5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報
5月14日(月)08:50(日本)4月国内企業物価指数
5月15日(火)10:30(豪国)RBA議事録
5月15日(火)11:00(中国)4月鉱工業生産、4月小売売上高
5月15日(火)15:00(独国)1-3月期GDP・速報値
5月15日(火)17:30(英国)4月雇用統計、3月ILO失業率
5月15日(火)18:00(独国)5月ZEW景気期待指数
5月15日(火)18:00(ユーロ圏)5月ZEW景気期待指数
5月15日(火)18:00(ユーロ圏)1-3月期GDP・改定値
5月15日(火)21:30(米国)4月小売売上高
5月15日(火)21:30(米国)5月NY連銀製造業景況指数

※今週は英国BOEの政策金利の結果に注目しましょう。ユーロ圏・ドイツのGDPにも注目です。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。帯に傾きが出て間隔が広がっています。

◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに更に勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値24,238円 安値20,369円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。帯に傾きが出て間隔が広がり始めています。

◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目しましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに更に勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値24,902ドル 安値23,327ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週は「認知の歪み」のひとつである「損を出したくない病」について見ていきました。

今週は「認知の歪み」の二つ目のテーマである「使った費用をあきらめられない病」を見ていきましょう。

これもよくある認知の歪みです。先週と同じように状況を整理して問題点について考えていきましょう。

【状況】
あなたはパソコン会社の社長です。とあるパソコンの開発に3億円の資金を投じてきました。ところが、パソコンの開発前にタブレット型PCの時代がやってきました。工場はひとつなのでタブレット型に切り替えると従来型のパソコンは生産中止となり、これまでに投じた3億円は無駄になってしまいます。なお、タブレット型の開発費は1億円で、タブレット型は今がブームなので、その売り上げは現在開発中の旧型パソコンを販売するよりも、さらに1億5,000万円ほど伸びると予想されています。

【問い】
現在開発中のパソコンをそのまま生産していくのが正解か、タブレット型に切り替えるのが正解でしょうか。また、その根拠は何でしょうか。

一見トレードとは関係がないように思えることでしょう。しかし、そんなことはありません。

タブレット型に切り替えるコストが1億円、そのことによって伸びる売り上げがプラス1億5,000万円ということは、「5,000万円の純利益増」につながります。過去に使った3億円は、今となっては関係ありません。したがって、タブレット型の生産に切り替えるのみです。

ここで用いたのは小学生でもできる計算です。しかし、大人になると、この簡単な計算が出来なくなってしまいがちです。

なぜでしょう。理由は簡単です。すでに支払った費用の3億円をあきらめきれないのです。もしも、ここで旧型の生産を中止して廃棄処分にすると、責任問題で誰かの首が飛ぶかもしれません。だから、誰も生産中止を進言できません。

よくある話だと思いませんか。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

<移動平均線大循環分析>

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

  • ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

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