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2021-10-29 03:21:08

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≪新年度の相場動向を予想≫日経平均株価はいくらまで上昇するか

2021/4/6

投資情報部 鈴木英之

日経平均株価は3月末までの1年間で54.2%上昇し、平成バブル崩壊以降では最高の上昇率を記録しました。
4月相場も好調なスタートで、4/5(月)の終値は3/18(木)以来となる3万円の大台を回復しました。

新年度で日経平均株価はいくらまで上昇するのでしょうか。
そこで今回は、日経平均株価のBPS(1株純資産)や予想EPS(1株利益)を考え方のベースとし、改めて予想してみました。
その結果とは・・・!?

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1日経平均株価は3万円台を回復

日経平均株価の3月第5週(3/29〜4/2)終値は29,854円00銭となり、前週末(3/26)比677円30銭(2.3%)高、週足ベースでは3月第4週(3/22〜3/26)が2.1%安で、反発となりました。
3/31(水)にバイデン米大統領が2兆ドル規模のインフラ投資計画を発表。半導体生産支援が盛り込まれ、米半導体関連銘柄の上昇を追い風に、4/1(木)の日経平均株価は上げ幅は一時400円超に。東京エレクトロンなど半導体関連銘柄が買われ、相場を押し上げました。
4/5(月)も堅調に推移し、3日続伸。日経平均株価は終値ベースで3/18(木)以来の3万円の大台に乗せたものの、中国などが清明節の振替により、休場であったことなどから上値は重く、東証1部の売買代金は2兆953億円と、1/18(月)以来の低水準となりました。

一方、3月第5週(3/29〜4/2)のNYダウは前週末比0.2%高で、週足ベースで続伸となりました。
3/30(火)は4日ぶりに反落。連日で過去最高値を更新していたことなどから、利益確定売りが優勢となりました。
4/1(木)はバイデン米大統領のインフラ投資計画を受け、アプライドマテリアルズなど半導体関連が総じて高く、SOX指数が過去最高値を更新。景気回復加速に期待が高まる一方、警戒されていた米長期金利は1.67%台まで低下。インフラ投資計画が8年間にも及ぶ長期間の計画であることに加え、15年かけて企業増税で財源を賄う方針が明かされたことで、金利上昇への警戒感が和らいだこともあり、S&P500指数は過去最高値を更新し、初めて4,000ポイントに到達しました。
なお、4/2(金)の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)で休場でした。

3/30(火)に発表された米消費者信頼感指数は前月の90.4から109.7(市場予想は96.9)に上昇し、2020年3月以来1年ぶりの高水準に改善。また、4/1(木)に発表されたISM製造業景況感指数は前月の60.8から64.7(市場予想は61.5)に上昇し、1983年12月以来の高水準となり、4/2(金)に発表された雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比91.6万人増と前月から大きく改善しています。

4/5(月)の米国株式市場はNYダウ、S&P500指数がそろって過去最高値を更新。
先週から相次ぐ良好な経済指標の結果に加え、この日発表されたISM非製造業景況指数も予想を上振れたことが要因の1つとされています。

気になるトピックス

4/7(水)にFOMCの議事要旨(3/16・17日分)の公表が予定されている他、4/8(木)にはパウエルFRB議長など、複数のFRB高官の講演も予定されており、こちらの発言も気になるところです。

図表1 日経平均株価の値動きとその背景(2021/3/31〜2021/4/6)

  日経平均株価 日米株式市場等の動き
終値 前日比
3/31(水) 29,178.80 -253.90 5日ぶりに反落。利益確定売りが優勢。バイデン米大統領のインフラ投資計画の発表を控え、様子見の投資家もいた模様。
4/1(木) 29,388.87 +210.07 米株高を追い風に上昇。米インフラ投資計画に半導体生産支援策が盛り込まれ、日本でも東京エレクトロンなど、半導体関連が買われた。
4/2(金) 29,854.00 +465.13 約半月ぶりの高値。米株高を追い風に主要3指数が上昇。米インフラ投資計画により、SOX指数が過去最高値。
4/5(月) 30,089.25 +235.25 3月18日以来、終値ベースで3万円の大台に。ソフトバンクGなど、値がさ株を中心に買われた。中国市場が休場であったことから、上値は重い。
4/6(火) 29,696.63 -392.62 4日ぶりに反落し、3万円の節目を下回る。利益確定売りが優勢に。ファーストリテイリングや東京エレクトロンなど、値がさ株が安い。
  • ※日経平均株価データ、各種資料をもとにSBI証券が作成。

図表2 日経平均株価(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/4/6取引時間中。

図表3 NYダウ(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/4/6。

図表4 ドル・円相場(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとに作成。データは2021/4/6。

