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2021-09-22 14:37:05

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≪高値更新の日経平均≫総裁選・総選挙を経て、株価はどう動くのか

2021/9/14

投資情報部 鈴木英之・長谷川綾乃

日経平均株価は3万円の大台を回復。9/14(火)には1990年8月以来、およそ31年ぶりの高値をつけ、上昇基調となっています。
国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあり、9/13(月)には政府が2回目のワクチン接種率が50%を上回ったことを発表し、経済活動の正常化に向けた好材料も相場を支えた模様です。
また、自民党総裁選や衆院選をにらんだ動きが強く、関連銘柄への物色が続いていることも上昇要因の1つとみられます。

そこで今回は、過去の衆議院の解散日終値から投開票日終値の騰落率をグラフ化し、総裁選・総選挙を経て株価はどう動くのか、どう考えるべきかまとめました。

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1日経平均株価は3万円の大台を回復

日経平均株価は、9月第2週(9/6〜9/10)終値が30,381円84銭、前週末(9/3)比で1,253円73銭(4.3%)高、週足ベースで3週続伸となりました。

一方、NYダウは9月第2週(9/6〜9/10)終値が前週末比2.2%安、週足ベースで続落となりました。
9/7(火)は前週末の雇用統計の結果が尾を引き、景気回復鈍化懸念が重荷となって続落。一方、ナスダックはハイテク株が総じて高く、連日で過去最高値を更新しました。
9/8(水)も景気の先行き懸念から軟調な展開に。ベージュブックでは、米国の景気回復ペースがやや減速したとの認識を示しました。
9/10(金)は7/20(火)以来の安値となり、5日続落。経済正常化への鈍化懸念が広まる中、アップルの下落も重荷に。同社は米地裁からアプリ課金ルールの見直しを命令されたことがきっかけで大きく下げる展開となりました。

図表1 日経平均株価の値動きとその背景

  日経平均株価 株式市場の動き
終値 前日比
9/7(火) 29,916.14 256.25 7日続伸。
4/5以来の高値となり、一時およそ5ヵ月ぶりの3万円台に乗せる場面も。
次期政権に対する経済対策期待が引き続き高い。
ただし、過熱感が意識され、戻り待ちの売りも出て上値は重い。
ソフトバンクGが大幅高。
10月から日経平均構成銘柄への採用が発表されたキーエンスや村田製も高い。
9/8(水) 30,181.21 265.07 3万円の大台を回復。3/18以来およそ6ヵ月ぶりの高値水準に。
ソフトバンクGが大商いとなり、4%超の上昇。
東京エレクトロンが年初来高値を更新。
9/9(木) 30,008.19 -173.02 9日ぶりに反落。
前日まで8日続伸でトータルで2,500円超上昇し、5ヵ月ぶりに節目の3万円台に乗せたことで、利益確定売りが優勢。
原発再稼働に向けた思惑で東電HDなど、電力関連株が大幅高。
9/10(金) 30,381.84 373.65 日経平均の底堅さが意識され、買いが優勢に。SQ算出も支援材料となった模様。
SOX指数の上昇を追い風に、東京エレクトロンなど値がさの半導体関連株が大幅高。
東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄で日経平均を約120円押し上げた。
9/13(月) 30,447.37 65.53 年初来高値を付けた2/16以来およそ7ヵ月ぶりの高値。
また、東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさの半導体関連の一部が高く推移し、指数を押し上げた。
経済活動の正常化に向けた好材料も相場を支えた模様。
一方、トヨタは下落。2022/3期の世界生産計画を引き下げ、他の自動車関連銘柄にも売りが波及。
  • ※日経平均株価データ、各種資料をもとにSBI証券が作成。

図表2 日経平均株価(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/9/14時点。

図表3 NYダウ(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/9/14時点。

図表4 ドル・円相場(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/9/14時点。

図表5 主な予定

月日 国・地域 予定 備考
9/15(水) 日本 7月機械受注  
  中国 8月工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資  
  アメリカ 9月ニューヨーク連銀製造業景気指数  
    8月鉱工業生産・設備稼働率  
9/16(木) 日本 8月貿易統計  
  アメリカ 8月小売売上高  
    9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数  
9/17(金) 日本 自民党総裁選の告示(29日開票)  
  アメリカ 9月ミシガン大学消費者マインド  
9/20(月) 日本 休場(敬老の日)  
  アメリカ 9月NAHB住宅市場指数  
    ブースター接種開始予定  
  その他 休場:中国、台湾(〜21日)、韓国(〜22日)  
9/21(火) 日本 日銀金融政策決定会合(〜22日)  
    ★決算発表 ツルハHD
  アメリカ FOMC(〜22日)  
    4-6月期経常収支  
    8月住宅着工件数  
    ★決算発表 アドビ、フェデックス
  その他 国連総会一般討論(〜27日)  
9/22(水) 日本 黒田日銀総裁会見  
  アメリカ パウエルFRB議長会見(経済見通し)  
  香港 休場  
9/23(木) 日本 休場(秋分の日)  
    総裁選候補者のオンライン政策討論会  
  アメリカ ★決算発表 アクセンチュア、コストコ、ナイキ
  イギリス 金融政策発表  
9/24(金) 日本 8月消費者物価  
  アメリカ 8月新築住宅販売件数  
  • ※各種報道、WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。「予想」は市場コンセンサス。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。

