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マーケット > レポート > サキモノ・オプションの『ココがPOINT!』

サキモノ・オプションの『ココがPOINT!』

2013/9/17

「三角保ち合い」後の急騰・急落パターン?/今、どう考えるべきか?

「東京五輪」を好感した東京株式市場

9月9日〜13日の週、東京株式市場は、日経平均株価が急騰して始まりました。9日は前日比344円高、10日は同218円高と上昇しました。ご承知の通り、日本時間8日未明に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれていたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2020年の夏季オリンピックの開催地が東京と決定されたことが追い風になりました。週後半はやや揉み合う展開となりましたが、週末の13日の終値は14,404円67銭と、前週末比3.9%の上昇となりました。

ちなみに、13日は3ヵ月に1回のメジャーSQ(特別清算指数)算出日でした。SQ値は14,323円29銭という結果でした。上記の週末終値はこの水準よりも高い水準であり、SQ値が重要な下値支持ラインのひとつになることとなりました。SQの結果は、相場のプラス材料になったと考えられます。

後でご説明させて頂きます通り、今後も重要な日程が控えていますので、引き続き売買タイミングには細心の注意を払いたい所です。ただ、次項で述べますように、日経平均は長い「三角保ち合い」を放れた後だけに、大きなトレンドが出てくる可能性が大きいので、それを活かしたい所と考えられます。

図1:日経平均株価(日足)の推移

弊社HPのチャートツールをもとにSBI証券投資調査部が作成

「保ち合い放れ」は放れた方に付け、が「定石」

株式市場では時に、高値と安値が次第に接近し、こう着感が次第に強まる状態を「三角保ち合い」と言います。図2〜図5に示したように、トレンドラインを引くと「三角」に見えることが多くなっています。

過去の例をみると、図2では不良債権問題の深刻化が97〜98年の金融危機で最大となり、長銀、日債銀の国有化をもってアク抜けとなりました。その後は米国発のIT相場へと移行し、株価は大幅上昇に転じました。また、図4では、小泉政権下、郵政問題を巡り、自民党内が混乱し、株価は保ち合い状態となりました。しかし、2005年8月の「郵政解散」を経て、日本で構造改革が進むとの期待から、海外投資家の買いが入り、株価は大幅上昇へと転じました。

このように、三角保ち合いから上放れるケースが多くなっていますが、図3のように、IT相場崩壊過程での下げ渋り局面で保ち合いが形成されたものの、下放れるケースもあります。

ただ、いずれにせよ、「三角保ち合い」から放れる時は、その放れた方向に付くのが「定石」になっています。その後大きなトレンドが待ち構えているケースが多く、株価が「三角保ち合い」から放れた時点で付いても、間に合うと考えて良いと言えます。

その意味で、足元の株式相場は「三角保ち合い」を、形の上では上放れた様相を呈しており、上昇に向けて大きなトレンドが出やすい状態となっています。

図2:日経平均日足(98年〜00年)

図3:日経平均日足(00年〜02年)

図4:日経平均日足(04年〜05年)

図5:日経平均日足(12年〜13年)

BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

米FOMC、消費税増税決断等をこなしながら「アク抜け」を目指す?

基本的には、強気基調が期待される株式市場ですが、当面は以下の重要な日程について注意したいと思います。

(1)米FOMC(連邦公開市場委員会)
最も重要と想定されるのは、9月17〜18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)です。米国経済は順調に回復してきたので、債券買い取り額が月850億ドルから200億ドル程度縮小されるというのが「メインシナリオ」です。ただ、買い取り額が維持される可能性も残っています。

(2)日経平均採用銘柄の入れ替え
表にもある通り、2段階で実施されます。実質的には、三菱製紙を除外し、日東電工を組み入れる形になります。なお、日経平均採用銘柄は、同平均株価連動型ファンドに1銘柄当たり1500〜2000万株程度組み入れられていると考えられ、日東電工株を仮に1,750万株買い付けるならば、1,000億円超の資金が必要であるため、他の採用銘柄をその分売って、資金を調達する必要があるとみられます。このような需給の乱れが想定される9月下旬は、一応の注意が必要です。

(3)消費税率引き上げの「決断」は10月1日前後か
各種報道から、安倍首相が消費税率の引き上げを決断するのは10月1日前後とみられています。株式市場は、この日に向けて「様子見」となる可能性があります。反面、消費税率引き上げのタイミングで、法人減税や規制緩和・成長戦略の追加発表が行われる可能性があります。
これまで説明させて頂いた通り、三角保ち合いを放れた後は、急上昇も急落も考えられます。しかし、今回は上に放れた後であるだけに、FOMCや消費増税決断後は、「アク抜け」となり、上昇する可能性のほうが大きいように予想されます。

表:当面の重要スケジュール

各種報道・BloombergデータをもとにSBI証券が作成。年月日は現地時間。各種予定は予告なしに変更される場合があるので注意。

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