図表5 当面の重要スケジュール

月日 国・地域 予定内容 備考
4/7(水) 日本 2月景気動向指数  
    ★決算発表 ウエルシアHD
  アメリカ FOMC議事録(3/16、17日開催)  
    2月貿易収支  
    G20財務相・中央銀行総裁会合  
4/8(木) 日本 3月都心オフィス空室率  
    3月消費動向調査  
    3月景気ウォッチャー調査  
    ★決算発表 セブン&アイ・HD、ファーストリテイリング
  アメリカ 新規失業保険申請件数  
4/9(金) 日本 オプションSQ  
    ★決算発表 安川電機、イオン
  中国 3月生産者・消費者物価指数  
  アメリカ 3月生産者物価指数  
    日米首脳会談(ワシントン) 4/16に延期
4/12(月) 日本 3月国内企業物価指数  
    3月工作機械受注  
    ★決算発表 コスモス薬品、コーナン商事
  アメリカ 3月財政収支  
  - イスラム世界ラマダン入り(12日頃〜5/12頃まで)  
4/13(火) 日本 3月マネーストック  
    ★決算発表 イズミ、東宝
  中国 3月貿易収支  
  ドイツ 4月ZEW景気期待指数  
  アメリカ 3月NFIB中小企業楽観指数  
    3月消費者物価指数  
4/14(水) 日本 2月機械受注  
    ★決算発表 良品計画
  アメリカ 3月輸入物価指数  
    ベージュブック  
    ★決算発表 ウェルズファーゴ、テラドッグヘルス
4/15(木) 日本 日銀支店長会議で黒田総裁挨拶  
    地域経済報告(さくらレポート)  
  アメリカ 3月小売売上高  
    3月鉱工業生産・設備稼働率  
    ★決算発表 バンクオブアメリカ、シティグループ
4/16(金) 中国 1-3月期実質GDP  
    3月工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資  
  アメリカ 日米首脳会談(ワシントン)  
    3月住宅着工件数、建設許可件数  
    4月ミシガン大学消費者マインド指数  
    ★決算発表 ブラックロック、モルガンスタンレー
  • ※各種報道、日米欧中銀WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。「予想」は市場コンセンサス。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。

図表6 日米欧中央銀行会議の結果発表予定日(月日は現地時間)

  2021年
日銀金融政策決定会合 4/27(火)、6/18(金)、7/16(金)、9/22(水)、10/28(木)、12/17(金)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 4/28(水)、6/16(水)、7/28(水)、9/22(水)、11/3(水)、12/15(水)
ECB(欧州中銀)理事会・金融政策会合 4/22(木)、7/22(木)、9/9(木)、10/28(木)、12/16(木)
  • ※日米欧中銀WEBサイトを基にSBI証券が作成。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。 なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しています。日付は日本時間(ただし、ECBの結果発表日程は現地時間)を基準に記載しています。

2さあ新年度!日経平均株価はいくらまで上昇できるか?

多くの機関投資家や上場企業の決算期末となる3月末を通過し、東京株式市場は新年度を迎えました。
日経平均株価は3月末までの1年間で54.2%上昇し、平成バブル崩壊以降では最高の上昇率を記録しました。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、歴史的な“カネ余り”と企業業績改善への期待が上昇要因と考えられます。

では、新年度で日経平均株価はいくらまで上昇できるのでしょうか。
図表7を基に、日経平均株価のBPS(1株純資産)や予想EPS(1株利益)を考え方のベースとし、改めて予想したいと思います。

“④BPS(1株純資産)の水準”の赤い線は日経平均株価のBPSと同水準で、ここを下回るということは「日経平均採用銘柄をすべて時価で売却し、借金を返済した場合に余りが出る水準」で、かなりの弱気局面であり、ここを割り込むケースは滅多にありません。“①BPS(1株純資産)の1.5倍”の青い線は、過去10年では1回しかない株価の強気局面です。日経平均株価が①の水準まで買われるならば

   22,623円(2021/3末BPS)×1.5=33,934円・・・・(A)

が可能と考えられます。

一方、“②BPS(1株純資産)+予想EPS(1株利益)の5年分”の紫の線はBPSに予想EPSの5年分のプレミアムを、“③BPS(1株純資産)+予想EPS(1株利益)の2年半分”の緑の線はBPSに予想EPS2年半分のプレミアムを乗せたと仮定した水準です。2013/4に6.6年分まで評価されたことがありましたが、そこまで買われた場合

   22,623円(2021/3末BPS)+1,321(2021/3末予想EPS)×6.6倍=31,341円・・・・(B)

が可能と考えられます。

(B)の水準は、現在の株価水準からそれほどかけ離れていないため、4月から5月に達成も可能とみられます。

ちなみに、日経平均の予想EPSを市場平均でみると、来期は30%程度の増益が予想されるので、1年後、(B)における1,321円は1,717円程度に増えると予想できます。その場合(B)の理論値は33,955円となります。(A)と合わせ、日経平均株価は「採用銘柄の3割増益を織り込みに行けば、34,000円前後への上昇が可能」とまとめることができます。

リスク要因として、(A)の水準まで短期で上昇すると過熱感を伴うと考えられ、その実現は2021年後半以降になるかもしれません。そもそも、上場企業の予想は慎重な数字になりやすいことを考えると、5月中旬に上場企業の業績予想が出揃った段階では、それほど増益期待のムードは盛り上がらない可能性がありそうです。  

図表7 日経平均株価は純資産の蓄積とともに上昇(過去10年)

  • 期間:2011/5/1〜2021/4/1 ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。
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