図表6 日米欧中央銀行会議の結果発表予定

  2021年 2022年
日銀金融政策決定会合 9/22(水)、10/28(木)、12/17(金) 1/18(火)、3/18(金)、4/28(木)、6/17(金)、7/21(木)、9/22(木)、10/28(金)、12/20(火)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 9/22(水)、11/3(水)、12/15(水) 1/26(水)、3/16(水)、5/4(水)、6/15(水)、7/27(水)、9/21(水)、11/2(水)、12/14(水)
ECB(欧州中銀)理事会・金融政策会合 10/28(木)、12/16(木) 1/20(木)、3/10(木)、4/14(木)、6/9(木)、7/21(木)、9/8(木)、10/27(木)、12/15(木)
  • ※日米欧中銀WEBサイトを基にSBI証券が作成。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。 なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しています。日付は現地時間を基準に記載しています。

2総裁選・総選挙を経て、株価はどう動くのか

図表7は日経平均株価について、衆議院の解散日終値(任期満了時は直前国会の会期末)から投開票日終値(休日の場合は翌営業)の騰落率をグラフ化したものです。

総選挙は1949年5月の東証再開以降、およそ72年間で24回行われています。
この24回の総選挙において、衆議院の解散日終値から投開票日終値の日経平均株価騰落率の平均は+2.05%、日経平均株価騰落率がプラスになったのは18回で、投開票日終値での株価は総じて上昇する傾向にあります。

では、総選挙の投開票日はいつになるのでしょうか。
以下の今後の主なスケジュールを踏まえると、11/14(日)、21(日)、28(日)が総選挙投開票日として有力候補となりそうです。
 9/17(金)自民党総裁選告示
 9/29(水)自民党総裁選投開票
 9/30(木)〜10/21(木) 臨時国会召集、自民党役員人事、首班指名、所信表明演説、解散(?)
 10/21(木)衆議院任期満了
 11/14(日)衆議院が「任期満了となった場合」の総選挙最遅予定日・・・規定は国会閉会後40日以内
 11/28(日)衆議院任期満了直前で「解散」となった場合の総選挙最遅予定日・・・規定は任期満了後24〜30日
 12/28(火)以前 臨時国会召集
余談ですが、10/21(木)の任期満了後に総選挙となった場合、1976年11月に行われた第34回総選挙以来、およそ45年ぶりに任期満了後の総選挙が行われるという珍しい記録になります。

9/3(金)に菅首相が総裁選への不出馬を決定して以降、新政権を想定した関連銘柄の物色はすでに始まっている様に見受けられます。また、総選挙では財政出動を伴う経済対策が提案されるなど、前向きな情報が流布しやすく、株価が上昇されやすい傾向にあります。
ただし、TOPIXはおよそ31年ぶりに高値まで上昇し、総選挙の織り込みが相当進んでいる可能性もあります。
総選挙期間中に株価が伸び悩むリスクも想定されるため、投資判断には引き続き注意が必要でしょう。

図表7 東証再開(1949年5月)以降の総選挙と株価〜解散から投開票までの騰落率〜

  • ※縦軸が衆議院解散日、横軸が騰落率。
  • ※騰落率の期間は衆議院解散日終値(任期満了時は直前国会の会期末)から投開票日終値(休日の場合は翌営業日)。
  • ※衆議院Webサイト、日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

図表8 日経平均株価採用銘柄の上昇率上位

コード 銘柄 東証33業種 株価(9/10) 株価(9/3) 騰落率(9/3〜9/10)
5707 東邦亜鉛 非鉄金属 2,711 2092 29.6%
8303 新生銀行 銀行業 1,740 1405 23.8%
5541 大平洋金属 鉄鋼 2,050 1741 17.7%
9107 川崎汽船 海運業 6,190 5,310 16.6%
9984 ソフトバンクグループ 情報・通信業 7,179 6,200 15.8%
8035 東京エレクトロン 電気機器 54,550 48,990 11.3%
7731 ニコン 精密機器 1,343 1,208 11.2%
9101 日本郵船 海運業 9,880 8,940 10.5%
7004 日立造船 機械 915 828 10.5%
7735 SCREENホールディングス 電気機器 10,770 9,770 10.2%
  • ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

図表9 日経平均株価採用銘柄の下落率上位

コード 銘柄 東証33業種 株価(9/10) 株価(9/3) 騰落率(9/3〜9/10)
3105 日清紡ホールディングス 電気機器 844 944 -10.6%
4523 エーザイ 医薬品 8,300 9,275 -10.5%
5901 東洋製罐グループホールディングス 金属製品 1,420 1,574 -9.8%
3659 ネクソン 情報・通信業 2,059 2,192 -6.1%
4519 中外製薬 医薬品 4,175 4,412 -5.4%
4689 Zホールディングス 情報・通信業 706.1 732.1 -3.6%
6305 日立建機 機械 3,290 3,355 -1.9%
3402 東レ 繊維製品 746.1 760.1 -1.8%
6301 小松製作所 機械 2,797.5 2,830 -1.1%
3861 王子ホールディングス パルプ・紙 594 599 -0.8%
  • ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
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