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2021-06-21 07:28:19

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日経平均は3万円回復!?「ワクチン接種」進捗で上昇か。

2021/6/1

投資情報部 鈴木英之

5月の日経平均株価は、5/13(木)までの3営業日で計2,070円下げる波乱もありましたが、月末終値は28,860円08銭と、前月末比では47円45銭(0.2%)高の反発(月足)となりました。6月はどうなるのでしょうか。

「225の『ココがPOINT!』」では、4/9(金)以来の3万円回復があり得ると予想します。なぜでしょうか。

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15月の日経平均株価は反発〜「Sell in May」は杞憂に終わった?

日経平均株価は、5月第4週(5/24〜5/28)終値が29,149円41銭となり、前週末(5/21)比で831円58銭(2.9%)高、週足ベースで続伸となりました。

5/25(火)は4日続伸し、5/11(火)以来、2週ぶりの高値水準になりました。米ハイテク株高を追い風に半導体関連銘柄の一角が買われ、新興株市場にも買いが広がりました。米長期金利が低下し、5/26(水)も続伸となりました。
5/27(木)は6日ぶりに反落。米MSCIによる株価指数の銘柄入替(日本株は29銘柄削除)に伴う売買が膨らみ、売買代金は2018/2/6(火)の5兆6,483億円以来の高水準となりました。
5/28(金)は反発し、日経平均終値は5/10(月)以来の2万9,000円台回復となりました。米景気回復期待に加え、米MSCIの銘柄入替終了で、リスク要因が後退したことも上昇につながったようです。

5/31(月)は反落となりましたが、結局、5月末の日経平均終値は28,860円08銭と、前月末比47円45銭(0.2%)高の反発(月足)となりました。

これに対し、5月第4週(5/24〜5/28)のNYダウは前週末比0.9%高、週足ベースで3週間ぶりの反発となりました。

5/25(火)は4日ぶりに反落。NYダウは過去最高値圏にあり、利益確定売りが優勢に。一方、12〜17歳を対象としたモデルナ製ワクチンの臨床試験で高い有効性が確認させたことで経済正常化期待が高く、下値は限られました。
5/26(水)は小幅に反発。米国民18歳以上の半数に当たる1億2,900万人が新型コロナウイルスワクチンの必要な回数の接種を完了したことから、経済正常化期待が高まり、景気敏感株が上昇しました。
5/27(木)は、続伸。新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、4週連続で減少。新型コロナウイルスが感染拡大した昨年3月以降で最も少ない件数となりました。また、バイデン大統領が“予算教書”で6兆ドルの予算案を提出予定と伝わり、米10年国債利回りが反発、ボーイングなど景気敏感株が物色されました。

NYダウは5/28(金)まで3連騰となり、5月末終値は月末対比で654ドル60セント(1.9%)高と4ヵ月連続高。一方、ナスダック指数は月末対比で213.942ポイント(1.5%)安となり、7ヵ月ぶりの下落となりました。

図表1 日経平均株価の値動きとその背景

  日経平均株価 日米株式市場等の動き
終値 前日比
5/25(火) 28,553.98 +189.37 5/11日以来、2週間ぶりの高値水準。米株高を追い風に上昇。半導体関連などハイテク株の一角に買いが優勢。
5/26(水) 28,642.19 +88.21 5日続伸。米長期金利が低下し、グロース株が買われた。ワクチン接種の進展期待から、JR東日本など陸運や旅行が高い。
5/27(木) 28,549.01 -93.18 6日ぶりに反落。売買代金は2018/2/6以来の高水準。MSCI銘柄入替に関連した売りが膨らみ、下げ幅は一時280円に。
5/28(金) 29,149.41 +600.40 続伸。2万9,000円台を回復したのは10日以来。MSCIの銘柄入替を終え、リスク要因が後退したことも上昇理由の1つ。
5/31(月) 28,860.08 -289.33 利益確定売りが優勢に。週末に予定されている米雇用統計など主要経済指標の発表を控え、様子見も。
  • ※日経平均株価データ、各種資料をもとにSBI証券が作成。

図表2 日経平均株価(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/6/1取引時間中。

図表3 NYダウ(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/6/1時点。

図表4 ドル・円相場(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/6/1時点。

図表5 当面の重要スケジュール

月日(曜日) 国・地域 予定内容 備考
6/2(水) アメリカ 5月自動車販売台数  
    ベージュブック 米金融政策の判断材料
    「グリーンスワン(金融と気候変動巡る会議)2021」開催 パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁が参加
6/3(木) アメリカ 5月ADP雇用統計  
    5月ISM非製造業景気指数 雇用、新規受注等の個別指標にも注目
    ★決算発表 ブロードコム
6/4(金) 日本 4月家計調査-実質消費支出  
  英国 G7財務相会合 イエレン米財務長官出席
  アメリカ 5月雇用統計 非農業部門雇用者数の市場予想は62万人増  
    4月製造業受注  
6/7(月) 日本 4月景気動向指数  
  中国 貿易統計 輸出・輸入動向に注目
  アメリカ アップル世界開発者会議(〜11日)  
6/8(火) 日本 1-3月期実質GDP(確報値)  
  アメリカ 4月貿易収支  
6/9(水) 中国 5月生産者・消費者物価指数  
    資金調達総額(〜15日までに発表予定)  
6/10(木) 日本 ★決算発表 積水ハウス
    5月都心オフィス空室率 4月は5.65%で、14ヵ月連続で低下。
  欧州 ECB定例理事会/ラガルド総裁会見  
  アメリカ 5月消費者物価指数  
    1〜3月期家計純資産変化  
6/11(金) 日本 4〜6月期法人企業景気予測調査  
    メジャーSQ算出日 3月は29,282円41銭。
  アメリカ ミシガン大学消費者マインド速報値  
  イギリス G7サミット(〜13日) 英国南部コーンウォールで開催
6/12(土)   ゲーム関連年次大規模カンファレンス(E3)  
  • ※各種報道、日米欧中銀WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。「予想」は市場コンセンサス。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。

図表6 日米欧中央銀行会議の結果発表予定日(月日は現地時間)

  2021年
日銀金融政策決定会合 6/18(金)、7/16(金)、9/22(水)、10/28(木)、12/17(金)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 6/16(水)、7/28(水)、9/22(水)、11/3(水)、12/15(水)
ECB(欧州中銀)理事会・金融政策会合 7/22(木)、9/9(木)、10/28(木)、12/16(木)
  • ※日米欧中銀WEBサイトを基にSBI証券が作成。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。 なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しています。日付は日本時間(ただし、ECBの結果発表日程は現地時間)を基準に記載しています。

2日経平均が再び3万円へ!?〜ワクチン接種進捗で

6月の日経平均株価は堅調に推移し、3万円の大台を回復しても不思議ではないと考えられます。

その最大の理由は、新型コロナウイルス向けのワクチン接種がようやく加速し始めており、米国同様に日本でも景気回復期待が強まると予想するためです。日経平均株価の予想EPS(1株利益)が過去最高水準(※注1)にあり、景気・企業業績の回復を織り込む動きが本格化しそうです。

報道では、日本政府は6月末までに1億回分、7〜9月向けに7千万回分のワクチンを確保(図表7参照)。すでに1日数十万回の接種ペースで、当面は同100万回が目標となりそうです。

新型コロナウイルスの“実効再生産数”(※注2)はすでに低下傾向で、新規感染者数もピークアウトの傾向(図表8参照)が強まっています。再び増加する可能性は残りますが、ワクチン接種の進捗でそのリスクは以前より小さくなるでしょう。

東京五輪については、開催に否定的な声が支配的なようですが、株式市場では織り込みが進行中(図表9参照)。開催決定を契機に株価が下がるリスクも後退していると考えられます。何よりも、新型コロナウイルス向けワクチンの接種が進捗し、ムードが変わる可能性も大きそうです。

それにしても、日経平均株価の3万円回復はなぜ、可能なのでしょうか。
5/31(月)現在、日経平均株価のPBR(株価純資産倍率)は1.22倍ですが、決算発表が本格的にスタートした4/22(木)の1.3倍を回復しても不思議ではないと思います。

23,655円(5/31現在のBPS)×1.3=30,751円

東京五輪を無事通過できれば、さらに上昇する可能性も出てきそうです。

※注1 ソフトバンクグループ(9984)の今期予想EPS(日経平均予想PER計算用)が市場コンセンサスよりもかなり強めになっていると見受けられ、仮に今期の同社業績が市場コンセンサス並みとなれば、日経平均株価の予想EPSが下がる可能性も残ります。
※注2 実効再生産数は1人の感染者が平均、他の何人に感染させるのか、“感染力”を示していると考えられます。

図表7 6月以降の主要イベント

6/11(金)〜6/13(日) G7首脳会議〜「東京五輪」開催に関する発言等に注意
6/16(水) (日)通常国会会期末
(米)FOMC(結果発表は日本時間17日未明)
6/18(金) 日銀金融政策決定会合結果発表
6/20(日) 緊急事態宣言の期限
6/30(水) 報道では、日本政府は6月末までに新型コロナ向けワクチンを1億回分確保
7/4(日) 東京都議会選挙投開票
7/23(金)〜8/8(日) 東京五輪が開催予定
7/31(土) 高齢者向けワクチン接種完了の予定
8/24(火)〜9/5(日) 東京パラリンピック開催予定
9/30(木) 自民党総裁任期。日本政府は7〜9月分のワクチン7千万回分を確保。
10/21(木) 衆議院議員任期

図表8 足元、新型コロナウイルスの感染力は低下し、新規感染者数もピークアウト

  • ※『東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」』をもとにSBI証券が作成。期間は2020/5/1〜2021/5/30。

図表9 株式市場は「東京五輪開催」へ織り込みが進む?

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。株式市場では、電通の相対株価が、東京五輪開催の可能性を示唆しているとの見方があります。あくまでも過去のデータであり、参考意見としてご理解ください。
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